『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

風邪気味

2021-10-26 07:02:00 | 健康
ここ数日の冷え込みで、
きのうの朝は、
寝起きが風邪っぽかった。

カラダの怠さに仕方なく
鎮痛剤を服用しての
出勤だった。

学校で仕事をすると
その緊張感で
軽い風邪程度なら
治ることが多いのだが、
歳と共に若い頃のようには
いかなくなってきたのも事実だ。

周囲の年寄り連からも
「風邪ぇひいて、
ひと月も治んない…」
なんて話も
よく耳にする。

しばらく落ち着いていた
気管支の違和感や咳も
風邪とともに再発し、
また喘息用吸入器を
朝に晩に使用している。

明日はオフ日だが、
年に一度の検診日である。

幸いにして
IBS(過敏性腸症候群)は
治ってくれ、
オシリ痛もなかったり
和らいでいる。





庭の笹っ葉のなかに
ひょっこりと
白百合が咲いていた。

玄関先にも一輪咲いていたが、
こっちは花が落ちて
子房がパンパンに膨らんで
種子を孕んでいる。

毎日、朝夕と
孫娘にでも声を掛けるように
「ゆりぼぉ」
と、その頭を
ちょこんと撫でている。

その場所に
きっとまた種子を落として
来年、忘れた頃に
発芽し開花するかもしれない。







きのうはK中の
音楽室と多目的ホールの
ピアノを試奏した。

奇しくも
どちらもヤマハのG5で
弦長の短いものである。

音楽室のは
使われ過ぎてか
音がボケボケで、
切れたと思われる弦が
真新しく張り替えてはあったが、
追調律をしてないので
狂いっぱなしだった。

こんなんで、
よく音楽の授業や
校内合唱コンクールの練習が
出来るもんだと
ちょっと呆れてしまった。

なので、
今度の出勤時には
調律ハンマーを持参して
直してやろうと思っている。

多目的ホールのは、
ほとんど弾かれていないせいか、
昭和60年購入というラベルにも関らず
弦が真新しく光っており
スキッとしたいい音がした。

ところが、
備品ラベルを見たら
何故か「Y中」となっており、
原発事故避難でいた事はあったが、
2011年は平成23年なので
どうもミステリアスである。

想像するに、
今のY中の音楽室には
アップライトしかなくて
奇異に思ってたが、
おそらくは避難時に
グランドをK中に移送したが、
そのまま置き去りにして、
アップライトを新規に
購入したのではないか…
と推察した。

Y中の音楽室は
カウンセリング室の隣の隣なので
近くにあるものの
アップライトの音がよくないので
わざわざ体育館まで出向いて
弦長の長いグランドで練習している。

K中の多目的ホールも
偶然、隣の隣なので
歩いて30秒もかからず
グランドで練習できるのは
ラッキーだなぁ…と思った。








きのうは
久しぶりにご飯抜きの
ベジ弁だった。

+ソーセージと
練り物入りである。

汁物は
頂き物の
「桜エビのお茶漬け」
にした。







学年トップになったことのある
優秀なJCが不登校になり、
カウンセリングを重ねているうちに
少しずつ状態が改善してきて、
登校できるようになってきた。

最初の箱庭作品は、
左下側の隅に
ビー玉を置いただけの
閉塞的でエネルギー感の
ないものだったが、
昨日の『銀河鉄道』と
命名した作品は、
全面的に展開して
エネルギー感も満ち溢れていた。

描画テストや箱庭作品は、
心理師にとっては
「こころのレントゲン」
のようなもので、
ノンバーバル(非言語的)な表現に
その心の内を感じ取ることが出来る。

これは、実証実験でも
素人の「印象や感じ方」でも
ある程度、専門家との
正の相関性がある
という研究結果がある。

ただし、専門家的には、
手放しには喜んでおられず、
おそらくは
「自我」の発動性を現わす
機関車の指向性が空間象徴解釈で
「過去・無意識」や
「引き籠り」を象徴する
「左上側」を示している事や
画面全体がスプリット
(二分化)している事なぞの懸念事項を
念頭に置いておかねばならない。



吃音が主訴の男子は、
毎回、悪の「攻撃」に
正義側が対抗するという
テーマが繰り返されている。

内在する攻撃性と
それへの葛藤処理が
実生活では
上手く発露・表現され得ず、
それが喘息や吃音症状に
身体表現性障害として転化する
という研究論文もある。

なので、
バーバル(言語的)表出とともに 
ノンバーバルな表現の機会を
彼らに与えることが
芸術療法や表現療法、
遊戯療法の目的なのである。





風邪気味で
一日フルタイムで
5件ものカウンセリングをして帰ると、
さすがにチェンバロ修復にまでは
エネルギーの余剰がなく
手が回らない。

なので
鍵盤の均等な鳴りや
タッチをチェックするのみの
点検作業で、次にすべき
微調整箇所を整備工程表にメモして
早寝した(笑)。


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JK流(笑)

2021-10-25 07:44:00 | 藤井 聡太
金・土と
ソーちゃんの竜王戦を観戦しながら
終日チェンバロの修復をしていたので、
家から一歩も出なかった。

日曜のきのうも
3時予約のカウンセリングまで
チェンバロを直していようと
家籠りを続ける予定だったが、
クライエントのNちゃんから
電話が来て、美術館に来たのはいいが
飯電と在来線の時間が合わないので
迎えに来て欲しいというSOSだった。

遠く棚倉から来る
中1から6年もの常連さんなので(笑)、
彼女の要請で外出せざるを得なくなり、
なんだか、久しぶり感があった。





高校受験に続いて、
今度は大学受験を迎え、
いろいろと悩み多き様子だったが、
その解決のための
提案したいくつものオプションを
熱心にメモしていた。

帰り際に、
ヨイショと大きいトートバッグを
背中に背負ったので、
驚いて、
「なーに、そのカッコっ!!」
と揶揄すると、
むしろ意外そうな顔をして
「JKはみんなこうしてるんです」
と平然としている。

「おかしくない?
バッグの手提げ背負うなんて…」
と、昭和枯れススキ爺さんは
喰いさがるも…
「エーッ!
ぜんぜんですよーッ!!」
と逆に窘められた。

なので、
「そのカッコ写メして、
ブログにアップしてもいい?」
と御許可を頂くと
「いいっすよ」
と顔出しなしでという事で
御快諾を頂いた(笑)。

昭和のシーラカンス人間が
"平成ジャンプ"して、
令和まで三代も生き長らえると
こんなオモロイ光景を
見ることにもなるんだ…と、
ほとほと感じ入った(笑)。

ついでに
パンパンに膨れた
バッグの中身が気になり
「中ぁ、何入ってんの?」
と訊いたら、
読書中の本が三冊に
お母さんが作ってくれた
お弁当が出てきて、
感心した(笑)。

中一の頃は、
まだ子ども子どもしていて
言葉遣いも乱暴だったが、
今ではすっかり敬語が
使えるような大人になり、
読書家で勉強家なので
「弁証法」や「止揚」なぞ
難しい言葉もよく知っていて、
その成長を感じている。

それでも、我が身の事となると、
十八歳はまだまだ
その思考法や世界観が
未熟だなぁ…と、
当たり前のことをも感じた。

そうしてみると、
若干十九歳のソーちゃんは
「老成」「老賢者」
とでも喩えたいような
成熟ぶりである。





鍵盤調整をしていたら、
末端の55鍵目が
異様な細工がされていたので、
くり抜いた痕を5ケ所見て、
よほどバランス調整に
苦労したんだな…と、
目に見えぬ箇所での
製作者の労を感じた。

鍵盤は
単純なシーソーの原理で
成り立っており、
反対側には鉛の重りが
埋め込んである。

真ん中にあるバランスピンで
弾いた後に
元の位置にもどるように
設定されている。





朝刊の酒屋のチラシに
「五大シャトー」や
『ロマネコンティ』のような
グランヴァン(偉大なワイン)が
載っており、コロナ禍も小康になり、
そろそろボーナス・シーズンを
当て込んでなんだろうなぁ…と、
思った。

それにつけても、
10万前後ならいざ知らず、
250万ものロマネコンティなんて
誰が買うんだろうか…と、
庶民感覚では溜息が出るばかりである。

もっとも、
知人の知人には
とんでもないリッチマンがいて、
資産数十億で、
40万のスマホを買っただの、
自家用ジェットを買っただの…
コロナ禍なぞ関係なく
景気のいい話を聞いて
よその世界の事のようだった(笑)。

彼らは自家用車も
中古の軽でも買うみたいに
高級外車をキャッシュで
ポンと買っている。

教え子で成功した子たちも
かなり羽振りがよさそうだ(笑)。

そんでも、
時折、老爺心ながら
「拡げるほど倒れ易くなる屏風かな」
という喩えを挙げて、
事業拡大に邁進する子たちには
元教師らしい助言をしている。

「身の丈にあった生き方」
「分相応」
というのが如何に大事か…
というのを、自身でも
カウンセリングでの経験則でも
知っている。

所詮、人間なんて
「立って半畳 寝て一畳
 天下とっても二合半」
と言われる
ちっぽけな存在なのである。

そうは言っても、
自分も若くて粋がってた頃は、
ワイン・フリークを自称して、
五大シャトーのグランヴァンを
ボーナスのたびごとに買って
フレンチ・レストランに持ち込んでは
シェフにヴィアン・マリアージュの
キュイジーヌ(料理)を
創ってもらっていた。

なので、今、
そのバチが当たって(笑)、
肝腎要を悪くして
ぶどうジュースを飲むような
ハメになってしまった…(笑)。

(_ _。)・・・シュン…







二日も家籠りしてたので、
冷蔵庫の有り合わせで
ポーチドエッグとチーズで、
コンビニの『バタースコッチ』1ケを
6枚に裂いてトーストで昼食とした。

気分だけは
ボンビー感にならないように(笑)、
Wedgwoodにドレッセした(笑)。

グランヴァンのチラシを見ながら、
『いちい』の300円ワインを
「ボディが弱いなぁ…」
(当たり前!!)
と溢していた(笑)。







最近、寝しなに、
YouTubeサイトを
サーフィンして
眠気が来るまで
読書代わりの
安楽受け身法としている。

時折、"めっけもん"に
当たることがあり、
ゆんべも
どこぞの国のだれやらが
『リュートフォルテ』という
リュートとギターの
ハイブリット楽器を
流麗妙技で弾きこなしていて
いかく感心しちまっただ(笑)。

これは、
自分も二本ほど製作したことがあり、
いずれもヤフオクで落札された。

伝統的リュートのような
ガット(羊腸)の巻きフレットではなく、
ギターのようなメタルの打ちフレットで、
細い複弦ではなく太い単弦を用い、
爪無しの指頭奏法ではなく、
爪弾きをする。

ギターのようなフラットバックではなく、
リュートのようなボールバックなので、
まさに中間の音色がするのである。





子ども部屋の片付をしていたら、
誰やらのドレスウォッチが出てきたので、
買い置きしてある電池を交換した。

一見「ターコイス(トルコ石)」のような
装飾が施されているが、
彼らが持ってたくらいだから、
おそらくはイミテーションの
樹脂なのだろうが、
シニアがカフリンクスや
ストライプ・カフのドレスシャツと
コーデしたら、
本物に見せる事も可能かもである。

オシャレに敏感な人に
注目されたら、
これ幸いとばかり
「これ、ターコイスですねん…
ラ・ショー・ド・フォン(スイス)の
職人に特注で創らせましてん。
少々、お高うござんしてね…」
と、ナニモンやねん…という、
小芝居をかまして
道化を楽しもかと思てる。

河合センセも
【うそは常備薬 真実は劇薬】
と言うとりますでな…(笑)。


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ソーちゃん連勝!!

2021-10-24 07:23:00 | 藤井 聡太
ソーちゃんが
竜王戦の『仁和寺決戦』を勝利した。

強かったーッ!!

序盤からリードして
中盤、終盤と
グングンとリードを広げ
完封勝ちの様相だった。

王位戦・叡王戦と
タイトル戦が始まった時には
宿敵・ラスボスのトヨピーに
「0勝6敗」だった対戦成績が、
とうとう「10勝9敗」と勝ち越した。

これで「四冠」を取るまでもなく
棋界最強位に到達した。

今週の土日は、
いよいよ初の
「福島対局」である。

残念無念ながら、
『前夜祭』の抽選には落ちて
生ソーちゃんのご尊顔を
拝することは叶わなかったが、
それでも「初めての東北が楽しみ」と
言ってくれたことは
嬉しく思った。

"追っかけ"精神
(ミーハー根性)で
土曜日に会場の湯本温泉まで
行ってみようかしらん、
とも、ちらと思っている(笑)。

その空気感を感じたいのである。





次の第三局目は
ソーちゃんの「先手」番なので、
彼は9割5分という
驚異的な「先手の勝率」なので
三連勝は必定にも思える。

七番勝負は
ベスト・オブ・7ゲームス・マッチなので、
現在「2-0」ということは、
麻雀で言ったら、
「一向聴(イーシャンテン)」で
次も勝って「3-0」となれば、
いよいよ竜王位にリーチである。

彼の勝率「8割4分」から言えば、
84%以上「四冠」の確率がある。

トヨピーは
叡王戦からここまで
三連敗である。

石田九段の予想どおり、
波に乗れておらず、
意気消沈のようで
いささか元気がない。

一方、ソーちゃんは
タイトルにもスコアにも、
当人曰く、まったくの無欲でもって、
眼前の盤上にのみ集中している、
というから大した十代である。

彼の師匠曰く、
「結果が後から付いてきている」
というのだ。

「盤上没我」という言葉があるが、
まさしく、彼の対局姿勢が
それを現わしており、
将棋のみならず
我われ市井の凡夫にも
人生を濃密に生きるヒントを
垣間見せてくれている。

「天才」の存在とは、
それよりもさらに完璧なる
「神」の威光を
彷彿もさせてくれるものである。






台所の調理器具の中には
先が「くの字」に折れた
ピンセットもある。

これは、グランシェフの
ジョエル・ロブションばりに
細密なモザイク風ドレッセをする時に
用いている。

ユングの『赤の書』に出てくるような
曼荼羅模様のサラダを拵えてみた。

真ん中には
味も香りも強い
ゴルゴンゾーラ(ブルーチーズ)を置き、
周囲にはスモークチーズ、
ポワヴル・ジョーヌ(黄パプリカ)、
チリ・ヴェール(青唐辛子)、
プチ・トマトを配置した。

最後に自家製の
ユイル・ド・ピスターシュ
(ピスタチオ油)
で点描した。

毎日、チェンバロの修復で
ピンセットを多用しているので、
これを創りたくなったのかもしれない、
と後で気が付いた(笑)。







黒鍵に微妙な傾きと
高さのバラツキがあったので、
バランスピンの調整と、
鍵盤内のフェルト厚さの調整、
ジャックのウェイト(重り)の長さ調整、
などでミリ単位で修正した。





先日、居間にある
二台のピアノも
鍵盤調整をしたばかりなので、
バランス・ウェイトの鋳込み位置など
同じ構造になっているのが解った。

以前のオーナーは
プレクトラム(爪)を成型しておらず
3㎜の平らなままになっていた。

なので、
弦の引っ掛かり抵抗が強く、
必然的に鍵盤タッチが重くなっていた。

なので、
チェンバロ工房から取り寄せた
マニュアルに従って
先端が台形になるように
1㎜までカットした。

この作業にいちばん重宝したのが
ふだん鼻毛を切るのに用いている
刃先の曲がった小型ハサミである(笑)。

刃先を爪ヤスリで
よく研いでから使ったが、
老眼鏡をするも
灯かりの真下で息を止めてやるような
肩の凝る数作業(55本)であった。

この工程は「ヴォイシング(整音)」とも言い、
切り過ぎて先端が1㎜以下になると
音量が半減するということを知った。

この素材は「デルリン (Delrin)」という
デュポン社の登録商標品で、
組成名はポリオキシメチレン
(Polyoxymethylene) というらしい。

ホルムアルデヒドを原料とした
ポリアセタール樹脂 (POM) で、
軽量・なめらか、高耐水性で、
90℃以上の温度に耐える
エンジニアリング・プラスチックである。

ギターピックの素材としても
よく使われるが、
近年は、チェンバロの
プレクトラム素材に多用されている。

昔は、鳥の羽軸を用いていたが
(今も高級楽器には使用されている)、
生物由来の有機素材なので
経年変化で硬化・劣化するらしく
メンテが大変らしい。

1952年に登場したデルリンは、
鳥羽軸に近い品質を持ち、
耐久性の高さや
変質を起こさない点で
はるかに優れているようである。

事実、50年を過ぎても
当時のまんまの今回の楽器の
プレクトラムも適度な硬さと
柔軟さを保っていたので、
新品と交換する必要もなかった。

それでも、一度は
本物の鳥の羽軸を削って
それでもって弦を鳴らしてみたい
という欲求・願望もある。

今日あたり、
岡部の親水公園に行って、
鴨や白鳥の落とした羽を拾って
試しに一本加工してみようかと
思っている。

こういうのが、
修復の楽しみでもある。






古楽器製作にも役立っているのが、
プロの歯医者さんが用いる
デンタルミラーと
トゥースピッカーである。

これらは、いずれも、
主治医の歯科医院の受付で
買ったプロ仕様品である。

55本のジャックを
一つずつ取り付けては、
鍵盤を弾いて
プレクトラムの位置を
頭のネジで調整する。

これが根気のいる作業で、
まさにキレイな音が出るかどうかが、
この調整にかかっている。

これに比べたら調律・調弦なぞ
リュートやギターと同んなじで、
よっぽど楽である。







「リュート・ストップ」という
レバーを用いると、
アップライト・ピアノの
マフラー・ペダル(消音マフラー)
と同じく、ピチカート効果になり
鼻の詰まったような音に変わる(笑)。

これが「リュート」の音を
模倣してるとは片腹痛いが(笑)、
それでも、演奏効果の変化には
使えそうではある。

このレバーが
50年の汚れが付着しており、
中性洗剤で落ちるような
生易しいものじゃなかったので、
古楽器の艶出しで用いる
「オイル研ぎ」という方法で
サンドペーパーにオイルを垂らして
磨き上げた。

こんな作業をしてると、
まさに修復を請け負った職人が
賃仕事のオーバーホールを
しているような気分であった(笑)。

今回の楽器搬入でも
ピアノ配送業者だと3万円かかり、
オーバーホールだと10万近くかかる。

なので、DIYだと、その分を
自分で稼いだようなもんである(笑)。





修復が一通り終わったら、
プラスチック鍵盤の表面に、
古楽器の装飾に用いる
本物の木製の
0.5㎜ベニヤ・シートを
黒鍵と白鍵に貼り付けようかと
注文待ちしている。

黒鍵には木目の浮いた縞黒檀を
白鍵にはシカモアのカーリー
(虎杢/とらもく)
にしてみようか、
PCの画像ソフトでコーデを
シミュレートしてみた。








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ソーちゃん、ややリード 

2021-10-23 07:57:00 | 藤井 聡太
ソーちゃんの
『仁和寺決戦』の初日が
昨夕、封じられた。

序盤のAI判定は
「60対40」で
後手のソーちゃんが
ややリードである。

勝負は二日目の今日で、
ここから難所の「中盤」、
勝敗が決す「終盤」と
いよいよ見所の多い
局面になる。

予感では、
二連勝するような
気がしている。

そのくらい、
今の彼は、
気力も棋力も充実している。






初戦の能楽堂や
古刹での着物姿での対局は、
いかにも日本の伝統芸の
伝承・継承という
「歴史」をも鑑賞するような
重層感がある。

「クラシック」
という英語は
「古い」という意味ではなく、
「優れたもの」というのが
本来である。

それに加えて、
どこか雅(みやび)ている、
という多義性もある。





きのうは丸一日、
傍らに将棋中継のPCを置いて、
チェンバロのクリーニングと
メンテに明け暮れた。

50年来の汚れを
中性洗剤、アルコール、
オイル、ポリッシュで
洗い清めるのも一手間以上かかる。

ことに金属部分なぞは
サビこそはないものの
腐食寸前に汚れが固着しているので
800番のサンドペーパーに
オイルを垂らして磨きあげる
「オイル研ぎ」
という力仕事で、途中、
二枚も下着を着替えるほど
グッショリ汗をかいた。

こうした「手入れ」をするからこそ、
修復楽器には愛着も湧く
というものなのだろう。

鋼鉄弦も表面を
『ピカール』という
コンパウンドで一本ずつ磨き上げたら、
茶色くくすんでいたのが
銀色に復元した。

これも汗をかく
作業だった。

それから、鍵盤を全部外して
バランスピンやガイドピンの調整をした。

中に曲がっているものもあったので
ペンチで矯正したら
1本ポキリと折れてしまい、
ドッと冷や汗が出た。

断面を見ると、
鋳物製で…
これには驚いた。

ある程度、柔らかい鉄でないと
曲がりを矯正できないだろうに…
何を考えてるのやら…と、
リューティエとしても
製作コンセプトに疑問を持った。

仕方なく、
古楽器修復法で
ストックしてある「木の削り粉」を
速乾ボンドで練って
折れた箇所をギブスしたら、
すぐに固まって繋がってくれた。

鍵盤前板を外してみたら、
ジャックレール用の厚板も
5層の分厚い集成材合板で、
これじゃ重いはずだ…
と思わされた。

内部は50年を経てるのに
真新しいほどにキレイで
ゴミもホコリもない
"うぶ"な状態だった。

鍵盤表面に使用感はあったが、
あまり使用しておらず
きちんと蓋をされて
保管されていたようである。

56鍵中30鍵も音が出なかったので、
メンテできなかった前オーナーが
壊れたと勘違いして
早々と蓋をして物置きテーブルにでも
していたのかもしれない(笑)。

弾弦部分のタング(舌)も
スプリングも
プレクトラム(爪)も
経年劣化しておらず、
オーバーホールする必要も
ないくらいだったのは幸いだった。



この楽器名は
正式には
『ベントサイド・スピネット』と言い、
発明者はイタリアの
ジローラモ・ゼンティ (1609–1666)
とされているので、
17世紀に誕生したものである。

カストラート(ソプラノ男性歌手)の
ボンテンピ (1624-1705) の
著書《Historia Musica》(1695) には
「ゼンティの発明した
最新式のチェンバロは
不均等な三角形の形状をしている」
という記述がある。

18世紀半ばまで
イングランドでは
その小型さが重宝され
家庭用鍵盤楽器の主流であった。





棋戦の昼休(ちゅうきゅう)に合わせ、
修復作業も中断して、
有り合わせのもので
『ソテ・ド・プーレ 
フォア・ド・ヴォライユ・ソース』
(地鶏のソテー
 肝裏ごしソース)
をこしらえた。

思えば、
チェンバロ修復作業もそうだが、
これも、もうひとつの
自分にとっての"創作"活動だなぁ…と、
しみじみ思いながら
ヴァン・ルージュ(赤ワイン)とバケットで
「フレンチ・デジュネ」とした。

そういや、
勤務日のボンビー臭い「ベント」も
わざわざアップすることがあるから、
あれも、作品のつもりなんだなぁ…
きっと…(笑)。














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竜王戦 第二局

2021-10-22 04:31:00 | 藤井 聡太
日ごとに
秋めいてきた
と思ってたら、
朝夕にはグッと冷え込み、
ストーヴなしでは
冷えびえするような毎日である。




今年の震度5の
大余震のせいで、
3.11で立て直した
庭の織部灯篭が
またしても転倒したまんまである。

いつぞやは、
庭の除染土排出の際、
作業員の方々に
お手伝い頂いて復元したが、
とても男手ひとつでは
動かし難い。

今は夏草の茂ったまんまで
隠れているからよいものの、
冬枯れになったら、
茶室から茶庭として観るには
すさんだ感じが否めない。







いよいよ今日は
竜王戦第二局目の
『仁和寺決戦』である。

嵐山線の『御室(おむろ)』が
最寄り駅であるが、
在京中は何度出かけた
「御室桜」の名所でもある。

今や世界遺産となり、
拝観料もバカ高くなっただろうが、
気軽に訪れることのできる
御寺だった。

この御所庭園の廊下では、
オフシーズンに
だーれもいない広縁で
まだ赤ん坊だったフミを
昼寝させたことがあった(笑)。

対局の方は、
「9勝9敗」どうしの
勝ち越しをかけた一戦でもある。

「0勝6敗」でスタートした
王位戦・叡王戦の十二番勝負で
いずれもソーちゃんが制し、
宿敵にしてラスボスのトヨピーに
戦績「対」にまでこぎ着けた。

『ドラクエ』のように
若き英雄がラスボス「竜王」の
首を取りに行く、
まさしく令和の
盤上のリアルRPGである。

今の今、
神がかり的な強さで
「棋界最強」と見做されている
若き天才が、
「四冠」目を奪取するような
気がしてならない。

予想では、
今日を含めて
四連勝で決着をつけるような
気がしている。

それほどに、
今のソーちゃんは
棋神の如き強さがある。





そんな関西に
今、最愛の初孫
「りくぼう」も居ると思うと、
なんだか不思議な気分である。

1歳半になったので、
そろそろ初語を話し出す頃だろうが、
日々、大阪の保育所で
子どもたちや保育士たちの
関西弁を聞いていたら
ネイティヴになりそうである(笑)。






『生涯の傑作十選』の
ベスト3に入る
古家 三敏の
『タンポポ橋わたれ!』が
きのう届いた。

再三、再読した愛読書だが、
書庫の何処を探しても
見つからなかったので、
アマゾンで100円本を
再購入した。

何も事件らしきことが起こらない
田舎暮らしの老夫婦の
「日々是好日」を描いたもので、
そのたおやかな暮らしぶりが
絶妙に描かれている。

数十年前に初読したものだが、
老境の今こそ、
再読するに相応しい。






きのうは出勤日で、
しかもフルタイムの
カウンセリングだったので、
さすがに疲れ果てて
チェンパロのメンテ処ではなかった。

風呂に入って、
晩飯で軽く一杯やったら
ほろ酔い加減になって、
ベッドでバタンキューだった。

なので、今朝は、
朝まだき3時半には目が覚めて
明るい月を仰ぎながら
ゴミ捨てに行った。



今日は、PCを傍らに置いて、
こつこつとチェンバロの
クリーニングとメンテを
やろうかと思っている。

昨日も
弦のゲージを図る用に
デジタル・ノギスと
すべての楽器に適応する
優れモノの汚れ落としワックスを
アマゾンに注文した。

今日の工程は、
鍵盤を外して
バランスピンの調整をする予定である。


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