とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

大谷康子・尾尻雅弘ジョイントコンサート

2010-07-08 23:45:09 | 社会人大学
今年4回目の社会人大学は、大谷康子さんと尾尻雅弘さんのジョイントコンサートだった。会場は、いつもの情報センターではなく、浜松アクトシティの楽器博物館2階で行なわれた。大谷康子さんは、この社会人大学を気に入っていられるらしく今回で13年連続になるそうである。そして、今回のジョイントの相手はギタリストの尾尻雅弘さんである。

コンサートの幕開きは、エルガーの「愛の挨拶」から始まった。甘いメロディーの素晴らしい曲だ。良く聞いたことのある曲だが改めて曲名を知った。

大谷さんの動画がないので、千住真理子の演奏動画を載せておく。


そして、2曲目はシューベルトの「セレナーデ」。この曲もよく聞いたはずだ。ひところの韓流ブームで人気を博した「夏の香り」で良く流れていた曲だ。久しぶりにソン・スンホンとソン・イェジンの顔が頭に浮かんできた。これも、バイオリンの動画がないのでニニ・ロッソのトランペット版の動画で曲を思い出す。


3曲目は、モーツァルト/フィガロの結婚
4曲目は、パガニーニ/ギターとヴァイオリンのためのソナタ コンチェルタータ
5曲目は、パガニーニ/カンタービレ まさに歌うように演奏される曲である。

そして、6曲目は『永六輔の誰かとどこかで』で馴染みがある「アルハンブラ宮殿の思い出」を尾尻雅弘さんがソロ演奏した。このギターの音色は味がある。こんなふうにギターが弾けたらいいなと、若い頃何度も思ったことか。だが思っただけで、とてもこの曲は弾けることはなかった。


7曲目は、サラサーテ/アンダルシアのロマンス スペインの情景が頭に浮かんできそうな曲である。

そして、休憩後の最初の曲は、なんと阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」だった。社会人大学の事務局長のS氏の誕生日プレゼントに大谷さんが即興でヴァイオリン演奏してくれたのだ。なかなか、小粋な演出である。そして、もう1曲演奏したあと、日本の唱歌でもある「浜辺の歌」をヴァイオリン演奏とともに全員で歌う。

♪♪あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍(しの)ばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も♪♪

最後は、もう1曲日本の曲で「こきりこ」を演奏して退場。そして、アンコールの拍手のなか、しばらくすると大谷さんが客席後方の入り口から入って演奏を始めた。曲は昨年と同様『チャルダッシュ』である。客席の間を歩きながら演奏していく。ほぼ、全席の周りを回りながらの演奏である。私の目の前で、手を出せば届きそうなくらい近くで演奏してくれるのである。ほんの僅かな時間であるが、贅沢な時間だ。ただ、客に愛想を振りまくわけではなく、その表情は厳しい演奏家の表情だった。

以前は、クラシックは眠くなるだけだと思っていたが、名曲を生で聞くのはいいものである。眠くなるどころか、じっくり聞き入ってしまった。