prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「歌え! ジャニス・ジョプリンのように」

2004年08月31日 | 映画
ガレージに入れたまま動かさない車にかけた保険金を横領した保険会社員が、その車が盗まれて事故を起こしたので着服した分を補填するために、遺産が入ったジョン・レノンとジャニス・ジョプリン狂の親類から、二人が甦ったとそっくりさんをでっちあげて遺産を巻き上げようとする、というプロット。

アメリカ映画だったら、二人の扮装や歌をどれだけもっともらしく作るかとか(レノン?役をやる雇われ役者がデ・ニーロ命という設定)、狂いっぷりを強調して喜劇味を出すとか、金を巻き上げるあの手この手に工夫を凝らすだろうが、これはフランス映画なので、いささか勝手が違う。正直、終盤近くまでは、あまりのウス味ぶりにいらいらしていたが、終盤のツイストで、遅ればせながらやっと作品の性格がわかる。遡って考えてみると、そっくりさんといってもフランス語を話しているのだ。

大詰めの歌はジョプリンのそっくりショーとは違う主人公二人自身の自己解放の表現(そこにレノンとジョプリンという選択の意味がある)であり、同じことが車の持ち主にもいえる。ガレージに入れっぱなしの車という寓意。

あまりに老けていたので、車の持ち主がジャン=ルイ・トランティニャンだとは、しばらく気付かなかった。娘のマリーが主人公夫婦の妻をやっている。親類役のクリストファー・ランバートは、別れた元妻のダイアン・レインとは対照的にずいぶん脂が抜けた感じ。

変な凝り方

2004年08月31日 | Weblog
ふだん使っているハンガーをふと見たら、横棒の上のタオルをとめておく部分が女性の脚が床の上で膝を立てている形をしているのに気付く。変なところが凝っているのがあったものだし、10年以上気付かなかったというのもなんかすごい話。
台風のせいか蒸し暑いのなんのって。

「シュレック2」

2004年08月30日 | 映画
おとぎ話のキャラクターでは、美しい者が常に正しく幸せをつかむというパターンをひっくり返してた前作に続いて、今回は主な舞台を現代の「おとぎの国」ハリウッドのパロディのfar far away(そこに着いてもこの名前のまんまってところが笑わせる)に持って来たところがミソ。ここでは実際に「美しい者が常に正しく幸せ」ということになっているのだから。

これが3Dアニメでやたら手をかけて再現すると、化粧と美容整形を重ねて元が何なのかわからなくなっているハリウッドという感じになって、人間の登場人物(ややこしいね)にシミや小皺が見えるあたりなど、かえって本物くさい。美男のキャラクターが、三島由紀夫がトイレのタイルみたいな歯並びと言ったようなウソくさい容姿なのが、こっちがウソくさいと思うのを先回りしているみたいなややこしい構造。

それだけに着地はキャラクターをそのまま生かせる続編狙いに走って、ちょっとスベり気味。本物のハリウッドスターがアテた英語版で見てよかった。音楽がちょっと古めのなじみの曲ばかり。
劇中で姫のことをMrs.とつけていた。今だったらMs.にするところだが、いくらなんでも一応おとぎ話に使ったら変。「政治的に正しいおとぎ話」ではないってことね。

おとぎ話にしてもハリウッド映画にしても、いかにも「型」が、がちっとできている。
ただ、普通に可愛いキャラクターが出てこないので、たまに「可愛い光線」を発射する長靴をはいたネコが一番女性客にはウケていたみたい。


本ホームページ

見かけ

2004年08月30日 | Weblog
室伏が金メダルはめでたいには違いないが、証文の出し遅れって感じは否めない。「日本」代表っていうには、違和感のある顔だが、そのうち当然になっていくのだろう。

ナガシマジャパンが帰国した時、空港に長嶋監督が出迎えたはずだが、その画は出なかった。あまり見栄えがいい状態ではなかったのだろう。正直いって、そこまで神聖不可侵にして、しかも働かせるのはおかしいと思う。金をとって当然というムードが先行したことにしたって、神通力があるのではないのだから。何か、逆に批判が陰にこもる気がする。

スナック菓子の「カール」のチーズ味が変わったというので、久しぶりに食べてみてがっかり。もっと味にコクがあったと思ったが、時間が経って美化したか。

「ブラック・ダイヤモンド」

2004年08月29日 | 映画
シドニー・ルメットの「評決」「プリンス・オブ・シティ」で重厚きわまる撮影を見せたポーランド出身のアンジェイ・バートコウィアクの監督に転向しての作品だが、ルックは典型的に金を下品にかけたB級アクション調。同じ撮影監督出身のヤン・デ・ボンの「スピード」ばりの地下鉄の上にへばりつくシーンあり。

リー・リン・チェイ(ジェット・リー)とはリーのアメリカデビュー作
「リーサル・ウェポン4」の撮影を担当したの時からのつきあいということになる。東洋人はハリウッドでは必ず白人なり黒人なりと組まされる。ブルース・リーですら、初アメリカ資本の「燃えよドラゴン」ではそうだった。ここでは色の薄い黒人たちが多い。
カンフーに銃撃、カーアクションを無原則に詰め込んで、めったやたらとカットバックするものだから、なんかもう幕の内弁当を振り回したみたい。

タイトルの「ブラック・ダイヤモンド」とは何かというと、新しい核爆発(?)を制御する物体だそうで、ヒロシマ2個分(おいっ)のエネルギーを出す実験をしてその周りを顧客が囲んでいたり、そのエネルギーで悪者が焦げたり(それだけ!)といったトンデモなシーンが続出する。
WOWOWで見たのだが、劇場映画のデータベースを検索しても載っていないのが多い。劇場で公開されているところを見た覚えがあるのだが。

セキュリティ

2004年08月29日 | Weblog
雨で急に寒くなる。
なんだか駅の自動改札みたいだが、六本木アークヒルズのエレベーターの前。ここまでセキュリティがうるさいビルはさすがに珍しい。

Quicktimeのサイトでまとめてアメリカ新作映画の予告編を見ると、ジュード・ロウの新作が3本も並ぶ。すごい売れ方。

一度在米日本女優リカ・オカモト主演で製作が決定して中断したハリウッド映画「さゆり」が、「ゲイシャ」の題名でチャン・ツィイー(「HERO」「LOVERS」)主演で製作再開と聞いてがっかり。やはり東は東、西は西だな。

チリペッパー

2004年08月27日 | Weblog
フリーペーパーの新刊をしきりと配っている朝の七時頃かららしい。最近、増えたねえ。

「華氏911」を見に行くが、立ち見だというのでやめる。それにしても、東中野の日本のドキュメンタリー専門館は経営不振で一度閉館したというのに、アメリカ製だと全国的にバカ当りっていうのはなんかひっかかる。それもアメリカの政権批判という内容で、だ。それより先に見るもの(作るもの)日本に山程あると思うけど。
見るけどね。

眠い

2004年08月25日 | Weblog
長嶋ジャパン準決勝で敗れる。なんかこうなるような予感はあった。あまり初めからメダルメダルと騒がれるとうまくいかないというのは、毎度のことなんだけどなあ。
いい選手を集めれば、強いチームができるってものではないのは、巨人が証明していると思うのだが。

喰らう

2004年08月23日 | Weblog
新宿シアターモリエールにて、弾丸HAMAER公演「我、喰らう!」。
説明役の女の子がかなり可愛いので、何という名前だろうと思ったら、田中美奈子。変えた方がいいと思うけどなあ。
でかいガタイの北方健、ハゲを生かした新島桔兵と、容姿はかなり目立つ役者、多し。

シアターモリエールって、モリエールの胸像をそのまんま置かなくてもよさそうなものだが。

また、暑いっ

2004年08月19日 | Weblog
またまた金2、銀1、銅1。どうしちゃったんでしょうね(なんちて)。
だんだん夜昼逆転しつつあり。困ったもの。

なぜかyahooのフリーメールの方に南野陽子のファンを騙ったウィルスつきメールが山程届く。別にファンだと名乗った覚えはないのに、なんでや。