とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

冥王星が惑星から格下げになった訳

2009-08-13 21:37:45 | サイエンス
先日、ブログで紹介したがルーシー&スティーブン・ホーキンス親子著作の「宇宙への秘密の鍵」という本を読んだ。図書館に予約しておいたら、結構早く借りることができた。小学生の頃、科学物が好きで「宇宙の謎」といった本をよく読んでいたので、いい歳になった今でもこういった本にも興味がある。この本は、児童向けになっているので、子供が読んでわかりやすいように、冒険ミステリー調のお話になっているが、宇宙の謎を判りやすく解説してくれているので、けっこう参考になる。

太陽、惑星、彗星、小惑星、月、ブラックホールといった宇宙用語がいろいろ出てくるが忘れていたことを一杯思い出させてくれる。その中でも、「冥王星が惑星から格下げになった訳」が特に参考になった。

昔は、太陽系の惑星といえば、「水金地火木土天海冥」と何度も呪文のように覚えたものだ。それが2006年の国際的な天文学の学会で、惑星から外されるという事態になった。何で外してしまうのか気に入らない思いをしたものだった。「水金地火木土天海」では、何か物足らない。そんな思いをしながら新聞での解説を読んでいたので、気持ち的に納得してなく、訳をしっかり理解してなかった。

今回、この本でそこらへんの理由がしっかり解説されていた。
まず、惑星の定義は以下の3つの条件が必要とされたようなのだ。
①太陽の周囲の軌道を回っていること。
②球形を保つだけの大きさと重力を持つこと。
③太陽の周囲を回る時、近くにあるものを寄せ集めるので、軌道上に他の天体が存在しないこと。

つまり、冥王星の軌道にはたくさんの小天体が存在しており③の定義に外れてしまうということなのだ。これによって惑星から準惑星に格下げになったそうである。今は太陽系の惑星は8つなのである。くれぐれも「水金地火木土天海冥」と唱えてはいけないのだ。気をつけるようにしよう。