prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」

2019年01月31日 | 映画
テレビシリーズは見ていなくて漠然と設定を聞いて「マイノリティ・レポート」みたいだなと思ったくらいの予備知識で見たけれど、ほぼ問題なかった。
あと「カッコーの巣の上で」みたいな感じもして、あれこれ既視感がつきまとう。その分ついていきやすくもある。

冒頭のカーアクションで走る自動車の軸がぶれるあたり、3DCGでないとできないだろう表現で期待する。その後もCG込みの作画技術は高度で飽きさせない。
59分という上映時間は普通だったら短編をつけるくらいの短さだが、強気の上映形態で押し切って実際よく入っていた。

主要女性キャラクターの顔が似ていて、髪型見ないと見分けがつかないのは困った。

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」 - 公式ホームページ

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1月30日(水)のつぶやき その2

2019年01月31日 | Weblog

1月30日(水)のつぶやき その1

2019年01月31日 | Weblog

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

2019年01月30日 | 映画
ラインハルト・ハイドリヒ暗殺を扱った映画としては1975年のルイス・ギルバート監督、ティモシー・ボトムズ、アンソニー・アンドリュース主演の「暁の七人」がすでにあって、史実を扱っているのだから当然だが、大筋はそんなに変わらない。
邦題から「七人の侍」系統のチームによるアクション映画かと思ったらとんでもなく重い史実ものなのに仰天したことがある。

監督が007シリーズのルイス・ギルバートとあって娯楽色が強いかと思いきや、むしろこの2017年作より重いくらい。
本作はシャンテにかかったからハイブロウな作りかと思ったら、渋谷パンテオン系・新宿ミラノ座の戦艦級チェーンにかかったのよりこの新作の方がアクション色が強い。

「暁…」の重さの要因はハイドリヒ暗殺に対するナチの報復の凄まじさがより多く描かれるところにあって、リディツェとレジャーキという暗殺計画に関わったとされた村の住人のうち男は全員銃殺、女子供と老人は収容所送り、村の建物はすべて破壊し地図からも抹消したという徹底ぶりが描かれていた。
また、実在の登場人物たちのその後がエンドタイトルで流され、そのほとんどが子供に至るまで収容所で殺されているのに愕然とした。

そういう重さはややこの新作では薄く(意外というのは、だいたいにおいて時代が下った方が突っ込んで描けるようになると思いがちだからだが)、クライマックスの教会の攻防など重機関銃や爆薬まで持ち出してアクションを描きこんでいる。

こちらはチェコという小国がイギリスの支援をとりつけるための本気を見せるための戦いといった切羽詰まった政治的な意味合いの味付けが強くなっている。

暗殺シーンそのものでハイドリヒの護衛が猛烈に撃ち返してきて銃撃戦になり、近くにいた一般市民も巻き添えになるなど派手めにしている。
「暁の七人」ではなんとか逃げ延びたメンバーが陸橋の上で嘔吐し、白煙を吐く列車がその下を走り抜ける、というカットが鮮烈だった(撮影はフランスのヌーヴェル・ヴァーグを支えた名手アンリ・ドカエ)。

拷問の残酷さは小便を漏らすなどもっと生々しく描いていて、メンバーが自決用の青酸カリを持ち歩いていて追い詰められると服用したり拳銃で自決するのをいちいち描いている。

さらにハイドリヒその人を描いているらしい新作の「ナチス第三の男」が公開中。こちらはどんな扱いになるか。

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 - 公式ホームページ

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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(字幕版)
クリエーター情報なし
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1月29日(火)のつぶやき

2019年01月30日 | Weblog

「ミスター・ガラス」

2019年01月29日 | 映画
シャマランの旧作を見ていない人が見たらわかりにくい作りなのではないかと思ったら、見ていても中途半端に覚えていた方が邪魔になったみたいで、ブルース・ウィリスは「シックス・センス」の役だと思っていた。

「アンブレイカブル」は初見でなんだこれはと正直思って以来見直していないので世界観をかなり忘れていて、見ながらあ、こういう設定だったっけと思い出すという調子。

最近は複数の作品で世界観が共通していることが特にアメコミ原作もので多いのだけれど、いちいち新作見るたびに旧作を見直すわけにもいかず、あちこち忘れているのをつぎはぎしなくてはいけないのでどうも落ち着かない。

シリーズ化、あるいははっきりシリーズになっていなくても連続性を持たせるのは商業上の要請からして当然の流れではあるけれど、その世界観をあらかじめ持っていないか中途半端に覚えている者には居心地悪いことが増えてきた。

「ミスター・ガラス」 - 公式ホームページ

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1月28日(月)のつぶやき その2

2019年01月29日 | Weblog

1月28日(月)のつぶやき その1

2019年01月29日 | Weblog

「バハールの涙」

2019年01月28日 | 映画
クルド映画というと、ユルマズ・ギュネイ=シェリフ・ギュレン監督による1982年カンヌ映画祭パルムドール作「路」がある。

刑務所から恩赦を受けた男たちがトルコ各地に散るが、ある男は婚約者がいながらどこに行くにも監視がつくのにうんざりして売春宿に行き、ある男は妻と再会するがやはりどこにいてもついてくる群衆の目を逃れて列車のトイレでセックスしようとしたら見つかって不道徳だとリンチにあった末に殺され、ある男は働く場のない妻が追いつめられた末に売春したところ、不義をはたらいた女は夫の手で殺さないといけないという掟から雪の峠を越させて衰弱死させるよう一族に強いられる。

そこで描かれる女性たちの理不尽なばかりの抑圧された姿は衝撃的だった。
男たち自身が刑務所から一時的に出ているだけという設定からわかるように抑圧され自由を奪われた状態であり、抑圧された者が抑圧するという構造がありありと描かれた。

何よりも監督のユルマズ・ギュネイ自身がトルコで政治犯として刑務所に服役していて(その頃のトルコではクルド語を使っただけで罪になった)、獄につながれたまま映画を監督したというのに驚嘆した。
周囲の囚人たちと相談してシナリオを書き、綿密な演出プランを作り、現場ではギュレンが演出し、そしてギュネイは最後に脱獄してスイスに亡命し仕上げ作業を行った。

クルドというとまずそのイメージがあまりにも強い。というか、まずこの「路」でクルドを知ったのであり、それからだいぶ経って不安定な世界情勢の中でクルドの名を聞く機会が増えていった。
その軸を反転させて女性の側から描いたのがこの映画ともいえる。

やはり抑圧はひどくあからさまに暴力的になってすらいるが、ベクトルが反転して反撃する側にまわっているので行く先が見える。

そしてここに出てくる男たちのなんと軽いことか。実際、彼らは自分の命すら軽んじて自爆攻撃に出て行きすらする。字幕で「自爆兵」と訳されているところでカミカゼ、と呼んでいるのにどきりとした。

闘う女たちの姿、には違いないのだが、相手を撃つ時に画面に出るのは撃たれる相手の姿であるよりは絶叫するヒロインの顔の方であったりする。ISの旗を投げ捨てるところでも相手をやっつける、復讐する快感に堕するのを回避するように周到に演出している。

解放された男の子たちのスローモーション映像の美しさ。

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1月27日(日)のつぶやき

2019年01月28日 | Weblog

「ジグソウ ソウ・レガシー」

2019年01月27日 | 映画
いったん終わったシリーズを強引に再開となると「13日の金曜日」みたいにいかにも強引な理由で殺人鬼を蘇らせるのだろうとたかをくくって見ていたら、あっと言わせる世界観の展開と伏線の回収を見せる。

実は監督が「プリデスティネーション」「ウィンチェスターハウス」のスピリエッグ兄弟だと知らないでWOWOWでやったので見たのだが、エンドタイトルで二人の名を見てなんか納得。

このシリーズの「2」に近いところがあって、実は「2」はシリーズと関係なく書かれたシナリオを一作目が大ヒットしたのを受けて仕立て直したらしいのだが、シリーズの「続き」というより「外」からメタ的に膨らませている。

もうひとつの売りのやたら凝った仕掛けによるゴア描写だが、いつも思うのだが、あれはカートゥーンに出てくるドミノ倒しみたいな仕掛け(森卓也のいうところの「無駄骨回路」)のホラー版アレンジではないか。見る角度を変えるとコメディです。

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ジグソウ:ソウ・レガシー(字幕版)
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1月26日(土)のつぶやき その2

2019年01月27日 | Weblog

1月26日(土)のつぶやき その1

2019年01月27日 | Weblog

「マイル22」

2019年01月26日 | 映画
先日同じバルト9で見た「ザ・アウトロー」同様、続編製作を初めから視野に入れたような作り。

というか、スケール感こそあるが、人物もプロットもなかなか底を割らずどんでん返しを多用し続きに興味をつなぐあたり「24」以来のテレビシリーズのパイロット版に近い。

上映時間は95分と最近では珍しいくらい短いが、昔のB級アクション映画が短い時間の中でぴしっと一から十まで納めるのとはかなり違う。

遠くの司令部で遠隔機で監視している多様な画像映像と、現場のアクションとがめぐるましく編集され、迫力はあるけれど最前列で見たこともあってややうるさい感じがした。

イコ・ウワイスがさすがに肉弾戦の見せ場でいいところをたっぷり見せる。ほぼ当人が振り付けたらしい。

マーク・ウォルバーグが猛烈なおしゃべり男、というか双極性障害=昔でいう躁鬱病をはじめずらずらっとさまざまな精神疾患を仲間が挙げて、以後のストーリー展開の綾につなげそうな雰囲気。

「マイル22」 - 公式ホームページ

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1月25日(金)のつぶやき その2

2019年01月26日 | Weblog