prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

2018年12月に読んだ本

2018年12月31日 | 
prisoner's books - 2018年12月 (27作品)
愛蔵版 イエス
愛蔵版 イエス安彦良和登録日:12月15日

powered by Booklog


ちなみに2018年に読んだ本のベストは、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの「戦争は女の顔をしていない」です。

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
岩波書店

12月30日(日)のつぶやき その1

2018年12月31日 | Weblog

香具師の隠語

2018年12月30日 | Weblog
香具師のもの中心ですが、ヤクザ用語、興業用語、警察用語とも混ざっています。今では一般語となったものもあります。
もともとジオシティーズにアップしたものですが、ジオシティーズが閉鎖されるのに伴ってこちらに引っ越しました。

言 葉  意 味
タカマチ 縁日
ショバ (縁日で店を出す)場所
ショバワリ 縁日で店を出す場所を決めること
ショバ代 場所代
ドバ ショバに同じ
ドバヒン ショバ代に同じ
ホンドバ 客が一番来る場所
スソ 客が来ない所
ナガレ 外れだが意外と客が来る場所
オント 穏当
ロハ タダ。只を口とハに分解して
サクラ 客のふりをした仲間。ぱっと咲いてぱっと散るところから
トハ サクラと同じ。ハトを逆にして。同じくぱっと来てぱっと散るところから
コマシ 客の懐を掴むこと
ビリ 女陰
タレ 女陰
ヤチ 女陰(谷地から)
ヤチモロ 尻軽女=ヤチがモロいところから。スケベ男にも使う
ネーサ クリトリス。サネの逆
ヨシコ 男性器
ロセン 男性器。露栓
デッチ棒 男性器
ナメル 女と関係すること
クワエル 女と関係すること
タレをカク 女と関係する
ヘグ 女と関係したこと
ヘイダ 女と関係した
ケル 女と関係する
ケッタ 女と関係した
ヤリマン 一万円
ナオン、ナオ、ナオスケ 女
ガセ 偽物
ガセビリ 三流の女性器、売春婦
セコビリ ニ流の女性器・売春婦
テケテン ブス
カツ・カツアゲ 恐喝
バシタ 女房(婆=バの下とも、下場シタバ=交合の時の“男の下”を逆にしたものともいう)
ペテン 頭
デカ 警察(和服を着ている刑事を角袖=カクソデといったのを略して逆に呼んだもの。一般語化)
サツ 警察
ガチャ 巡査(戦前はサーベルをガチャガチャ言わせていたから)
ギサ 詐欺
チャリンコ 掏摸
チャッキリ 掏摸
モサ・モサ公 掏摸
チボ 掏摸
ネタ 商品(種を逆にして・一般語化)
ネタモト 卸問屋
ネタグレ 中身がばれること
ギリカエシ 返金・返品
ヤバイ ダメ、危ない(一般語化)
アゴ ダメ。顎を押さえるのがダメの合図から
テン よし。額を押さえるのがよしの合図から
ゲンナマ・ナマ 現金
オヒン 現金
オシン 現金
キス 酒(好きを逆にして)
オニキス 焼酎
ヨウキス 洋酒
キスヒク 飲酒
ザンブリ・ズンブリ 入浴
スイビラ 手拭
ビラ 着物
ヨウラン 洋服
カクラン 布団
小(しょう)カクラン 座布団
鬼カクラン 蚊屋
ハヤセン 電話
ハヤグル 自転車
オートン 自動車
ハコ・ナガバコ 汽車
ハコバ 駅
ウキス 船
モク 煙草
洋モク 外国煙草
マブ 本物(ヤクザ用語だと拳銃の意)
マブネタ 上等な商品
ロク 宿六。男または亭主
ジャリ、ジャリスケ 子供
ガリ 子供
ゴランコ 子供(九州)
ガリ 子供(九州)
ガリ 殿(しんがり)
アオ 青果物・バナナ
バサ 叩く・下げる
ペテンバサ 頭を下げる
アオバサ バナナの叩き売り
アカ 血・太陽・灯
シャリ 御飯
ナマシャリ 米
銀シャリ 白飯
ナガシャリ うどん
バクシャリ 麦御飯
ポタン おかず
キューベ 牛
キューベ するめ(九州)
オトシマエ 話をつける
コマス ごまかす。言いくるめる。
ツギモノ 食べ物
ホヤク 食べる
ホヤキモノ 食べ物
ドヤ 宿屋
エンコ 指
ゲソ 足、履き物(イカの足の意味で一般語化)
ゲソをつける 入門する
ボク、ハボク 植木
ワンチャ 茶碗 陶器
キワモノ 季節もの
ヒツジ 紙
ヒツジモノ 紙製品・印刷物
ヤホン 本
ブリカマル 恐れおののく
ブウタレル 不平をいう
テンガイ 傘=天蓋
洋テンガイ コウモリ傘
タチ 包丁・刀・匕首
ゴロ 喧嘩
ヤゴロ 道具を使った喧嘩
スデゴロ 素手の喧嘩
ジン・ジンダイ 人
オオジン 大勢の人を集めてやるもの
ジンをシメる 人を集める
チョウコウ 客
チョウサン 客
チョウタ 客
チル 売れる
ウチオロシ 初商い
シャリマ 下女
カリス 僧侶
キクラ 耳・耳打ち
スイ 水
ガンスイ 涙
カクスイ 氷
リコ 氷
ガモジ 文字
ネンマン 万年筆
ヤリトリ 鋸
サンズン 商品を陳列する台
マクテン 天幕
ドウカツ 活動写真・映画
アカタン 金魚
チカ 風船
アゲチカ ガスを入れて上げる風船
スイチカ 水の入った風船ヨーヨー
ナガチカ 竹の先にとりつけた風船
ヤサ 家
ヤサグレ 家出
ヘガバ 便所・悪い場所
ジュウロク 糞
ショウスイ 小便
モサ 腹
モサマキ 腹巻
モサコケタ 腹がすいた
オオモサ 大食漢
トロ 油
ガマトロ ガマの油
マキトロ 蛇の油薬
マキスイ 水薬
ペテントロ 白髪染め
ゲソトロ 靴墨
テラコヤ 学校
ロクマ 易者・占い師。仏教でいう六魔から。
マツバ 針
ボウヤン 猿(“去る”が忌み言葉な為)
エテ公 猿。得手=エテから。
タタキ 強盗
テコボウ 箸
ショウヒャク 百姓
ゴウザイ 在郷・田舎
ムラサキ 醤油
シカ 菓子
ネキ 飴
チャモ おもちゃ
セトバサ 瀬戸物
サジ 医者
ガテ 手紙
ケンピ 犬
テン・テンカツ 上等・大丈夫
ネス 素人
ネスキル 素人になる・足を洗う
ネスアカ 素人のまま
ケイチャン 時計
ヒンマガリ 金持ち
ジンゾー 指輪
グル・マキ 帯
パクル 捕える
ワッパ 指輪・手錠
カイタン 塊・転じて高額紙幣
ガリヒン 小銭
チョウフ 分け前
デッチ 製造
デッチタ 造った・叩いた
ネタヒン 仕入れ金
ネタブ 小売り値に対する卸値の割合
タク 口上
ケンジタ 見た
フル・フッタ 死んだ
バレタ 殺された
レツ 連れ
シンシャ 写真
サシアイ 同種・同日
ガネ 眼鏡
エンコヅメ 指詰め
ゲソアライ 身元調査
タメアライ 調査
ヤチャ 茶屋・茶店
グレタ ばれた
ハクイ 上等な
セコイ 下等な
ダフ 札・花札
ウタウ 白状する
ゲロ 白状
ツラカル 逃げる
トンスケ・スケトン 嘘
トンバイ だまし売り
ワカロク 若い男
ヨリドシ 年寄り
ヅマ 手褄・手品
ナガシ 演歌師、町を声を出して売り歩くこと
パート デパート
テンシン 親父、親分
カセギコミ 徒弟
ダフをクル 花札をする
ガサイレ 家宅捜索
キエモノ 経費
ツマミ 少し
シンネタ 新品・流行りもの
コヒン 中古品
ラサ 新品
サマバア 婆さま
サマジイ 爺さま
アサコウ 朝鮮人・韓国人
ゴト 仕事
ワリゴト 悪い仕事・賭博
ゴトバイ ニセモノをホンモノと言いくるめて売る事
トンバイ ニセモノをホンモノと言いくるめて売る事
ノビ ゴム
ガイネ 願い・申請
ヅケル 付ける
チャクトウ 到着・到着の挨拶
チャリ 捨てる
ウツムク 拾う
ヤジ・ヤジコウ 親父
スメコ 娘
ジク くじ・掛軸
ヤスケ 寿司
カクベイ 変装
アオチ 風
ゴットシン 泥棒稼業
タギス 泥棒
タレコム 訴える
アトヅケ 後払い
サキヅケ 先払い
ボサダカ 小さい祭
ヨド きわめて小さい祭
イモヒク 恐れる
コツ サイコロ
ドウカイ 運動会
ネリ 相撲
チンドンヤ お調子者
ヤコン 今夜
ダリコウ 馬鹿
ノビダカ 延期になった祭
デキダカ 臨時の祭
ガツ 正月
シャゲイ 芸者
カリスバ 寺
アケバ 明日
デッチネタ 自家製品
スイバレ 雨漏り
デッチバイ 製造販売
ヒキネタ 仕入れ製品
ブンシン 新聞
テウチ 仲直り
ボウズ 西瓜
スガラ ガラス
デフ 筆
ノリヒン 旅費・車代
ドヤヒン 宿代
ヨスミ 風呂敷
メングレ 顔見知り
アラメン 初対面
モンチャン 刺青
コミヤル 冷遇する
ヨナ 夜
ヨナダカ 夜の祭り
カラス 木炭
ヨミ 暦
モナズラ 持ち逃げ
ヨナダカ 夜の祭り
スヤイ 安い
アタイ 高い
コロンド 砥石
ヒョロ 鍍金(メッキ)
モサガマリ 妊娠
ボウハヤ 固形のハンダ
ノリハヤ 液体のハンダ
アケロク ひよこ
ニワバ 縄張り
ニワヌシ 親分
ムカウ 買う
アワ 石鹸
ボンシャ 石鹸、シャボンの逆
ケコミ 訪問販売
フミコミ 客の方から買いに来る
青タン 掛け売買
リツ 法律・法律書
キンケン 統計表
ゴエイ 英会話速修書
ノードク 薬草類の表。ノー・ドクターの略か
ミンサイ 催眠術の本
リスク 薬
バンソロ 算盤熟達法
行者打ち 漢方薬草類
ヨロク 儲け
ジンダイ 人
メンツウ 面通し・体面。メンツとなって一般語化
コミセ 風船・飴・菓子などを扱うおとなしい店
サンズン 売台の寸法三尺、軒下三寸の露店
コロビ 地面のゴザを敷き、その上に商品を置いて売る店
タカモノ サーカスや因果物などの見せ物。
ハジキ 射的屋。ピストル
ヤサゴミ 一軒一軒まわって売る方法
ハコバイ 汽車や電車などの乗り物の中で口上をつけて売る方法
ヤサバイ 整理品の投げ売り
タタキ 整理品の投げ売り
ヤセリ 整理品の投げ売り
ガセミツ 偽の春画
チバ師 場違いの逆。まっとうならざる商売をする者
バゾク 馬族。強奪すること、する連中
大ジメ シルクハットにチョビ鬚、ステッキで天を指す格好、あるいは坊主姿などでハッタリをかまして売るやり方
中ジメ 職工や学生服姿で万年筆などを売る
ゴミ銭 掃除料
アイツキ 挨拶、仁義
ゴロメンツ 喧嘩口上
送りネタ おまけつき
庭場 世話場、縄張り
ハイ出し タカリ
ネタ付け 受け付け
ヤキ 世話人
宝永師 旅人
アラメン 新人
トモ 原価
ビタに乗る 旅に出る
店をツケる 店を開設する
ヘタリ 地面にゴザを敷いて売る
タクバイ 口上売り
タクをツケる 口上を述べる
タグリ 布地の計り売り
ヤホン 屑屋から仕入れた雑誌の表紙を変えて売る
チョウフ 分配
ドエ 東京
ロク 死
メンチョウ チラシ
ドスでハツる 短刀でなでる、切る
セミ 店
ヨナ 夜店
ボテ 柳行李・トランク
カンタン 練る
ガマせる 買わせる
アカタン 金魚売り
ニモツ 芸人。以下、興行用語
ノリ 汽車賃
ビラ 宣伝
イレコミ 開場
バレ 終演
ヒン 銭
カマる 捕まる
スケをコマす 女をひっかける。一般語化
ドロン 逃げる
ハクイ 感じいい
オシン 給金
トイチ、ハイチ 同性愛
エンコ 浅草
スイバレ 雨天
トヤ 休日
マンゴロウ 吸殻
ヨドシ 芸人
カケアイ 契約
ヤブ 化け物小屋
アオタ 無料入場者
オシャマ 芸者
裸ッ子 曲芸のオットセイ
バーチャン 場賊ゴロ
ゴランバイ 見せ物
マエフダ 前売り券
ネット 出演料
ハナ 御祝儀
木戸をつく 拒絶する
幕にかける 芸人を宿に引っ込めて舞台に出さないこと
先乗り 下見、宿の部屋割り
ヘイ 数字の1。以下、噺家の隠語
ビキ 同じく数字の2。
ヤマ 3
ササキ 4
カタコ 5
サナダ 6
タヌマ 7
ヤワタ 8
キワ 9

12月29日(土)のつぶやき その2

2018年12月30日 | Weblog

12月29日(土)のつぶやき その1

2018年12月30日 | Weblog

「REVENGE リベンジ」

2018年12月29日 | 映画
レイプされ殺されかけた女性の復讐ものだが、監督脚本編集(コラリー・ファルジャ)が女性とあってその場面の描写は間接的で、無視して知らんぷりしている男の方の描写が前面に出ている。傍観していたりないことにしていたりしているのも同然、というフェミニズム的な認識の現れだろう。

そこからの展開がぶっとんでいるというか、一種リアリズムを超えたニュアンスのイメージ(燃え上がる木、滴る血に溺れそうになる蟻、皮膚に浮き上がる紋章など)を交えていて、荒唐無稽には違いないがB級的なバカバカしさや笑ってしまうようなチープさとは良くも悪くも一線を画す。

この監督、尻フェチなのかと思うくらい男女問わず(!)締まったお尻をしきりと写しているのがなんだか可笑しい。

登場人物はほとんど四人だけ、舞台はモロッコの砂漠とぽつんと建った屋敷だけと、具体的な数字はわからないが製作費はあまりかかった様子はないが(音も2ch)、ロケだとしたらあの屋敷あんなに血みどろにしていいのだろうかと余計な心配をしてしまった。
最近では映像も音もそんなに金かけなくても一定のレベルはクリアするが、さらに色ガラスの使い方などでずいぶん画面をカラフルにした。

ヒロインが銃の扱いが慣れていないせいもあって簡単に殺せず、その分かえって残酷になっている。だだっ広い砂漠の長距離の撃ち合いから、屋敷の中の狭い通路だらけの中長いライフルではなかなか射線がとれないといった趣向をこらしている。




12月28日(金)のつぶやき

2018年12月29日 | Weblog

「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」

2018年12月28日 | 映画
最近珍しく35mmフィルムで撮影されているのはいいのだけれど、画面がひどく暗くて女性たちだらけの寄宿舎が舞台だというのにろくすっぽ顔が見えない。

ソフィア・コッポラといったら父親のフランシス・フォード・コッポラの「ゴッドファーザー」のゴードン・ウィリス撮影がドン・コルレオーネの眼が黒く潰れているといった具合に映画のルックを一変させた経緯があるけれど、顔全般が見えないというのはやり過ぎではないか。劇場では見逃したのでDVDで見たのだが、映画館では見えたのだろうか。

ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演で同じ原作を映画化したのが1971年作「白い肌の異常な夜」(原題は同じThe Beguiled=騙された者)で、撮影は暗い画面で有名なブルース・サーティースだが、それでももう少し見やすかった。

旧作はドン・シーゲル監督作とイーストウッド主演作両方でちょいちょい顔を出す女性恐怖症と性的な歪みが全開という感じで、それを女性監督がリメークするとなるとどんなアプローチをするのかという興味があったが、まあ女性恐怖症は後退してはいるけれど、では代わりに何があるかというとよくわからない。ストーリー(基本、前作と大差ない)からすると恐怖症が前面に出て当たり前ではあるのだから。




12月27日(木)のつぶやき その2

2018年12月28日 | Weblog

12月27日(木)のつぶやき その1

2018年12月28日 | Weblog

「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」

2018年12月27日 | 映画
原題もThe Eichmann Showとあるように、アイヒマン裁判そのものというよりそれを中継するテレビマンたちを描く。

中継することの政治的意味というのが大きな主題で、テレビマンたち自身が収容所体験があって、裁判でアイヒマンが自分が殺した収容所のユダヤ人たちの映像(本物!)を見ていても眉一つ動かさないのを見て、こいつは怪物だと怒りを募らせ、最後に「落ちる」のがクライマックスにしている以上、いわゆる「公正中立」ではないのは良くも悪くもはっきりしている。
それに対する批評的な視点が薄い感じなのはひっかかった。

最近、ハンナ・アーレントによる「悪の凡庸さ」に対する疑義申し立てが出ていて、アーレントはアイヒマンの「演技」に騙されたのだという話を目にしたし、この映画のプロデューサー自身、シネマトゥデイのこの記事によると
“「アイヒマンとはどんな人物だったと思うか?」と野中(章弘)氏が聞くと「私個人は、法廷での彼は、普通であることを演じていたのではないかと思う」と答えたローレンス(・ボーウェン)は「イギリスで一番のホロコースト研究家デビッド・セゾラーニ(David Cesarani)に同じことを聞いたことがあります。彼は『ナチはユダヤ人を人間以下の存在だと本当に思っていた』と言っていました。”とある。

テレビマンたちが直接脅迫されたり手榴弾を持った男が乱入するなど、メディアが危険と隣り合わせであることを示す。これに対してもろに端から腰砕けになっているのが我が国のマスメディア。

映像そのものが残ってるのは毎度のことながらあちらの記録と保存に対する姿勢に圧倒されるが、フィクション映像と交錯させて編集している演出には身構えておく必要がある。

ガガーリンとアイヒマンを比較するという発想「輝ける未来」と「暗い過去」では、ガガーリンあるいはキューバ危機の方がおいしいという理屈がいかにもテレビ的。

アイヒマン裁判がテレビ放映された国に日本は入っていなかったらしい。

どこにいてもファシズムは身近にあるというのと、アイヒマンの悪がどこまで彼の個人的資質によるものかは切り離している感。

NEWSWEEK 大場正明 映画の境界線 ナチスの戦犯アイヒマンを裁く「世紀の裁判」TV放映の裏側

「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」 - 公式ホームページ

「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」 - 映画.com


12月26日(水)のつぶやき

2018年12月27日 | Weblog

「あの日、欲望の大地で」

2018年12月26日 | 映画
監督脚本のギジェルモ・アリアガは「21グラム」「バベル」といったアレハンドロ・ ゴンサレス・イニャリトゥ監督作の脚本を書いていた人で、これが監督デビュー作で、今のところ他に短編は撮っているが長編はこれ一本。

冒頭、山に囲まれた荒野の真中でキャンピングカーが燃えている、という映像から始まり、情事のあとのシャーリーズ・セロンが裸のまま窓の外を見ている、という具合に一見しておよそつながらない場面が説明抜きでつながる。情事の相手の男とは表立ってはまったく何事もないかのように応対しており、一方正体不明の男がつきまとっている、といった具合に説明抜きの場面が積み重なる中で次第に話が見えてくるサスペンスと、背後にある凄絶な事情が立ち上がってくる迫力が眼目。

それらの都会の場面に埃っぽい田舎の情景が入ってきて、燃えていたキャンピングカーの中で不倫中の情事にふけっていた男女が焼死したというのが知らされる。
文脈からそれらが過去の場面なのがわかって、女の方(これがキム・ベイシンガー)の娘(当時18歳のブレイク前のジェニファー・ローレンス、これでヴェネツィア映画祭新人俳優賞)の大きくなった姿がセロンであることが見当がついてくる。

時制が複雑に交錯するが、人間関係は親子か愛人かの一対一の関係だからそれほどわかりにくくない。ただ途中で話の核心の見当がつくのでもうひとつ突っ込んでほしいのと、一つ一つの場面の独立していても見せてしまう力が今ひとつという感じ。

「あの日、欲望の大地で」 - 映画.com

あの日、欲望の大地で [DVD]
主演 シャーリーズ・セロン キム・ベイシンガー監督・脚本 ギジェルモ・アリアガ
東宝

12月25日(火)のつぶやき その2

2018年12月26日 | Weblog