prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「クリント・イーストウッドの真実」

2017年01月31日 | 映画
2010年の「インビクタス」までしか扱っていないので、ずいぶんこの後作っているなと思わせる。「ハドソン川の奇跡」までで六本だものね。ナレーションはモーガン・フリーマン。

監督・脚本は映画評論家のリチャード・シッケル。手堅いというか、あまり深く突っ込んではいない。ゴルフをやっている姿が見られるけれど、食生活など見てみたかった(長いことベジタリアンで健康オタクらしい)。

いずれイーストウッドもヒッチコックなみにいじくりまわされる研究対象になるのだろう。女性関係とか作品に影を落としているどこか歪な性的嗜好など突っ込みたくなるところはたくさんあるが、今のところはムリということか。

若い時の脇役で、ジェームズ・ガーナーに街から出ていけと因縁をつけに来る保安官役。「暴力が嫌いなんだろ」(だから出ていけ)と凄むのが今見ると後年の役柄とぶん殴られる役とが重なっていて可笑しい。



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1月30日(月)のつぶやき

2017年01月31日 | Weblog

お題「公衆電話使ったことある?」

2017年01月30日 | Weblog
あるも何も、今でも時々使います。テレホンカードがまだ余ってるもので。

テレホンカードはチケットショップでやたらと安い値段で売られていたものだけれど、最近はどうなのだろう。上手に利用すると携帯を使うより、特に相手が固定電話の時はずっと安く電話をかけられるはずです。

余談だけれど、テレホンカードでNTTの料金払えるって本当ですかね。

よく電話する相手が、今どき公衆電話を使うのは君と誰それくらいだと言っていたので、自分だけではないのだな、と思った。
映画の「残穢 住んではいけない部屋」(原作は未読)で今どき公衆電話からかかってくることで、相手が何者かわからない不気味な感じを狙っていました。

なんとなく可笑しいのは、スマホに近くの公衆電話を表示する機能があること。

災害時の連絡用に備えて完全撤去になることはないと思う。



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「ヤクザと憲法」

2017年01月30日 | 映画
組の若い者が掃除機で掃除していたりとか、洗濯物を干したりしている情景がなんだか可笑しい。それはヤクザだって掃除するだろう。というか、「棒の哀しみ」で刑務所にいるうちに綺麗好きになったというセリフがあったが、身ぎれいにしていないといけない商売らしい。

ゴルフのバッグらしき大きな包みを見て、マシンガンなんてありません、銃刀法違反になりますからとマジメでちぐはぐなやりとり。

昔の本物の杯事の実写映像(白黒)が出てくると、あ、映画みたいと逆に思ってしまう。

全部顔出しで事前のチェックもしないという条件で撮っているのだが、写真(↑)に出てくる組員など面構えからしてジャーナリストかと思った。
「ヤクザをやめればいいって、どこで受けてくれる」とぼそっと言うところが一種のキモになっていて、実際はみ出た人間の受け皿がどんどんこの社会で小さくなっていてヤクザですら受けきれなくなっているということだろう。

憲法上の人権侵害、という問題の立て方には実は違和感を感じるので、家族まで差別されてまともに暮らせない状態にしておくのはおかしい、という当然の感情があってそれに憲法という法律上の裏打ちがあるように考えた方がしっくりくるる

組の前を赤いランドセルをしょった女子が通る画を挟むのが可笑しい。

組が作ったビデオがまたすごい大仰に親分子分の絆を強調していたりして、企業の教育用ビデオみたい(というか、その一種には違いないのだが)。

警察の手入れで本棚(こういうと何だが、ヤクザもかなり本読むのだね)をわざわざ囲って家宅捜索するところを見ると、思想取り締まりの準備といった要素があるのではないかと思わせる。

東海テレビというれっきとしたテレビ局がオウムを扱った「A」みたいに顔出しのドキュメンタリーを作れるというのは驚きだが、本当は驚く方がおかしいのだろう。

ヤクザと憲法 公式ホームページ

映画『ヤクザと憲法』 - シネマトゥデイ

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1月29日(日)のつぶやき

2017年01月30日 | Weblog

特別展「世界遺産 ラスコー展」 国立科学博物館

2017年01月29日 | Weblog
かつての「原始人」のイメージがこの数十年の研究でどれくらい覆されたかをまざまざと見せられる。きちんと縫われた服を着て、洞窟に住んでいるわけでもない(洞窟にはわざわざ画を描くために入って行った)。
洞窟の形(相当に長く複雑)を再現したのを外から見るというのが不思議な感じ。

かつては直線的な時間軸上に進化が乗っているイメージだから、古い順にネアンデルタール人→クロマニヨン人→ホモ・サピエンスといった具合に「進化」したと思われていたのが、それぞ別の軸にあったという。そうするとどこから進化の飛躍が来たのだろう、と思わせる。

馬が歩いているのを表現するのにゾエトロープを使っていたのがまた妙なところで古いガジェットを持ち出してきたもの。

ハスゼルベルク人の画がその後の原人と違って服を着ておらず男性器丸出しになっていたのはちょっと驚いた。当然といえば当然なのだけれど。

撮影が許されているのと許されていないのと混ざっているのだが、どういう基準で分けているのだろう。

洞窟を研究した人たちの記録もあり。コウモリみたいに逆さまになって写真を撮っていたりする姿が可笑しい。保存のため洞窟を閉鎖したのが当時仏文化相だった作家のアンドレ・マルローだという。

東京国立博物館に来たのはずいぶん久しぶりなのだけれど、展示のセンスが凄く向上していたのにはびっくり。
土曜とはいえ、よく入ってました。


ラスコーの洞窟のミニニュアの傍らに洞窟画を添えて

特別展「世界遺産 ラスコー展」 国立科学博物館 公式ホームページ



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1月28日(土)のつぶやき

2017年01月29日 | Weblog

「西遊記 ~はじまりのはじまり~」

2017年01月28日 | 映画
ちょっと引くくらい思い切ってグロな方向に振れた西遊記。初めの方で子供が怪魚に呑まれるので後で吐き出すのだろうと思ったらそのまんまといった調子。
チャウ・チンシーとしては「人魚姫」に先立って中国圏ではものすごくヒットしたらしいけれど、日中関係関係なしに日本でそれほど当たったかというと首を捻る。感覚が違うなあ。

CGがちゃちというか雑なのを作る方が割り切って気にしないので、見る方もまあいっかと巻き込まれてしまう。
諸星大二郎の「西遊妖猿伝」の映像化ってやらないものですかね。およそアニメ化しにくい画ではあるけれど。

西遊記 ~はじまりのはじまり~ 公式ホームページ

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映画『西遊記 ~はじまりのはじまり~』 - シネマトゥデイ



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1月27日(金)のつぶやき

2017年01月28日 | Weblog

「フランシス・ハ」

2017年01月27日 | 映画
ジョルジュ・ドルリューの音楽が冒頭から何度もかかるので、フランス映画かと錯覚することが何度もあったが、直線的なドラマツルギーが身上のアメリカ映画とは違って相当にノンシャランな調子。
白黒なので、ヌーヴェル・バーグみたな感じもする。

ヒロインが何をやりたいのかよくわからないままうろうろしているみたいな話で、それがだらしないとか情けないように見えないのが良い。

フランシス・ハ 公式ホームページ

映画『フランシス・ハ』 - シネマトゥデイ

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1月26日(木)のつぶやき

2017年01月27日 | Weblog

「凍える牙」

2017年01月26日 | 映画
原作は乃南アサの直木賞受賞作だが、舞台を韓国に移して翻案しても違和感はまったくない。警察が男尊女卑社会なのは世界的なことだろうし、おそらく儒教国韓国においておや。

小説はヒロインを軸にしたシリーズものになっているようだが、巡査上がりの女刑事イ・ナヨンのマジメに捜査に臨む美人ぶりと身長170cmのスタイルの良さがお楽しみ。相手がソン・ガンホだと次第に対等に接していくプロセスに収まり不必要にロマンスに振れない。

日本では天海祐希と木村佳乃主演で二度テレビドラマ化されているが映画化はされていない。

走りまくる狼犬とそれをバイクで追う美人刑事の映像がすこぶる魅力的。
アメリカ映画同様、専門家がついて動物に危害は加えていないとエンドタイトルに出る。

凍える牙 公式ホームページ

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凍える牙
乃南アサ
新潮社

1月25日(水)のつぶやき

2017年01月26日 | Weblog