とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

参議院選挙、当選者確定

2010-07-12 19:41:50 | 政治
昨日の参議院選挙の全当選者が確定した。菅首相の消費税率引き上げをめぐる発言が原因なのか、就任直後は大きな支持率だったが、消費税率引き上げ発言であっという間に支持率が急落し、今回の選挙に大きな影響を与えたことは間違いない。

民主党の獲得議席は44で、前回2007年(60議席)と前々回2004年(50議席)を下回った。それに比べ自民党は51議席を獲得し、改選第1党の座は自民党が奪った。これは自民党の支持者が増えたというよりも民主党の失策により自民党が利を得ただけにすぎないだろう。自民党の比例区の獲得議席が12と過去最低なことを見れば、自民党が支持を伸ばしたことではないのは明らかである。

従来からの政党以外で、参院選初挑戦となった党の中では、「みんなの党」が10議席を確保して躍進したというのは、注目すべきところだろう。これで、衆議院と参議院の与野党逆転というねじれ現象は継続することになった。今後も、法案の決定が遅れ、相変わらず日本の政治は不安定なまま進むことになりそうだ。相変わらず、世界の国々からは不安定な政治が続き、信頼性に欠ける国として認識されることになるのだろう。総理大臣が、何度も代わり名前が覚えられないという事態も、今後もありそうである。本当に困ったことだ。

さて、今回の選挙で問題となったのは、比例代表で出馬した某スポーツ選手である。選挙結果では、2位という高位置で当選している。知名度からいって間違いなく当選するだろという気はしていたが、まさか2位で当選するとは思わなかった。現在、日本の「比例代表」は候補者名または政党名を記入する「非拘束名簿式比例代表制」となっている。つまり、政党名でもいいし個人名でもいいのである。個人名で書かれた票も政党の得票とされるため、超有名人がいる場合はその政党にかなり有利に働くのである。このスポーツ選手が、本当に国政に力を発揮できるかどうかはわからないが、有名というだけで簡単に国会議員になってしまう「非拘束名簿式比例代表制」はおかしい制度といわざるを得ない。今回の選挙結果は、正直言って情けない結果でがっかりした。