prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

漬かりっぱなし

2004年08月18日 | Weblog
また柔道で金、水泳で銀。朝が楽しみ。
また暑くなる。

Open waterの予告編を見る。予告だけだと、海にボートもなしで投げ出された二人だけのドラマみたい。うまくもたせれば面白いものになりそう。


「エルヴィス・オン・ステージ」

2004年08月17日 | 映画
映画館で拍手が起きるのを聞いたのは、久しぶり。話題作の初日とかに行けば別なのか知らないが、混んでる劇場に行くのがメンどいのでいくらかずらして行ったのだが、それでもしっかり手を叩く人が少なからずいた。
エルヴィスについてはたまたま歌が耳に入る程度しか知らなかったわけだが、耳で聞いているだけではとてもわからない、絢爛たる身体の動きを含めたパフォーマンスに圧倒される。
バックステージで見せるお茶目な表情を見ていると、ああいう死に方をする人の気がしない。

写真は劇場外で展示されていた衣装。なぜか女性の人型に着せられていたので、なんだか宝塚みたい。
(☆☆☆★★★)


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リベンジ?

2004年08月17日 | Weblog
このところ毎朝起きると日本のメダルのニュースを聞く。
今日は体操。柔道・水泳・体操と、やや不遇をかこっていた競技が取っているのでなおさらよろし。

やっといくらか涼しくなる。時間帯によっては窓を開けておけば冷房要らず。

ゴーヤチャンプルーに再挑戦。しっかりゴーヤを塩ゆでして、豆腐も水をよくきって使うと、ぐっと味も舌ざわりも良くなる。成功。

「キング・アーサー」

2004年08月16日 | 映画
初めのうち、あまりにこちらが一応親しんでいたアーサー王伝説と違うので当惑していると、ゲルマンの森の戦いで騎士たちの行手をふさいでおいて槍ぶすまで追いかけまわすのが「七人の侍」みたいだと思って、騎士の数を数えたら七人だった。

そうしたら急に図式が見えて来て、騎士たちはもちろん侍、森に住むマーリン率いる山窩みたいな種族が農民、凶暴なゲルマンが野伏、ということになる。ラストの戦いもちゃんと狭い中で押し合いへしあいするし(そのためにバカでかい城壁をわざわざ作っている)、刀を墓標代わりに地面に突き立てるといった調子。必ずしも何の為に戦うのかはっきり理由づけられていないところも。ただし、こっちはわからないのが見ていてひっかかる。

アーサー王がローマ帝国にいわば徴兵されていたという解釈はずいぶん大胆だが、途中からローマはどこかに行ってしまう。ラストでアーサーは自由のために戦った、とナレーションがつくのだが、それだったらローマと戦わないと格好つかないのではないか。
ランスロットのナレーションで始まって、途中からまるで外れてしまうのもヘン。
あと氷上の戦闘は「アレクサンドル・ネフスキー」ばり。

鈍器みたいな刀を振り回しての戦闘だから、もう少し血腥くなりそうなのを抑えている。レーティングが上がるとマーケットが狭くなるからだろう。
(☆☆☆)

忙しい夏

2004年08月16日 | Weblog
メダルが毎日出ますねえ。柔道はラッシュ状態。金3つに銀1つと気分よし。
それにしても、日本選手も良い意味でずいぶん図太くなった気がする。

ガス台のスイッチに貼ってあったビニールを剥がすと、いっぺんにきれいになる。傘の柄とか、なかなかビニール剥がさないでおいていいかげん汚れたところでぴーっと剥がすのが気持ちいい。ただ、剥がした後また汚れるのはイヤだけど。
それとは少し違うが、携帯の液晶画面を守る透明シートを買って来て貼っている。これだと貼り替えができるのはいいのだが、なんかいつも画面が少しボケた感じになるので痛し痒し。

相変わらず、靖国に参拝した閣僚にマイクを突き付けて公人としてか私人としてか問いただしている。あれを見るとマスコミがいかに勉強していないか、よくわかる。なぜそういう問題の立て方が出て来たのかも知らずにただ習慣でやってるだけ。いーかげんにしろよな。

やっと雨がまとまって降る。写真は雨で甦った花。

時事ネタ

2004年08月15日 | Weblog
オリンピックの日本の選手団の入場衣装、うーん。シドニーの時も感心しなかったけれど、今度もあんまりねぇ。何を表現しているのだかわからない。シャクヤクの花をアレンジしたって、美人を立てばシャクヤクって表現するのとスポーツとは結びつかないでしょ。
とはいえ、この時点で柔道でいきなり金メダル二つは幸先よし。ともに危なげない勝ちっぷり。

終戦記念日って、よく考えてみると戦争に負けたのを記念してどうするのかな。終わったのがめでたいってつもりかしらないが、自然現象じゃないんだから。もっとも、中国に文句言われると、そういう台詞はチベット占領やめてから言えと思うのも確か。
どっちにしても、政治的御都合主義の産物。

マナー

2004年08月13日 | Weblog
池袋の東口と西口をつなぐ通路、前は自転車をこいで通るのが多くて危なくていけなかったが、久しぶりに行ったらずいぶん減っていた。

アテネ・オリンピック開幕。
こういう時でなければ聞いたこともない国や地域がぞろぞろ出てくる。よくこれだけ分かれたもの、とも思う。

「ドリーマーズ」

2004年08月13日 | 映画
巨匠のよそおいを捨てたベルトリッチ。若者三人の物語だが、若作りもしていない。
アパルトマンに閉じこもっているが、若い時創った「ラストタンゴ・イン・パリ」のデカダンは薄れ、妙な明るさとユーモアが印象的。
エンドタイトルが上から下に向って降りてくるが、時間がノスタルジアに向って流れ去るのをむりやり食い止めているよう。
「69 sixty nine」と違って、当時(68年)を身を持って知っている感じ。
(☆☆☆)

遅ればせ

2004年08月13日 | Weblog
ジェリー・ゴールドスミスのアンソロジーをamazonで頼んでから、遅ればせもいいとこの訃報を聞く(7月21日逝去)。なんで今まで聞かなかったのだろう。死因はガンだという。するとつい最近、来日した時すでに発症していたはず。
まだ届いたCDの封を切っていない。

写真は青山ブックセンター六本木店。

「スチームボーイ」

2004年08月12日 | 映画
スチームがちっとも熱い感じがしない。派手に浴びてもちょっと火傷する程度。美浜原発の事故で放射能抜きのスチームでも爆弾同様の破壊力があるのを見せられたので、白ける。
今みたいにブラックボックスに入る前の、まだ手作り感が残っている時代の機械の世界を作ろうとしているのだろうが、昔の機械というのはそれだけ野蛮で危険でもあったはずで、それが全然出ていない。今風のデジタル技術で表面だけ再現した感じ。
そりゃ映像はすごいかしれませんけど、最近はすごくてアタリマエになっているので今更驚かないな。大友克洋は「メトロポリス」の脚本でも思ったが、画が先に来すぎて、コンストラクションが弱い。
令嬢のスカーレットの言動はワガママを通り越してコメディ・リリーフに近い。
(☆☆★★★)

表参道にて

2004年08月11日 | Weblog
国連大学の前でクルド人移民の支援者が署名を集めていたが、夏休み中の子供連れが前を通り過ぎていくだけ。

表参道の青山ブックセンター(跡)に行く。張り紙だと、9月には営業を再開したいみたい。さてうまくいくかどうか。

「マッハ!!!!!!!!」

2004年08月11日 | 映画
広告を見た時「見たい!」と思ったものね。CGコテコテのアクション飽きてきたところのツボをうまく押さえた。
ホントのこと言うとCGは画面の補正程度にだが使ってるし、スローモーションは使っているし(宣伝で言う「早回し」というのはコマ落としのことだろうが)、映画的なショーアップは当然しているのですね。ただ、精錬とはほど遠いわけで、素材をあまりいじっていない感じがウケているのだろう。

蹴りや突きより、肘打ちの印象が強い。同じアクションを三度も四度もアングルを変えて繰り返し見せるのは、テレビのバラエティみたい。

トニー・ジャーのアクションがすごいのはわかったから、今後は役のキャラクターを確立することが必要だろう。今のところ、マジメ青年という以上の印象がない。ストーリーも変に深刻になるのは余計な感じ。
(☆☆☆★★)


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セレクト

2004年08月11日 | Weblog
NHKで戦後の戦後日本の三大有名人の特集をしている。美空ひばり・力道山・大鵬。
全員「純粋」な日本人ではないのだが、そういうセレクトをしたのか、偶然か。

そろそろ終戦記念日だが、どうも「英霊」があそこに祀られて鎮魂になるという感覚がわからない。化けて出て来そうなものだ。

人それぞれ

2004年08月10日 | Weblog
ビックカメラの電気ピアノ売り場で、やたら上手に弾いているお洒落な初老の男性あり。あまりうまいので自動ピアノかと思ったくらい。何者だい、あれ。
一方、暑い中、街でわけのわからないことを大声で喚いて、ますます暑くする中年男もいた。人もいろいろ。


「世界の中心で、愛をさけぶ」

2004年08月09日 | 映画
あまりに流行っているのでなんだか見たような気がして実際に見るのがずいぶん遅れたのだが、その間に撮影監督の篠田昇氏が亡くなってしまった。得意のディフュージョンがかかった画調に、体調が悪くてあまり自分でオペレートできなかったせいかいつもより動かないカメラを見ていて、忘年会で遠くから一度見ただけの人でも実際に死ぬ方が重い。
別にケチをつけているのではない、映画の芝居の死はついに芝居にとどまるのは当然で、それとは別に映画で描けるものとして、生き残った人間がどう死を受け止めていくかを、大沢たかおと柴崎コオ絡みで作った現在のシーンとして、膨らませていると思えた。
(☆☆☆)