十一月「霜月」は
初冬である。
札幌でも初雪があった。
街路樹のハナミズキも
赤い実に変わり
鳥たちが啄ばんでいる。
年に幾度か
近くを通るたびに
母校の清明小のグランドに寄って
6年間過ごした少年時代の
思いに耽ることがある。
児童の目には
大木だった大イチョウが
時を同じく40年も成長し、
未だに見上げるほどの
大樹ぶりであるのが
不思議でもある。
そこで遊んだ
遊具の下には
踏んだら強烈に臭い
“バクダン”の銀杏が
山ほど落ちるのも
昔と変わらぬ風景である。

隈畔の土手から下は
先日の大水で
すっかり様変わりしてしまった。
弁天山は
まだ、さほどに紅く
色付いてはいない。

時折、「街散歩」と称して、
クルマで出向いて
駐車場を拠点に、あちこちと
歩き回ることがある。
おとついも、
デパートの北海道物産展を
目当てとして、
出向いてきた。
チラシで見た
イクラの赤々しいのを
愛でてきたり(笑)、
去年、食べた「若鶏半身揚げ」の
フライヤーでじゅくじゅく揚げるのを
眺めたり・・・と、買うこともせず、
さながら、吉原の花魁(おいらん)を
冷やかすだけの江戸っ子職人の如きである。
落語で覚えた言葉だが、
紙漉き職人が、紙を「冷やかす」間に
吉原をただひと回り見てくるのを
素見(ぞめき)/冷やかし、
と言ったらしい。
志ん生の得意とした噺に
『二階素見』というのがある。
物産展は毎度、7階の
催し物フロアで開催されるので、
リュックにズックという
街散歩の出で立ちだから
“街登山”と称して
あえて階段をフーフー言いながら
登ることにしている。
いつもの事ながら、
4合目(4階)あたりで
息が切れて、脚がパタリと止まる(笑)。
おとついも同じく
ヒーヒー言ってたら、
その様を見て
よそのオバチャンがニヤニヤ笑って
何か声をかけたげだった(笑)。
きっと、
心ん中で
(ガンバッテ・・・)
と、声援を送ってくれたのだろう。
各階の踊場には、
休憩ベンチがあり、掲示板があるので、
ここに6年間、リサイタルの手製ポスターを
貼ってもらっていた。
駅前のシンボル「中合」も
大規模開発で
もうじき取り壊されるのだろう。
同ビルにあった
老舗ホテルの「辰巳屋」は
すでに閉館した。

昨夕は、
文化センターでの
県庁職員の室内楽団による
無料コンサートに出向いてみた。
大学ギター部の定演や
1981年の卒業リサイタルもやった
小ホールは懐かしくもある。
キャパ400人ほどのホールだが、
きのうは数十人の観客で
さみしいものだった。
それも、普段、
管弦楽やクラシックを
聴いていなさそうな
演者の家族のようなお年寄りが目立ち、
バーンスタインの『キャンディード序曲』や
ラベルの『クープランの墓』なぞを
のっけから聴かされて、
なんだか、ちっと気の毒だった。
お目当ては、
モーツァルトの『交響曲40番』だったが、
それがプログラム後半のトリで、
しかも1、4楽章のみで、
それまでに、邦人委嘱曲やら
ジブリ物を延々聴かねばだったので、
メンドっちくなって
ラベルまでで帰ってきた。
のっけの
ブラス・クインテットによる二曲も
あまり面白くなくて退屈だったので、
生楽器の音色だけを楽しんできた。
***
先週から、
朝刊の日曜版にだけある
『えいご工房』の欄を
トイレタイムや隙間時間に
持ち歩いて、プチ勉強している。
元々、英語は好きで、
一時は、
「英語教師」になろうかな、
と思ったこともあった。
今でも、ちょっとしたメモや
カルテにも英語で書くことが多い。
パソコン、マイコンが
日常になって自動翻訳システムが
登場したあたりから、
急に英語に興味がなくなり、
どうせすぐに小型翻訳機ができて
普及するんだろうと思っていた。
でも、カタカナ外来語でも
年にいくつも覚えなきゃならない
時代なので、もいちど、
未知の単語や言い回しに触れて、
感心したり新鮮な気分を
味わってみようと思った。
河合先生から習った
英語上達のコツは、
とにかく文章を速読すること、
というので、
滑舌よく音読している。
そして、院生の頃、
市橋先生に習ったのは、
とにかくアタマっから訳して
理解していくこと、
というのも実践している。
有名な英語学者である
島岡先生には、
「即聞即解」という
先生の提唱されていた言葉を
色紙に揮毫して頂いた。
新しい言い回しを覚えると、
学校のALTのネイティヴ先生に
使って試してみれるので、
タダの実践英会話学習が
できるのもいい。
***
毎日、30分くらいは
“新しいオモチャ”のスマホを
いじくりまわし、
自分用の設定にカスタマイズしている。
画面設定に
「自動転回」というのを
やっと見つけて「オン」にしたら、
将棋番組も横向きの
フルスクリーンにできて、
やれ嬉しやであった。
これで、
ソータの棋戦が
ルーペなしで
駒が見えるようになった(笑)。
元々、メーター・フェチで
メカ好きだから、
マニュアルなぞなくっても、
あれこれいじってる間に
モノにできるだろうと思う。
初冬である。
札幌でも初雪があった。
街路樹のハナミズキも
赤い実に変わり
鳥たちが啄ばんでいる。
年に幾度か
近くを通るたびに
母校の清明小のグランドに寄って
6年間過ごした少年時代の
思いに耽ることがある。
児童の目には
大木だった大イチョウが
時を同じく40年も成長し、
未だに見上げるほどの
大樹ぶりであるのが
不思議でもある。
そこで遊んだ
遊具の下には
踏んだら強烈に臭い
“バクダン”の銀杏が
山ほど落ちるのも
昔と変わらぬ風景である。

隈畔の土手から下は
先日の大水で
すっかり様変わりしてしまった。
弁天山は
まだ、さほどに紅く
色付いてはいない。

時折、「街散歩」と称して、
クルマで出向いて
駐車場を拠点に、あちこちと
歩き回ることがある。
おとついも、
デパートの北海道物産展を
目当てとして、
出向いてきた。
チラシで見た
イクラの赤々しいのを
愛でてきたり(笑)、
去年、食べた「若鶏半身揚げ」の
フライヤーでじゅくじゅく揚げるのを
眺めたり・・・と、買うこともせず、
さながら、吉原の花魁(おいらん)を
冷やかすだけの江戸っ子職人の如きである。
落語で覚えた言葉だが、
紙漉き職人が、紙を「冷やかす」間に
吉原をただひと回り見てくるのを
素見(ぞめき)/冷やかし、
と言ったらしい。
志ん生の得意とした噺に
『二階素見』というのがある。
物産展は毎度、7階の
催し物フロアで開催されるので、
リュックにズックという
街散歩の出で立ちだから
“街登山”と称して
あえて階段をフーフー言いながら
登ることにしている。
いつもの事ながら、
4合目(4階)あたりで
息が切れて、脚がパタリと止まる(笑)。
おとついも同じく
ヒーヒー言ってたら、
その様を見て
よそのオバチャンがニヤニヤ笑って
何か声をかけたげだった(笑)。
きっと、
心ん中で
(ガンバッテ・・・)
と、声援を送ってくれたのだろう。
各階の踊場には、
休憩ベンチがあり、掲示板があるので、
ここに6年間、リサイタルの手製ポスターを
貼ってもらっていた。
駅前のシンボル「中合」も
大規模開発で
もうじき取り壊されるのだろう。
同ビルにあった
老舗ホテルの「辰巳屋」は
すでに閉館した。

昨夕は、
文化センターでの
県庁職員の室内楽団による
無料コンサートに出向いてみた。
大学ギター部の定演や
1981年の卒業リサイタルもやった
小ホールは懐かしくもある。
キャパ400人ほどのホールだが、
きのうは数十人の観客で
さみしいものだった。
それも、普段、
管弦楽やクラシックを
聴いていなさそうな
演者の家族のようなお年寄りが目立ち、
バーンスタインの『キャンディード序曲』や
ラベルの『クープランの墓』なぞを
のっけから聴かされて、
なんだか、ちっと気の毒だった。
お目当ては、
モーツァルトの『交響曲40番』だったが、
それがプログラム後半のトリで、
しかも1、4楽章のみで、
それまでに、邦人委嘱曲やら
ジブリ物を延々聴かねばだったので、
メンドっちくなって
ラベルまでで帰ってきた。
のっけの
ブラス・クインテットによる二曲も
あまり面白くなくて退屈だったので、
生楽器の音色だけを楽しんできた。
***
先週から、
朝刊の日曜版にだけある
『えいご工房』の欄を
トイレタイムや隙間時間に
持ち歩いて、プチ勉強している。
元々、英語は好きで、
一時は、
「英語教師」になろうかな、
と思ったこともあった。
今でも、ちょっとしたメモや
カルテにも英語で書くことが多い。
パソコン、マイコンが
日常になって自動翻訳システムが
登場したあたりから、
急に英語に興味がなくなり、
どうせすぐに小型翻訳機ができて
普及するんだろうと思っていた。
でも、カタカナ外来語でも
年にいくつも覚えなきゃならない
時代なので、もいちど、
未知の単語や言い回しに触れて、
感心したり新鮮な気分を
味わってみようと思った。
河合先生から習った
英語上達のコツは、
とにかく文章を速読すること、
というので、
滑舌よく音読している。
そして、院生の頃、
市橋先生に習ったのは、
とにかくアタマっから訳して
理解していくこと、
というのも実践している。
有名な英語学者である
島岡先生には、
「即聞即解」という
先生の提唱されていた言葉を
色紙に揮毫して頂いた。
新しい言い回しを覚えると、
学校のALTのネイティヴ先生に
使って試してみれるので、
タダの実践英会話学習が
できるのもいい。
***
毎日、30分くらいは
“新しいオモチャ”のスマホを
いじくりまわし、
自分用の設定にカスタマイズしている。
画面設定に
「自動転回」というのを
やっと見つけて「オン」にしたら、
将棋番組も横向きの
フルスクリーンにできて、
やれ嬉しやであった。
これで、
ソータの棋戦が
ルーペなしで
駒が見えるようになった(笑)。
元々、メーター・フェチで
メカ好きだから、
マニュアルなぞなくっても、
あれこれいじってる間に
モノにできるだろうと思う。