prisoner's BLOG

見た映画のメモと、ツイッターのスクラップで出来ています。

「アメリカン・サイコ」

2016年09月30日 | 映画
おそろしく清潔で端正で金のかかったヤング・エグゼクティヴのライフスタイル(時代的にこういう半死半生語が似合う)が終始びっちりと描かれる。
金と手間がかかっていればいるほど、すごいような空虚さが裏に張り付いているのが見てわかる。

冒頭、血の滴りのような赤い図形が落ちてきて、豪華なフランス料理の見た目も豪華な皿のソースにつながるタイトルデザインが妙に優雅な音楽と共に見事。

主人公が住む無機的で豪華な高層マンションでビデオ再生されている「悪魔のいけにえ」の田舎臭さと凄いコントラストのようで、底でつながっている。

カメレオン俳優クリスチャン・ベールがまたまた肉体を完璧に作りこんでいる。ホームレスをまるっきりゴミでも掃除するような調子で殺すあたり、アメリカの富裕層の貧困層に対する傲慢と無神経がもろに出た。

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9月29日(木)のつぶやき

2016年09月30日 | Weblog
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ルーツ 第4話:世代を超えた絆

2016年09月29日 | 海外ドラマ
南北戦争の黒人部隊ががっちり描かれるのも、旧作からリメイクの間に「グローリー」が現れた甲斐があったと思える。
捕虜になった北軍のうち、黒人兵だけが射殺されるのが実にむごたらしい。

奴隷制度に反対しリンチで殺される白人も描かれる。旧作でもプア・ホワイトが描かれていたが、今回は比重が軽くなったように思える。

旧作が作られてから人種問題の状況が変わったところと変わらないところがあるわけで、表現としていてよりリアルになったり、歴史研究の進歩を取り入れた部分が多々あって、リメークの意義は大いにあったと思うが、日本ではどうも評判になった形跡がない。

原作者のアレックス・ヘイリー役は旧作ではジェームズ・アール・ジョーンズだったが、今回はローレンス・フィッシュバーン。
一人の人間のルーツにはこれだけ大勢の人たちの希望や苦しみがあったのだと目で見て実感させるラストシーン。



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9月28日(水)のつぶやき

2016年09月29日 | Weblog
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「狼の死刑宣告」

2016年09月28日 | 映画
タイトルが似ているし、原作者が同じブライアン・ガーフィールドだし、ヴィジランティズム(自警主義)という言葉を宣伝に使っていたりで、「狼よさらば」の同類かと思ったら似て非なるものという感じ。

ケヴィン・ベーコンが主演というのも誤解?を呼ぶので、これまで凶悪な役をいくらでもやっているのでそちらのベーコンかと思ったら、ここでは善良な市民そのもの。

息子を殺されて「狼よさらば」のブロンソンみたいに銃をとって復讐に立ち上がるのかというとそう簡単ではなく、直接息子を殺した男を殺すのも素手で半ば偶然のようだし、そこから誰が手を下したのかすぐ見当をつけた仲間のギャングたちに追いかけられるというのも、特に暴力や警護に習熟しているわけできない一般市民らしい。

このギャングたちに追われるシーンのステディカム他を駆使した移動撮影が素晴らしく、大いに盛り上がる。
実際に銃を買い込むのが1時間20分目で、本当に終盤にさしかかってからで、最後には銃をとって殴り込みをかけるわけだが、特に射撃や戦闘の訓練を受けているわけではないのにいきなり強くなるのはちょっとウソっぽくはあるけれど、銃をぶっ放して片をつけないと恰好はつきません。
(☆☆☆★)

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9月27日(火)のつぶやき

2016年09月28日 | Weblog
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「青空エール」

2016年09月27日 | 映画
頑張って勝ち抜いていくのをドラマの眼目にするというのとは違い、何しろヒロインはまったくそれまで楽器に触ったこともないのだから、正直かなり低いレベルでうろうろしていて、他のメンバーと甘えることもできる人間関係を作っていくこと自体がドラマのカタルシスになる。

吹奏楽部と野球部のそれぞれで頑張る女の子男の子の話が同時並行して進むので、ヤマ場をどう配分するかは相当難しかったのではないかと想像する。
それがただ平行しているというのではなく、自然に力まずに互いに支え合っている形ができているのが大きな美点。

二人がすぐ恋人同士みたいにならないのはいいけれど、最後まで曖昧なままでもよかった気はする。

ケガしたを吹奏楽で励ます場面、励ますのを決める場面と時間が前後するのを音楽をずうっと流して混乱させないで処理したのが上手い。

あまり恋愛モードに入らないのがいいところだと思っていて、ラスト、蛇足気味に二人の関係が次のレベルになったのまで見せず、青空が画面いっぱいになるところで終わった方が良かった気がするのはちょっと惜しい

キャスティングが細かいところまで行き届いていて、ちょっと腕があると思って腕のない相手を切り捨てるようなイヤな感じで出てくるキャラクターが成長しているのを書き込んでいる。
全体にセリフがいい。

上野樹里が吹奏楽部顧問役で出てくると当然「のだめカンタービレ」ののだめがだぶりそうになるが、まったく違うごくシリアスな調子でやっているのに役者やのおと思う。
(☆☆☆★★)

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9月26日(月)のつぶやき

2016年09月27日 | Weblog
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「コロニア」

2016年09月26日 | 映画
チリのピノチェト軍事政権の時、外国人であろうが過酷に弾圧された時には殺されたことは「ミッシング」でも描かれていたが、弾圧風景を撮影したことで謎のカルトコミューンに放り込まれた恋人を救うために信者に身をやつして潜入する女性を実話に基づいて描く。

軍事政権と宗教カルトとが手を組むとは考えるだに気持ち悪いが、どう結びついてるかは必ずしも腑に落ちるように描けていない。
コロニア・ディアルデとはナチスの残党で元衛生兵のパウル・シェーファーを中心にしたカルトなのだが、シェーファーを演じるミカエル・ニクヴィストは不気味だが、ナチスという面がはっきり描かれていないので何かパズルのピースが抜けているような印象に終わっていて、すこぶる興味深いモチーフを扱っているわりに突っ込み不足のうらみがある。

途中から脱出劇になるが、コロニアとドイツ大使がぐるになっている展開がだから通俗的なストーリー上のツイストみたいになっている。

主人公はドイツ人カップルなのだが、エマ・ワトソンはともかくドイツ人であるダニエル・ブリュールも英語を話しているのは、チリを舞台にしているのにも合わないしナショナリティを曖昧にした。

国連大使でもあるエマ・ワトソンが主演するところに人権意識の顕揚という面もあるのだろうけれど、いささか優等生的で潜入したヒロインがカルトの性格からして当然性的な興味丸出しの視線で見られるが、そのあたりの突っ込みは緩く、すでに妊娠した別の女性に振り分けられたみたい。
(☆☆☆)

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9月25日(日)のつぶやき

2016年09月26日 | Weblog
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「ザ・ヘラクレス」

2016年09月25日 | 映画
レニー・ハーリン監督、ケラン・ラッツ主演。
日本では同じ時期にドゥエイン・ジョンソン主演、ブレット・ラトナー監督の「ヘラクレス」が公開されていて、どうも混乱する。
日本公開はこちらが2014年9月6日、「ヘラクレス」が同じ年の10月24日。これでは間違えない方が不思議みたいなもの。
ちなみにこちらの原題はThe Legend of Hercules。公開劇場は今はなきシネマスクエアとうきゅう。

試みに比較を続けると、アメリカでの公開はこちらが1月10日。「ヘラクレス」が7月25日。
製作費はこちらが7000万ドル、「ヘラクレス」が1億ドル。世界の興行収入はこちらが6127万ドル、「ヘラクレス」が2億4481万ドル。

要するに、そういうつもりがあったとは思えないが、本命の前の露払いみたいな位置になってしまっている。その本命も金のかかったB級作品という感じで、あんまり風格みたいなものはないのだが。

とはいってもドゥエイン・ジョンソンはヘラクレスらしく見えたけれど、こちらのケラン・ラッツ(「トワイライト」シリーズの狼男一族の一人)だといささか筋肉不足で、他のキャストもいささか弱体、画面が暗くて肉弾戦もやたらと動きの途中でスローモーションになっててまた元に戻るといった処理をやりすぎて間延びしてしまっている。

レニー・ハーリンももともと雑で大味な監督で、「ダイ・ハード2」や「クリフハンガー」といったメガヒット作もあるけれど、一時はギネスにも乗ったくらいの大赤字映画「カットスロート・アイランド」なんてのをこさえたりして、どうも二軍落ちという印象は否めない。
3Dを使ったのが2Dでも丸わかりな大仰演出も、今みたいに大仰なのが普通になると目立たない。

最近では「コバート・アフェア」「ホワイトカラー」「バーン・ノーティス」「グレイスランド」といったテレビドラマの演出が多い。
(☆☆★★★)

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9月24日(土)のつぶやき

2016年09月25日 | Weblog
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「スティーブ・ジョブズ 」

2016年09月24日 | 映画
アシュトン・カッチャー主演、ジョシュア・マイケル・スターン監督による2013年製作のジョブス伝。まったく同じ邦題のマイケル・ファスベンダー主演、ダニー・ボイル監督による映画があるのだからややこしい。(原題は2013年版がJobs 2015年版がSteve Jobs)

実は一番違うのは作劇で、2015年版のアーロン・ソーキンの脚本はアップルの新製品発売にあたってのプレゼン前後だけにシーンを舞台劇的に集中させたセリフ劇であり。本作のマット・ホワイトレイの脚本はごく一般的な伝記ものの通りいっぺんといった方がいいくらいの構成。
総花的のようで重要な場面が抜けていたりする。

綺麗な画面にふんだんに音楽がかかるニューシネマ風の場面がかなり目立つのはジョブスのヒッピー的な面に合わせてだろうか。
俳優のそっくりさんぶりに関してはこちらの方が上かもそれないが、その分上辺を撫でた感じが強くなった感もある。
(☆☆★★★)

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9月23日(金)のつぶやき

2016年09月24日 | Weblog
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ルーツ 第3話 チキン・ジョージ 父との確執

2016年09月23日 | 海外ドラマ
闘鶏用の鶏を育てる腕に恵まれ「稼げる」ので、白人の主人トムに気に入られていると思っている三代目チキン・ジョージの勘違いがもたらす悲劇がメイン。
トムとの関係が一見して対立一方ではなくなるが、決して信頼とか友情とかいった関係ではまったくない。
それどころか、トムが実の父であることがわかってくるあたりから、ただでさえクズだと思われていたトムの、そのクズっぷりはほとんど唖然とするレベルになる。

ジョージを手に入れたい白人の陰謀の結果、トムが上流階級の白人と決闘になるのだが、こんな長く血みどろの決闘シーンは見たことない。
まず順番を決め、離れたところからピストルを撃ち、それから順番を変えて射撃を受ける。弾丸が手に当たって銃を撃てなくなったら、今度は剣に持ち替えて斬り合い、そのたびに負傷が重なるのがなんとも凄惨。
ここは闘鶏場だ、というセリフが出てくるのが効いている。

白人社会でしきりと紳士という言葉が誤って使われているが、まったくの無内容な見栄とプライドに過ぎないのがわかる。折しも時代は19世紀はじめで、「バリー・リンドン」で何度も見せられた決闘の内実を新大陸でもっと野蛮で生々しく見せられた感。

叛乱を起こした実在の黒人指導者ナット・ターナーの噂話が出てくる。赤ん坊を殺して食べるなどという荒唐無稽な噂が白人の間で堂々と通用しているグロテスク。

黒人が「道具」としての役に立つからといって尊重されるわけでなく、金の生る木であるジョージを手に入れるためだったら一見お上品な連中の方がはるかに悪辣な真似をするし、実の息子を動物同様に手放すトムの人非人ぶり。



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