prisoner's BLOG

見た映画のメモと、ツイッターのスクラップで出来ています。

「リバーズ・エッジ」

2018年02月28日 | 映画
設定としては高校生なのに、これくらいずうっとタバコを吸っているヒロインというのも珍しい。初めの方で緑色の公衆電話を背景に二つも入れ込んでいるカットがあるが、以後携帯が出てこないことからも、これが2018年の話でなく原作が描かれた20世紀末の話であることがわかる。

携帯が出てこない、ということは安直に情報が拡散しないということで、重要なモチーフである川べりに転がっている死体がかなりの時間秘密が保たれているのと結びつく。

役者たちが肉体や生理をさらけ出すハードなシーンを演じ、描かれているのは殺伐とした人間模様なのだけれど、感触としては意外と陰惨ではない。現代のすぐ消費して終わりという風潮と一定の距離感をとっているせいか。
(☆☆☆★★)

「リバーズ・エッジ」 公式ホームページ

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2月27日(火)のつぶやき

2018年02月28日 | Weblog
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「デトロイト」

2018年02月27日 | 映画
拷問シーン、警官側がもともと予断と偏見だけでなく恐怖に捉われているのでいくらまじめに嫌疑をかけられた黒人を信じられず否定されればされるほどむきになってくる構造が容赦のなく描写される。

生理的な生々しさ一本ではなく、相手も銃をもっているという意識が当然の前提になっているから、銃が見つからない限り(結局おもちゃのピストルもうやむやになってしまう)尋問ならぬムリな自白の強要のエスカレートにしかならない堂々巡りの没論理をくっきりと描けた。

ジョン・ボイエガの警備員が警官に混ざって一歩間違えたら暴徒の仲間とみなされるのではないかというヒリヒリするような恐怖感が貼りついている。

暴徒自体の存在も冒頭がはっきり描いているが、過剰な取り締まりがそのまま地続きで描かれ、構造として安直なカウンターに即結びつくのを端的に見せる。

秀作、には違いないが、そう言われて収まることを映画自体が拒否しているような映画。



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2月26日(月)のつぶやき その2

2018年02月27日 | Weblog
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2月26日(月)のつぶやき その1

2018年02月27日 | Weblog
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「アンチヴァイラル」

2018年02月26日 | 映画
THX1138ばりに白い画面がずっと続く。ただし、ジョージ・ルーカスの長編第一作は製作費がなくて画面を白くとばしたという事情もあったのだが、これはかなり厚みのある白で画面を固めている。
極めて美学的に統一されてるのは分かるんだけれどもそれが2時間続くとなるとちょっと苦しい。ときどきエグい描写が白を背景にすると一段とエグく見える。

監督はブランドン・クローネンバーグ。白い背景に生々しい血が浮きたったり、身体が崩れていく感覚など父親のデヴィッド・クローネンバーグの、特に初期の作品とツイストとか確かによく似ている。だいたい、憧れの対象と同じウィルスを接種するってどういう感覚か。
2012年のこれが長編第一作で、いまのところ次の監督作品はなし。

アンチヴァイラル (字幕版)
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2月25日(日)のつぶやき

2018年02月26日 | Weblog
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「サニー 32」

2018年02月25日 | 映画
ピエール瀧とリリーフランキーという「凶悪」のコンビを再び使って若い女性の拉致監禁となるとまた凶悪ぶりのエスカレートを予想するけれども、それをうまく裏切って続けて出てくる連中がみんな見事にクズばっかであれよあれよと他にも広がっていく前半の展開が好調。

初めの方の伏線が思わぬ形で立ち上がってきて「サニー」が現れる中盤は非常に盛り上がって、ここで終わるのかと思ったくらい。
ただしここが盛り上がりすぎて、後の展開がちょっとすぼんだ感じになってしまった。

ヒロインの女教師が気にかけている女子生徒と大元の小学生女子同士の殺人というショッキングな出だしとの結びつきが、元の事件の動機がよくわからない(まさか小学生が人を殺すところを直接描けるわけがないが)暗示としてもわざと空白にするにしても座りが悪いせいもあって、やや形が先行して収まりすぎている感。

PCやモバイルカメラやドローンと言ったデジタルガジェットと承諾欲求の蔓延と都市伝説の誕生の描きかたはひとつのパターンとはいえ、場所が古びた小屋といったアンマッチの面白さもあって面白くできている。

新潟の冬の荒涼とした風景が生きている。
人が死ぬところで名前と死んだ時の年齢を出すのは「仁義なき戦い」みたい。
(☆☆☆★★)

「サニー 32」 公式ホームページ

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2月24日(土)のつぶやき

2018年02月25日 | Weblog
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「不能犯」

2018年02月24日 | 映画
松坂桃李の演じる眼が赤く光ると自由に人の心をコントロールできるキャラクターっていうのはなんか漫画のキャラクターそのままで、生身の俳優でやるのはいささか無理がある。

目が光って人間が催眠術にかかったのかなんなのか完全にマインドコントロールされるというのはB級SFでやるような話で、最初から都市伝説的な存在であることが示されているし、神出鬼没ぶりからしてリアルな人間ではありえないのだけれど、自由すぎて怖いというよりご都合主義的に見える。

こういう言い方はいやらしいけれど、「CUREキュア」のマインドコントロールシーンは全部画面に出さないで想像に任せていたことに気がつく。

ただ背後にふっと彼が出没するシーンの映像のセンスはアートフィルムの技法がかったものを含めて光るものがある。
松坂と沢尻エリカが会う夜の道のシーンは工藤栄一ばり。

人を殺したいほど恨んでいてもいざ殺されると隠されていた事情がわかって後悔する、というパターンも、繰り返されるとちょっと安っぽく見える。それで「愚かだねえ、人間は」と決めセリフを言われてもピンとこない。
爆破シーンが合成丸出しでいささか安っぽい。

こっちがガチャ目なのか、主演の沢尻エリカと脇の矢田亜希子が妙に似ていて近い立場にある役のせいもあって混乱した。

らせん状に文字がせり上がってくるエンドタイトルのデザインが凝っていて秀逸。
(☆☆☆)

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2月23日(金)のつぶやき

2018年02月24日 | Weblog
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「ぼくの名前はズッキーニ」

2018年02月23日 | 映画
人形アニメという形をとっているからむき出しにこそなっていないけれど、ここに出てくる子供たちの境遇はずいぶんハードなものばかり。逆に人形だから率直に描けたところもあると思う。
しかし印象としては悲惨さは底に沈めている(けれども確実にある)けれど、大人に対しても仲間に対してもどこか信じきれない感じがずっと続くので、ラストで思いがけないほどの幸福感が出た。

冒頭などズッキーニ(本当の名前はイカールだが)の主観に合わせて切り取られたように狭められた視界をとっているのが、絵のアニメとは違う、モノが実在している人形アニメならではの効果を出していた。

66分と時間が短いのがいい。人形への光の当たり方が繊細。陰影自体がキャラクターになっている。
(☆☆☆★★★)

ぼくの名前はズッキーニ 公式ホームページ

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2月22日(木)のつぶやき

2018年02月23日 | Weblog
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「ロープ 戦場の生命線」

2018年02月22日 | 映画
最近は特に洋画では、映画本編が始まる前に製作会社のロゴがいくつもいくつも出て、それがいちいちデザインが本格的に凝っているものだから本編が始まったかと思うと違うものだから肩透かしをくわされる、ということが多い。
いくつも会社が相乗りしているからだろうけれど、会社について知らないで見る観客としてはあまりありがたくない。

この映画もいくつも相乗りしているのには違いないが、その会社のロゴをいちいち見せるのではなくまとめて、水滴が水面に広がるのと合わせて浮かんでは消える、というデザインにしているのがしゃれていて、さらにそれに続くキャスト、スタッフが出るタイトルデザインもさりげなく凝っていて引き込まれる。このしゃれっ気が映画全体のトーンにもなる。

1995年、停戦直後のバルカン半島のある村の井戸に死体が投げ込まれ、このままでは水が汚染されるとロープで引き上げようとしたらボロボロで切れてしまい、仕方なく国際活動家「国境なき水と衛生管理団」が代わりのロープをあちこち探して回る。

国際活動家といっても人間で、かなりずっこけ気味だったり色模様があったりで、活動を続ける方便として策略やウソも使う、というのを描くのがひとつの狙いだったのだろう。役者としても見せどころで豪華キャストが集まったのもそのせいかと思う。

なんで人間の死体を放り込むんだ、動物ではいけないのかというと、動物は食べるからだよというセリフなどブラックジョークがかっている。

杓子定規で官僚的なルールが優先してバカみたいな理由で活動にストップがかかったり、まったく思いがけない形で救いがきたり、また牛の死骸と地雷を使ったロシアンルーレットまがいのトラップの描き方など、紛争地の悲惨さや不条理をマナジリを決して告発するといった風情より皮肉やユーモアが前面に出ている。
ただ、その代わりちょっと緩くなりすぎた感はある。
(☆☆☆★)

「ロープ 戦場の生命線」 公式ホームページ

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2月21日(水)のつぶやき

2018年02月22日 | Weblog
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