prisoner's BLOG

見た映画のメモと、ツイッターのスクラップで出来ています。

「宇宙ショーへようこそ」

2010年07月25日 | 映画
出だしの山葵が栽培されている水も空気もきれいな村の情景の画がまことに魅力的で、宇宙に行ってからの描写がごたごた商業デザインで埋め尽くされたようなシネコン周辺みたいになって興ざめになる。

普段見慣れた情景から離れて、あまり体験したことのない世界に行くのが「夏休み」なのだとしたら、完全に転倒している。

宇宙に行ってからの各種のデザインぶりにかかったエネルギーは大したものだけれど、そっちの方がこちらにとっては日常なのです。
(☆☆☆★)


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「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」

2010年07月22日 | 映画
酔っ払って記憶がすっとんで目が覚めたら、ホテルの部屋にトラと赤ん坊とニワトリがいて、仲間の一人が消えていました、という突拍子もない出だしが最高。

この「謎解き」を理に落ちてつまらなくしないように扱う語り口もうまい。
いいかげんなようできちんと伏線を回収していくシナリオが練れている。

一方でやたら立ち小便とかお下品なシーンが多くてスマートぶりを見せないのは、アメリカ人向けということか。意外と女性客多し。
(☆☆☆★★)
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「ヴァレーリエと不思議な一週間」

2010年07月21日 | 映画
闇のバイブル 聖少女の詩 [DVD]

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精錬と土俗色が混交して、ストーリー性が希薄でイメージの連鎖と飛躍が命の、パラジャーノフをちょっと思わせたりする異色のチェコ映画。

少女ものとして「闇のバイブル」のタイトルで DVDが出ているらしいけれど、これが原題。
少女趣味が持ち味だが、少女の趣味であるより、少女に対する趣味。
好きな人は好きなのでしょうけれど、こちらはそれほど興味が湧かず。
(☆☆☆)


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「コララインとボタンの魔女」

2010年07月20日 | 映画
映像が作りこまれすぎていて、CGなんだか人形アニメなんだかよくわからなくなっている。ジャンル分けはどうでもいいとも言えるけれど、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の印象が強い分、他との差別化がすこし下がった気はする。

全体にストーリーの方向がはっきりしない。両親が違う世界に行ってしまって一人で投げ出された子供の不安な感覚に寄り添ったとも言える作りだから仕方なくはあるけれど、目がボタンになる「両親」の異様さにだんだん慣れて普通に見えてくるので、どう着地するのかと思ったら、何かはぐらかされたよう。脇のキャラクターのグロテスクぶりが目立つ。
2D版にて。
(☆☆☆★)


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「天はすべて許し給う」

2010年07月19日 | 映画
監督 ダグラス・サーク。日本劇場未公開。
これは1955年の製作だが、アメリカの郊外の取り澄まして保守的な生活環境の描写は今でも通じるところがあるだろう。中産階級の未亡人ジェーン・ワイマンと庭師ロック・ハドスン青年の身分違いをてこにしたメロドラマ。

息子があくまで母親の再婚に反対して親子の縁を切るとまで言い出す場面で、顔がほとんど影になっていたり、格子越しに撮っていたりで表情が見られないあたりの微妙なニュアンス。

水車小屋が初め荒廃して窓から外がまったく見えないのが、ロック・ハドソンとの仲が深まるにつれて改装してすっかりきれいになり、で窓の外にくっきりと遠くの雪景色まで見えるようになるのが映画的演出美。
ラストシーンで鹿が現れるのがなんともいえず印象的。「ディア・ハンター」もそうだったが鹿が出てくるとアメリカの原風景みたいになり、人智を超えた一種超越的な存在を感じさせる。
(☆☆☆★)


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屋外映画会 in 恵比寿

2010年07月18日 | 映画
これから夏休み期間にかけて、恵比寿ガーデンプレイスにて無料上映会が開催されるそうです。無料ですが、座席券が必要です。
詳しくは、スターライトシネマ 2010:恵比寿ガーデンプレイスをどうぞ。










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「あの夏の子供たち」

2010年07月17日 | 映画
映画プロデューサーの仕事をリアルな調子で描いた映画って、ありそうでなかった。
現像所が大手の傘下に入ったもので債権を大目に見てくれなくなるなど、ありそうな話。
終わり方が途中で投げ出すようで、無理に結末をつけないのもリアル。

だいたいプロデューサーは監督の芸術志向に対して商業主義を押し付けてくる仇役という扱いを受けることが映画史的な言説でも多いのだが、ここでは監督の予算超過による負債をかぶって犠牲になる役どころで、監督のエゴイズムが目立つ。

一口にプロデューサーといってもいろいろいるのだが、主人公はある監督の新作が見たくて自分が作ってしまうというタイプ(というか、それが基本的なモチベーションであることが多いのだが)。その分、商売が甘くて自分の首を絞めてしまうのだが。

車を運転していても片手は携帯を手放さず、もう片手はタバコを手放さない。つまり、ハンドルから完全に手が離れているわけで、免停くらうわけだと思う。
(☆☆☆★)


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「エルム街の悪夢」

2010年07月16日 | 映画
フレディ役はロバート・イングランドからジャッキー・アール・ヘイリーになったが、メイクのデザインのせいか、元の顔のせいか目が小さく表情が乏しくて今ひとつ迫力不足。顔の一部が欠損しているのは CG処理の賜物らしい(担当技術者は日本人だとか)。

オリジナルにはなかった狙われる若者たちの親とフレディの因果話が創作されているのだが、そうなるとフレディが襲う相手は直接恨みのある親でないとおかしくなるし、なぜ夢と現実を行き来できる一種の超人になったのか気になってしまう。

夢かと思うと現実という落とし方が何度も繰り返される演出がどうも単調で、じわじわ怖がらせるところをさっさとスルーしてしまってアクションに持っていくのはちょっと味気ない。
(☆☆☆)


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「ドレスデン、運命の日」

2010年07月14日 | 映画
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何十万もの人と何百年もの歴史を持った街が一夜にして瓦礫と化すというのはなかなか想像しきれるものではない。
無差別爆撃、というのは何しろ数限りない人間が殺されるわけで、その中のほんの数人をピックアップして代表させるという方法自体、木を見て森を見ず式になりがち。
そのピックアップしたキャラクターもの描き方も鳥の目からなのか虫の目からなのか曖昧。

爆撃する連中の描写が尻切れトンボ気味。撃墜され敵地に不時着した兵士個人は描いていても爆撃隊と司令官は姿をくらましてしまう。ドイツ映画なのだから、連合軍の非道をもっと訴えて良かった。これは日本映画にも言えること。

困ったことに爆撃の地獄図絵というのは映画になかなかなりきらない。炎の熱さは伝わらないし、黒焦げになると人は人に見えなくなる。

カート・ヴォネガット・ジュニアの「屠殺所五号」でアメリカ人の捕虜が連合軍の爆撃で殺されるというブラックユーモアの方が効いたりする。

千度もの熱で焼かれると、石がスポンジ状になってもろくなるというナレーションに慄然とする。
(☆☆☆)


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「闇の列車、光の旅」

2010年07月13日 | 映画
どう見ても貧困のどん底なのに、携帯やデジカメを持っているあたりの奇妙さ。(携帯料金、どういう風に払っているのだろう。プリペイド式か?)

タトゥーを入れるところや、自分たちの仲間以外はすべて敵というあたり、悪い意味の部族社会そのまんま。
どういう構造になっているのかわからないが、手製の鉄パイプを加工したような銃がおそろしく原始的な形の分、異様な怖さを感じさせる。
共同体のあり方はひどく前近代的なのに、武器や生活家電だけ現代化しているいびつな世界。

国境を越えたとたんに風景ががらっと変わって目に入るところアスファルトとコンクリートの建物といった人工物で埋め尽くされるが、これはこれで何か荒廃した感じ。

列車で逃げているのに、簡単に車で追いついてしまうのに当惑する。そんなにあの列車、遅いのか。
(☆☆☆★★)


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「ロストクライム -閃光-」

2010年07月12日 | 映画
オープニングの夜のビル群をバックに炎をぐるぐる振り回しているホームレスの映像や、朝のブルーに染まった橋の上の遠近感を生かした構図での殺しなど、リアルなのと同時に一種の幻想感を持った映像は、「女囚 701号 さそり」の伊藤俊也監督らしい。
あと、本当に警察が嫌いなのだなというのも、三十年以上経っているけれども変わっていない。

三億円事件が簡単に解決しそうで迷宮入りし、なぜか途中から単独犯説に急激にシフトしていった事情というのは原作の大胆な推論だが、フィクションにしても説得力あり。
60年代の警察の左翼に対する敵意と組織防衛の本能が、それ自体芝居として直接描かれるわけではないが、というより間接的に描かれているからなおさら強く印象づけられる。

三億円事件が「きれいな犯罪」などと妙に持ち上げられているのに抗して、その影でいかに傷ついた人間がいるかを描いているあたりに力が入っている。そう、きれいな犯罪などあるわけがない。

クライマックスの組み立てはかなり変というか強引。夜の橋の上に警察が威圧的にずらっと並んでいるのを高層ビル街をバックにした画は力があるが、それだけにここで終わった方が良かった。あとのシーンは蛇足。

五人の男女が40年以上の時を隔てた若い時の姿と今の姿と両方描かれるのだが、誰が誰にあたるのかよくわからない。「コールド・ケース」だと同じ場所で同じアングルで若いのと年食っているのとをカットバックするなどして懇切丁寧に描くのだが。

セックス描写や立ち回りになると、突然センスが40年前のになる。
(☆☆☆)


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「イエロー・ハンカチーフ」

2010年07月10日 | 映画
オリジナルの「幸福の黄色いハンカチ」では刑務所出立ての高倉健がラーメンとビールを注文してビールを飲む、その飲み方がいかにも久しぶりに飲みましたという感じが出ていたけれど、アメリカだからラーメンはなし。しかしこっちの飲み方も全然別の演じ方なのに久しぶり感が出てます。

舞台が川沿い周辺に設定されていて、田舎の女の子(「トワイライト」のクリステン・スチュワート、また田舎の子をやってます)が外の世界に出たいという願望を川を渡るという表現に託していたり、 ラストを川辺に泊まった船にしたりと、ロード・ムービーには違いないけれど、道路ばかりでなく川のニュアンスも入っています。ミシシッピ川が物や人の通行路でもあったことを改めて思い出したりする。
オリジナルが行き着く先が夕張炭鉱だったように、かつて栄えた産業の町というでおき代えたのか。

マリア・ベロの生活感が逞しくてあまり涙、涙でなくからりとしていて、中年少年の二組の男女がキスしているのを一つの画面に収めているのがいい。
(☆☆☆★)


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「瞬 またたき」

2010年07月08日 | 映画
北川景子が「花のあと」とも雑誌モデルやってる時とも全然別の顔を見せる。

なくしていた記憶を取り戻すドラマ、というのはその失われた記憶がネガティヴな意味合いが強いため記憶を抑圧していたというパターンが多いのだが、こういう清冽な展開を見せるのは珍しい。

必ずしもヒロイン一人の視点に密着しておらず、まわりの人間がそれぞれ苦しみを抱えているのにも目を向けている。
回想シーン、北川景子のかと思ったら大塚寧々のだったりする。

携帯が事故で壊れた、という描写を入れておくのを怠ったのは手落ち。
(☆☆☆★)


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2010年6月に読んだ本

2010年07月01日 | 
prisoner's books
2010年06月
アイテム数:10
ハンニバル〈上〉 (新潮文庫)
トマス ハリス
読了日:06月23日
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ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)
トマス ハリス
読了日:06月23日
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サイダーハウス・ルール〈上〉 (文春文庫)
ジョン アーヴィング
読了日:06月23日
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サイダーハウス・ルール〈下〉 (文春文庫)
ジョン アーヴィング
読了日:06月23日
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現代映画、その歩むところに心せよ
川本 三郎
読了日:06月27日
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「シーサイドモーテル」

2010年07月01日 | 映画
四つの部屋にわたって思いがけない関わりが生まれるあたりはおもしろいのだが、ヤクザの取立てがらみの展開が先読みできる上セリフで説明してしまっているのは興ざめ。

ラストも「決まる」前に見当がついてしまう。
(☆☆☆)


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