このあたりの肉体的な苦痛を根性というより怒りで乗り越えるモチーフがスコセッシがプロデュースを買って出た所以かもしれない。
事故そのものでぶつかる瞬間をわずかに外しているのが今どき割と珍しい。
プロボクシングでブッキングを成立させる難しさとかトレーナーをずっと務めていた父親が退くドラマなども描き込めばきりがないが、そつなく織り込んでいる。
それにしてもデニーロの「レイジング・ブル」以来、俳優の肉体改造は今やデフォルトになったみたい。おそらく専門のトレーナーがいてコンスタントに仕事が入るのだろう。
1988年から90年にかけての話のせいか、携帯はないしパソコンはおそろしく厚みのあるブラウン管式。だから人里離れた所で起きた交通事故ですぐ救急車を呼べなかったりする。
(☆☆☆★★)
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