prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「まく子」

2019年03月31日 | 映画
原作は未読。
背の高い(小学校高学年だから自動的に女子の方が大きくなるのだが)昔言った不思議ちゃん的な容姿の女の子が主人公の男の子の日常的な世界に少しづつ違う見え方をもたらす。

その描き方がはなばなしいやり方でなく木の葉をまくと違って見える(気がする)といった平凡な、それほど変わったようには見えないやり方を描く、ファンタジーというほどはっきりしたファンタジーではない線で描いていってクライマックスでという、かなり微妙な線を狙った文体の演出。

監督が女性と後で知って、なんか納得。女の子の描き方が不思議ちゃん風でどこか違う。

草彅剛のダメ父ちゃんが板について好調。

「まく子」 - 公式ホームページ

「まく子」 - 映画.com


3月30日(土)のつぶやき

2019年03月31日 | Weblog

「グリーンブック」

2019年03月30日 | 映画
優等生の模範答案みたいな映画。
キャラクターの組み合わせと、演技のケミストリー、エピソードの重ね方、締めくくりとバランスが取れていて、そのバランス感覚のよって立つところ自体を批判される感がある。

早い話、なぜアカデミー賞でヴィゴ・モーテンセンが主演男優部門で、マハーシャラ・アリが助演なのか、どう見てもダブル主演ではないかという無言の合意が問題なのだろう。

それと映画の出来そのものは別とは今や言い切れないのが難しいところ。

「グリーンブック」 - 公式ホームページ

「グリーンブック」 - 映画.com

3月29日(金)のつぶやき

2019年03月30日 | Weblog

3月28日(木)のつぶやき

2019年03月29日 | Weblog

3月26日(火)のつぶやき

2019年03月27日 | Weblog

3月23日(土)のつぶやき

2019年03月24日 | Weblog

3月22日(金)のつぶやき

2019年03月23日 | Weblog

「七人の侍」

2019年03月22日 | 映画
春分の日の午後、BSで放映していたのをこれまで何度も見ているから最初だけ見てやめようと思っていたら見ているうちに止まらなくなり、結局全部見てしまった。

今回見ていて感じたことを箇条書きで。

・戦争の匂いがやはり強い。終戦後十年経っていない時期だからか。
・百姓の狡さとしぶとさ。食料を握っているのは強いけれど、そのために襲われる危険性。
・女性が戦さの「戦利品」として当然のようにやりとりされている。利吉(土屋嘉男)の女房のくだり。ああいう前例があるから侍たちにも警戒心をなかなか解かない。
・志乃が髪の毛を切って男に見せかけるというのは戦場になった村で行われていたこと。
・写っている日本人たちの体型が今と違って重心が低く下半身ががっしりしている。その割に足が速い。
・侍たちは全員家族がいない。「家」に仕えるサラリーマン的侍ではない。
・「今度こそ、死ぬかもしれんぞ」と志村喬に言われた時の加東大介の笑顔。あれ一つでこの主従の関係がわかる。
・野武士たちが馬上で操る弓矢、槍の技術がすごい。ただの山賊とも思えない。
・鉄砲の扱いについては案外ぞんざい。何丁あるのか、何発発射できるのか他の武器ほどには丹念に考証していない(これは次に見た時確認要)
・百姓たちの動きを見ていて、これはエキストラではなく役者たちだと思う。
・木村功が若造の役だけれど、実年齢31歳。

とにかくこれくらい見ている間没入していて嫌な雑念が湧いてこなかったことは珍しい。

七人の侍
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

3月21日(木)のつぶやき

2019年03月22日 | Weblog

「アリータ バトル・エンジェル」

2019年03月21日 | 映画
予告編では目のデカすぎるキャラクターデザインに違和感があったけれど、ずっと見ていると慣れてあまり気にならなくなってくる。あれがいいとは思わないが。

主演のローラ・サラザールがインタビューでモーションキャプチャーを経て作られたアリータのキャラクターを見て、幽体離脱のようだったと言っていたのが面白い。

CGをばりばりに使いながら生身の肉体の体技のテイストも生かしているアクションシーンがたっぷり、女だと思ってナメてきた相手をボコボコにするのがいかにも気持ちいい。ナメてた相手が実はという黄金パターンの変奏です。

途中で人造ボディが入れ替わるのだが、前のいかにも少女らしい体形と後の成熟した体形と両方見せるサービスぶり。
強い女に執着するのはジェームス・キャメロンらしい。

もはや毎度のことだが、明らかに続編を見据えた作り。

「アリータ バトル・エンジェル」 - 公式ホームページ

「アリータ バトル・エンジェル」 - 映画.com

3月20日(水)のつぶやき

2019年03月21日 | Weblog

「プール」

2019年03月20日 | 映画
原題は12 Feet Deep。

姉妹が閉館後のプールに姉の婚約指輪を探して潜っていたら気の早い監視員にプール全体を覆うカバーを閉められてしまい脱出できなくなるというワン・シチュエーション・スリラー。

カバーには穴が開いているし、水面と結構スペースがあるので窒息する恐怖はない。
水に漬かりっぱなしでは低体温になるのは必定だし、しかも姉には糖尿病の持病があって注射しないと危ないという枷がかけられているのだが、映画的には今一つパンチがきかない。

途中から登場するムショ帰りの掃除のおばさんが登場の仕方もわざとらしいし、悪役としても中途半端で見ていてイライラする。場がもたないから無理やり出した感か強い。
姉妹の水着姿を楽しむにも照明を落としているものだから暗くてよく見えない。

役者は水に漬かりっぱなしで大変だったろうけれど、あまり絵面に変化がないままえんえんと会話だけ続くのだからかったるくてしょうがない。
クライマックスも早くそうすればよかったろうと言いたくなる。意欲はあるけれど工夫と力量がおよそ伴わない一編。

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3月19日(火)のつぶやき

2019年03月20日 | Weblog