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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

お仲間

2013-09-05 06:52:00 | 楽器製作


同い年の
ギター合奏団のメンバーで、
やはり古楽器製作をやっている
安部さんが、完成した
ルネッサンス・リュートを
持って来て見せてくれた。

初めてのリュートにしては
特にボディのラウンドバックが
見事に仕上げられて感心した。

リュートを持ってなくて、
写真と設計図だけで
拵えたので、どこか
ギターっぽいテイストがある。




楽器製作で難しいのは
つなぎ目なのだが、
隙間もなくキレイに
ジョイントされているのに
感心する。

ロゼットは一度失敗して、
段にして奥に取り付けたという。

それも有りの
いい工夫だと思った。

試奏してみたから、
やはりウブな音で、
まだ楽器として十分には
鳴っていない状態だったが、
弾きこめば成長しそうに思えた。

冗談で、
「これなら8万くらいから
ヤフオクに出せるよ」
と言ったら、
「売るつもりはないから」
とのことだった。

本職が多忙な彼は、
製作は超スローペースで、
そのぶん製作が丁寧で
これで4本目だと思う。

彼に比べると、自分は、
粗製乱造・薄利多売の
あまりいい製作家とは
いえないかもしれない。



七日目

2013-09-04 05:45:00 | 風景


朝の散歩が七日続いている。

横着、怠惰な自分にとっては
新記録である。

その動機は、来月に
年一度の定期健診があるからだ。

ここ5年ほど、
メタボのままで、
慢性腎炎の数値がジリジリと上がり、
糖尿病の限界値に近づいたので、
ここらで一念発起しないと
もう後戻りできなくなる
崖っぷちである。


毎晩、寝しなと起き掛けに
今日はどのコースを歩こうかと
思い悩んでいる。

それで、寝起きの
短パンTシャツのまま
エイッと外に出てみて
気の向くまま脚の向くままに
任せることにしている。

とにかく、30分
テクテク歩けばいいことにしている。

今朝も夜明けを察知して
5時に家を出た。

東雲(しののめ)の空を
鑑賞できるのは
早起きの特権かもしれない。

鳥たちの目覚めの鳴き声と共に
トボトボと歩いていると、
朝もはよからけっこう人が
歩いている。

「みんな、そんなに健康になりたいか」
と、いささか毒づきたくもなるが、
はたして健康、長生きして
いいことがあるのだろうか、
ともふと思う。

ポックリ今日死んでもいいや
とも思う。

朝歩きは、山歩きと同様に
見知らぬ人とすれ違うたびに
挨拶されるので、こちらも返礼する。

次第にメンドーになってきて
「ざーやすっ」
と語尾だけ言っている。

みんなウォーキング・シューズに
カラフルなウェア、首からタオルと
一様な格好をしている。

こっちは、寝起きのまんま
着替えもせずに
サンダルで出てくるから、
まるで近所の親爺が
ゴミ出しにでも出てきたような
形(なり)である。


痩せていいことは、
メタボの薬代が年間2万浮くし、
2ケ月ごとに医者に
行かなくてすむようになる。

それと、昔のものが
着られるようになり、
いささか見栄えもよくなる。

脂肪肝が改善すれば
NASHで突然死することもなくなり、
糖尿病も回避でき、
慢性腎炎も進行が止まり
人工透析の懸念もなくなる。

持病の逆流性食道炎も
治るやもしれない。

かくばかり、
いいことずくめなので、
「歩業」として続いてほしい。

ガンバレッ! 俺 ←自分へのエール(笑)。hekomi


寝呆け頭で歩いていると、
なんだか、頭から上が
小人が巨大ロボットの
観覧席に座って周囲の風景を
見ているような錯覚に陥ることがある。

これは、低覚醒レベルでの
軽い離人体験なのであろうが、
不思議で面白くもある。







森林浴

2013-09-03 05:51:00 | 健康

ルネッサンス棚倉の
森林浴コースを初めて
散歩してきた。

途中、ススキや
色々な花々が咲いていて、
目を楽しませてくれた。

まだ、名残りのセミの声もし、
秋の虫たちの合唱も
ものすごかった。





森林のトンネルは
鬱蒼としており、
熊でも出やしないかと
いささか気味が悪かった。

所々に咲いていた山百合が
みな斜面に向かって咲いていたので、
なぜだろうと元生物教師として
疑問に思った。




途中、負傷して群れから
はぐれたのか、
大きなサギのような鳥が
金網を越えようとして
必死にクビをつっこんでいた。

「バカ。おまえ、何やってんだ」
と声をかけたが、
それも詮無いことで…。

捕まえて手伝ってやろうにも
飛べないようだったので、
そのままにしておいた。

ネコやらに襲われなければ
いいのだが…。

テレビの美女たち

2013-09-02 06:40:00 | TV・ドラマ


ニュースや旅番組を見ていると
次第にお気に入りの
キャスターやレポーターが
できてくるものである。

『大人のヨーロッパ旅行』の
富永美樹(42)は元フジテレビの
アナウンサーだったそうだ。

江崎史恵(34)は
土日のNHKの
朝のキャスターである。

上條倫子(28)は
NHKの5時台の
朝のキャスター。

渡辺蘭(29)は
NHKの朝の天気予報士。
女優・スチュワーデス・
アナウンサーと多才な経歴の
持ち主のようだ。

ウィキに名前を入れると
出身地・学歴・年齢が出てくる。

富永と江崎以外は
まだ独身のようだ。



駄作と名作

2013-09-01 09:35:00 | 映画


これまで『リング』シリーズを
すべて見てきたので、
録画したものを観てみたが、
あまりの駄作に呆れかえって
笑えてしまった。

CGを多用すると
かくも馬鹿げたものになるのか
と言葉もなかった。

唯一、見どころは
貞子役が
「おっ。ユイちゃんじゃん」
と、『あまちゃん』のユイちゃんで
驚いたくらいである。




昨夜は、原点である
『リング』も放映された。

録画して、今朝、
久しぶりに通して観たが、
やはり、これはうまく出来た
作品である。

生涯の十本の一本に
入っている。

以下は、公開当時の
ホームページに載せた
感想と分析である。


***********


『リング』


生涯、もっともビビッた映画は
これしかない。

仕事が休みの平日、
「ヒマだから、映画でも観てくっか…」
と、気軽に出かけて、
珍しく2本立てを見つけたので、
「邦画だけど、ま、いっか…」
と、何の気なしに観たのだが…。

ラストで、あまりの怖さに、
のけぞり過ぎて、
椅子から滑り落ちそうになった。

 \(@_@)/

平日の地方の映画館なので、
学校サボリの女子高生が
二人ほどいるだけの広い映画館で、
しかも、前から3列目のあたりで見たものだから、
貞子の、どアップに、

ギョエー )'0'(

…と、ムンク顔になってしまった!

もう、ほとんど半泣きで、
扉を開けて出たが
女子高生がマジに震えて
「めっちゃ、コワ~!!」
と、出てきたので、ロビーで
虚勢をはって、ハハハと、
引きつり笑いをしてしまった。

その後は、リング・ショックが
しっかりトラウマになってしまい、
深夜のテレビには近づけない
(もっとも、ウチのは14インチで
 貞子がつっかえて出て来れないのだが…(^♀^)>
というシャレが講演会で随分ウケた)

『リング』作品中の「呪いのビデオ」を自分も
観てしまったから、1週間後に貞子が出てくるかなぁ…とか、
(T0T)
夜、鏡をのぞくと静子が髪をとかしているのでないか…とか、
ほんとに参った。

怪談話が大好きで、
教員時代は、テニス部の合宿や
スキー訓練のたびに、
また毎年、夏の授業中には、
生徒たちを「怖い噺」でパニくらせたり、
女生徒を泣かせたりして
喜んでいたオカルト教師だったのだが…。
これには、してやられた。

ことに、作者の鈴木光司も、
監督の中田秀夫も57年生まれで
私と同い歳であるので、
「してやられた感」は強い。
タメにやられた、という感じである。

でも、見事である。
天晴れ、である。
こんなに凄い、上出来の、
スグレモノ・ホラー作品を生み出した。

ホラー映画は好きではないが、
『エクソシスト』のテープに吹き込まれた
不気味な声や、『キャリー』の突然、
地下から手が出てガバリと腕をつかむ、
といった手法が、ここで使われているのが解る。
フラッシュで顔面が固まるのは、
『四谷怪談』などで使われた。

ユング派の心理屋として分析してみるに…
超能力者が恨みを残して死ぬと、
ただならぬことになる…
という設定が秀逸だ。
 
落語のマクラに、
バカの与太郎が死んだら、
方々に見境なく化けて出て困る、
という噺があるが、
「そこが、バカだから…」
というオチ。

「バカは隣の火事より怖い」
と落語では云う。

ケタハズレの念力を持つ超能力者が
化けて出るのは、反則だ。
そんなの日本の怪談話の
「判例集」に乗ってません!裁判長!
…というくらい、シュールな発想である。

他に、怪談として、
成功している要因は…
 
*都市伝説の不気味さ
 
*7日間という時限爆弾的追い込みの切迫感

*美女・松嶋奈々子のシンメトリックな顔が、呪いの写真で
  アシンメトリック(非対称)になる・・・・。
  乳幼児に、アシンメトリックな顔の絵を見せると、不安反応が起こる。

*数学的直感の世界に生きる科学者である元・夫が持つ
  シャドウの部分である非科学的オカルティスティックな領域への
  違和感。誰もが、合理性と非合理性の二面性をもっているが、
  現実は合理性優位で暮らしているので、非合理性は劣等機能
  となり、シャドウとなって気味悪いものと感じられる。

*息子への「呪うべき気質」の世代間伝達。

*貞子の白い服・・・死に装束=花嫁の白無垢、を連想させる。
             (娘として死に、嫁として再生する)
*長い髪・・・・女性性の象徴だが、ネガティブな側面として、
          般若、夜叉、魔女、鬼婆、山姥、と
         女性の魔性のシャドウを想起させる。
         また、「少女から女へ」以降する過程での
          「死と再生」のイメージも喚起される。

*最後まで無言の貞子・・・『らせん』『リング0』『リング2』とも
                 生身の貞子が喋っている。
                 それでは我々の現実感に近く、
                 親近感が生じて恐怖感は薄まる。
                 無言電話同様、得体の知れないものに
                 人は不安と恐怖を抱くのである。

*松嶋奈々子のポジティブな母性性が、井戸で惨死した
  貞子の亡骸に頬ずりして慰霊し、呪いの連鎖の物語は
  大団円で終焉したかに見えたが(観客は一旦、安堵する)、
  その後、貞子のネガティブな母性性(殺す母)が突如現れ、
  父親を呪い殺す。安心させといて驚かすドンデン返しである。

*井戸から現れる貞子の動きが淀んでいて不気味である。
  人間らしい円滑な動きをしない人間に、人間は恐れを抱く。
  テレビから実体化? し、現出する、という非合理性の恐怖。

*非楽音的ノイズの多様。
  特に、金属が軋むような生理的嫌悪感を誘う音。
 
心理学者のユングは、元型に訴えてこない芸術作品は、
決して心に残ることはない、と言っている。
そういう意味では、
観る者の深層心理を刺激する映画といえよう。