prisoner's BLOG

見た映画のメモと、ツイッターのスクラップで出来ています。

ソレダット・タンゴ・クインテット

2005年07月31日 | Weblog
もともとアストル・ピアソラに魅せられて結成したというグループなだけに、演目の大半はピアソラの作品。

編成もバンドネオンがアコーディオンになった他はピアソラ晩年に多かった五重奏団形式そのままだが、演奏はかつてピアソラが「ラ・クンパルシータ」を「クンパルソーラ」(!)と呼ばれるほどアレンジしたのに近い崩し方。音がやたら多かったり、ものすごく早いパッセージにしたり、ギター・ソロがいきなりジャンゴ・ラインハルトばりだったり。

ピアソラの叙情的な面が後退して、知らない人がいきなり聞いたら現代音楽だと思うだろう(いや、現代音楽には違いないのですが)。


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「逆境ナイン」

2005年07月30日 | 映画
日本映画でこれだけ湿り気のないナンセンスコメディというのも珍しい。
たいていフザけているようでも実は真面目なのですよといったエクスキューズを入れることが多いのだけれど、これは徹底的にドライにフザけている。オバカなふりをした嫌みがないのもマル。

「少林サッカー」ばりのデジタル技術を使ってマンガ的な誇張をした画作りもチャチなところがあまりないのはいいが、役者の体技が伴わないのはちょっと物足りない。
(☆☆☆★)



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「海魔陸を行く」

2005年07月29日 | 映画
1950年製作の、漁師に捕らえられたタコが酢ダコにされる前に脱出して陸を横断して海をめざすという荒唐無稽な話。
タコにどんな芝居をさせているのかというと、フツーのタコがどんと置かれてぐにゃぐにゃと動いているだけ。それからタコの台詞(?!)を徳川夢声がアテて、強引にストーリーを運んでいる。
冒頭の海の生物たちの記録映像は、ネコザメがサザエを殻ごと噛み砕こうとするカットなど、半世紀前としてはずいぶんよく撮れている。

線路をタコが渡ろうとしているところに列車が来る場面、間一髪助かったタコはぴくとも動かず、どう見ても干物になりかけている。
撮影の時、タコが動かないものだからヒロポンをうったというが、画面で見る限り効いている感じではない。雨がふって濡れてなんとかもぞもぞと動くが、同じタコなのかどうか。たぶん、撮影中に死んで食べられたタコも多いだろう。

しかし、コレ何のつもりで作ったのだろう。続編まで作られたというのだから、一応興行的に成功したはずだが、何が売り物だったのやら。


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「鉄扇公主」

2005年07月29日 | 映画
1942年に中国の萬兄弟が作った西遊記もの。
アニメ技術、というよりキャラクターの芝居の付け方が昔のアニメはやたらと丹念で、今の目で見るといささかかったるいが、逆にこれだけ丹念に全身の「芝居」をつけるアニメって、今ではないなと思う。アップのモンタージュで乗せてしまうのが多くて。


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祭りのあと

2005年07月28日 | Weblog
盆踊り、無事終了。無事すぎてイモを洗うような盛況。ゴミの片付けもちゃんとしていて、いい盆踊りだったかな。

先日、ムダ足を踏まされた映画館に電話で問い合わせたところ自動応答サービスで、しかも操作の途中でなぜか通話が勝手に終わってしまう。問題ありすぎなので、メールしておいた。

「会員の皆様への御連絡です」「だまされないで」「依頼メール」「確認メール」「先日メールした件です」
これ全部うちに来たスパムメールの「用件」の記述。なんとか勘違いさせて開けさせようと躍起。御参考までに。


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「姑獲鳥の夏」

2005年07月27日 | 映画
不合理な謎が提出されて合理的に解決されるというのがオーソドックスなミステリだろうが、ここだと謎の内容がよくわからないまま、謎解きによって安心させるのとは反対に、世界をぶっとんだものにすべく言葉と映像(時に舞台調を交え)のレトリックを尽くしている。びっくりもする一方、置いてけぼりをくう感じも拭えない。
とはいっても実相寺としてはややレトリックを抑え気味。大予算のせいか。

原作は途中で投げ出したので、比較はしない。
クライマックスの炎上シーン、ミニチュアがありありなのは怪奇大作戦「呪いの壷」みたい。
(☆☆★★★)



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台風一過

2005年07月27日 | Weblog
台風一過。脅かされてた程、大した雨風ではなかった。盆踊りが一日潰れる。まだ一日あるが。

ペットボトルの蓋を開ける時、親指の腹がきゅっとボトルの蓋を受ける部分の角を勢い良くこする格好になって、切れそうになった。紙の端で手を切るのと同じ原理(?)。

オムレツを作る時、なんでバターだと焦げつかないで、マーガリンだと焦げ付くのだろう。

イングマール・ベルイマン(1918年生まれ)の新作「サラバンド」の予告編を見る。リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン主演。
調べてみると、実はテレビではずうっとシナリオ・演出ともに続けてきたのであり、これもテレビ用。劇場用でないと日本に入らないというのも、問題。


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「バットマン ビギンズ」

2005年07月25日 | 映画
ずいぶんリアルな作りで、ゴッサム・シティはシカゴが元だとはっきりわかるし、バットマンが使う色々なガジェットも、今のテクノロジーだったら実際に作れそう。何より復讐の連鎖をどう止めるのか、というテーマは娯楽映画の矩ぎりぎり。

やたら豪華なキャストが、普通だったら顔見せに近くなりそうなものが全員適役で演技者ぞろい、噂通り重い内容に応じて本格的な演技を見せる。安っぽい感じがまったくない。お話の作りもしっかりしたもの。

しかし毒を使うとなると暗いのを通り越して何とかを思わせて陰惨な感じで、さすがにひっかかる。しかも神経毒となると、解毒できても後遺症が残るはず。
毒で街を滅ぼす目的というのがコミック的なホラ臭さをまるで感じないのは、御時世。

渡辺謙の出番が少ないのは知ってたけど、もうちょっとねえ。使っている言葉は造語だろうけれど、日本語のようで日本語でないような不思議な感じ。
(☆☆☆★★)



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「激しい季節」

2005年07月25日 | 映画
1959年、ヴァレリオ・ズルリーニ監督。ジャン・ルイ・トランティニャン、エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ主演。

第2次大戦中だというのに、一日中浜辺にたむろしていられる金持ちたちのうち、戦争未亡人とムッソリーニの側近の息子なので兵役を逃れている青年との恋。
いい気なものな感じだったのが、次第に戦況が悪化していくうちに足元が崩れていって、避難民で一杯の列車が連合軍の戦闘機が襲われるクライマックスで一気に崩壊する迫力。
奥行きの深い構図でほぼワンシーンワンカットに近いゆったりした画面作りが多いが、空襲シーンだと一転してすごい迫力を見せる。群集ひとりひとりが芝居しているものだから、ヴォリュームたっぷり。

トランティニャンが誰かと思うくらい若い。角度によってレッドフォード似の美男に見えるかと思うと、なんとシュワルツェネッガーに似て見えたりする。
遠くの照明弾(!)に照らされた中のダンスパーティで、台詞を使わずたくさんの男女のかけひきを見せる演出の腕。
父親が失脚してから外出禁止令を破って逢い引きしているところを憲兵に誰何されるあたりの恐さ。


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大地震

2005年07月24日 | Weblog


恒例の盆踊りの用意で、お地蔵様にも紅白飾りが。

地下鉄から降りてすぐ、大きな地震あり。ビルの5階の本屋にいたのだが、何か落ちて大きな音がする。
あとちょっと遅かったら帰りが下手したら4時間は遅れたはず。
きのう東京で大地震があった場合の具体案が出たと思ったら、すごいタイミング。

映画館まで行ったら、上映が終わっていてムダ足を踏む。こういうことも、最近珍しい。ネットと情報誌両方で調べて行ったのに、だ。
シネコンでも、どこでどのスクリーンで上映しているのか、案外わからない。どうでもいいと思ってるのかな。
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「マラソン」

2005年07月22日 | 映画
自閉症の人は言葉を操って人と意思を通わせることができない(らしい)ので、同じ台詞が何度も何度も繰り替えされるし、その言葉も単純なものばかりなのだが、その使われる状況に応じて実に色々なニュアンスを発揮する。
台詞だけでなく、シマウマとその模様、雨、手を握ること放すこと、陽の輝き、などのディテールの繰り返しの膨らみが実に豊か。

自閉症児チョウォンとその母が頑張る一方だけでなくて、意思が通じないので母親の方でも期待を勝手にかけてしまい依存する関係になってしまっている表現も、厳粛なもの。
マラソン大会に出るのをあきらめてしまうような状況になってしまい、まわりの誰かがなんとかしないと、と勝手にこちらが思っていると、ひょいとチョウォンが自分の意思で出場を決めて、出場をあきらめさせようとする母が手を放す、同じ動作が捨てることから自立することに意味が変換する展開が鮮やか。

ラストでいきなりイメージ・ショットが出てくるのはどうかな、と思ったが、出番は少ないが弟や父の描き方も目配りがきいている。

障害者に冷たい態度をとる人物を最初に出しているので、メダリストの癖に素行の悪さで奉仕活動を命じられてるコーチの態度の悪さがいくらかは緩和されて見える。
それがだんだん真面目に教えるようになるプロセスがユーモア混じりに表現されているのも、健常者が見る時、とっつきやすい。
(☆☆☆★★★)



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シンクロニシティ

2005年07月21日 | Weblog
自分とまったく同じ服装をした男とすれ違った。
同じ携帯電話を持った女とすれ違った。
こういうこともあるのですね。


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「コーチ・カーター」

2005年07月15日 | 映画
アメリカだと、大学に行くということがすごい価値がある(場合がある)のだな、というのがわかる(ような気がする)。舞台のハイスクールの学生たちはほとんどアフリカ系、ちらっと東洋系、たまに混じる白人は親父が服役中といった学校の話。
スポーツ映画だと、人生、あるいは学生生活100%練習、みたいな描き方で当たり前みたいなのだが、これだけしつこく学業との両立を強調したのは見たことがない。型通りのスポーツ感動ものを予想していたら、かなり違ってた。
実話ネタの新鮮さでもあるだろうし、色々省略しきれなくて長くなり過ぎた(2時間16分)欠点でもある。どこにヤマを持ってくるかで、迷った感じ。
(☆☆☆★)



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無意識過剰

2005年07月14日 | Weblog
味噌がなぜかどこかに行って見つからなくなる。仕方ないので袋入りの澄まし汁で代用したあと、ふと冷凍庫を開けたら味噌が入っていた。なんであんなところに入れたのだろう。

電車の中で化粧する女の話はよく出るけれど、本屋の中で突っ立って化粧しているのがいた。人が横通っていても、知らんぷり。勘弁してよね。


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「電車男」

2005年07月13日 | 映画
ものすごく早く作っちゃった割にまともな出来。むしろ勢いで作ったのがいい方に出たか。
掲示板に集まる連中の見せ方を色々と工夫しているのがいい。オタクと美女の恋物語ではなくて、実は美男美女の恋物語にしているのも映画とするといい狙い。
こんなにうまくいくかよ、とか、こんな性格のいい美人がいるか、というのはヤボというもの。
中谷美紀をもうちょっと丁寧に撮ってほしい気はした。
(☆☆☆)



電車男 - Amazon
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