とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

15歳未満の脳死臓器提供は国内初

2011-04-12 21:31:25 | ニュース
大震災がらみのニュースの中に埋もれ、あまり大々的に報道されていないが、今日のニュースで日本臓器移植ネットワークは、12日関東甲信越地方に入院していた10代前半の男子について、脳死判定と臓器提供を家族が承諾し、法的に脳死と判定されたと発表した。15歳未満の脳死臓器提供は、昨年7月17日に全面施行された改正臓器移植法で可能になり、実施されるのは国内で初めてだという。心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓(すいぞう)の5種類の臓器が移植を待っている人たちに提供されることが決まったそうだ。

「改正臓器移植法とは」
2009年7月に成立し、2010年7月17日に全面施行された。本人の提供意思が不明でも生前に拒否していない限り、それまで認められていなかった15歳未満を含め、家族の承諾のみで脳死臓器提供が可能になった。18歳以上では今月11日時点で家族承諾による提供例が38例あった。実施例については、脳死判定や移植に至る手続きが適正かどうか、厚生労働省の検証会議が事後検証する。

このニュースが気になったのには訳がある。現在、WOWOWで放送されている連続ドラマが「CO移植コーディネーター」だからだ。5週連続で今週末が最終回になる。まさにタイムリーなニュースだった。臓器移植法改正後、本人の拒否表示がない限りは、家族の同意で臓器の提供ができるようになり、15歳未満の子供からの提供も可能になった。ドラマではこの点に着目し、初めて起きた15歳未満の脳死に何人もの大人たちの思惑がからむ様子を、COの目を通して描いている。臓器移植に同意するまでの家族の心の葛藤、移植を待つ人々の切実な願い、それらの人々を繋ぐ移植コーディネーターの重要な役割と苦悩といった重いテーマを丁寧にドラマ化されている。まだ、ドラマの最終回を見ていないのでどうなるのか判らないが、命について真剣に考えさせられる秀逸なドラマである。それが、現実にも起きたことで今回移植を決意した家族の思いを垣間見る気がした。

連続ドラマW「CO移植コーディネーター」 ~WOWOWより~



<概要>
2010年7月、改正臓器移植法が施行され、臓器提供の意思がある場合、年齢に関係なく、本人の拒否がない限り、家族の同意で臓器の提供ができることになった。そんな中、注目を集めているのが「移植コーディネーター」という仕事だ。このドラマは吉岡秀隆扮する移植コーディネーターが、法改正という変化の中で、様々な思惑に振り回されながらも、国内初の6歳の心臓移植を成功させるまでの物語。“子供の虐待問題”や“利権を狙う病院側の陰謀”など様々な問題が浮かび上がる臓器移植――。この物語は、取材を元にフィクションで作られた、リアリティ溢れるスリリングな本格社会派ドラマであり、かけがえのない命に関わる人々の葛藤や闘いを描いた人間ドラマです。

<ストーリー>
移植COになって数年の大野(吉岡秀隆)は、先輩COである倉本(ユースケ・サンタマリア)と臓器法改正後の移植医療の難しさに葛藤を隠せないでいた。厚労省から移植の成功例を出す様に圧力をかけられている竹ノ内総合病院の院長(平田満)は、躍起になっていた。その系列病院には4年間移植を待ち続けている拡張型心筋症の立花海斗(6)が入院していた。母の美樹(麻生祐未)は、残された唯一の道である、国内での移植手術を熱望していた。そんなある日、事故は起きる。アパートのベランダから、6歳の少年、手塚健(6)が転落したのだ。慌ててベランダに駆けつけた母の由比(木村佳乃)は愕然と立ち尽くす。すぐさま都内の大病院、竹ノ内病院に運ばれた健だったが、危険な状態を彷徨う。そんな健の体には、不自然な骨折痕や痣が見受けられ、虐待の疑いが持たれた。しかし、法律で、虐待で脳死状態になった子供の臓器移植は禁止されているため、竹ノ内は警察に虚偽の報告を行う。法改正後、初めて起きた15歳未満の脳死に、何人もの大人たちの思惑が群がり始める。そのことに気づき始めた大野は、ドナー家族のため、そして生きたいという希望を抱くレシピエント家族のため、立ち向かう。