『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

まだ、生きている…

2011-03-16 07:51:00 | 大震災/コロナ禍


午前8時現在

今朝、目覚めたとき
屋根に雪を見た。

あぁ…。まだ生きていたんだ…。
と思った。

和歌俳諧に詠まれる
清浄な白い雪が、今朝ばかりは
放射能を含んだ「白い悪魔」に見えた。

そう言えば、幼い頃、
各国での核実験華やかしき冷戦時代に
空から降ってくる雪を
口の中に入れる遊びをしていたら
大人たちに
「こらッ! ホーシャノーが入ってるから
 喰っちゃダメだッ!」
とえらく叱られた覚えがある。

子どもたちの間でも
訳もわからぬまま
「ホーシャノー」「ホーシャノー」
とふざけあっていた。


市内はまだ18μSv/hだというので
心配ない、冷静に…と、ニュースでは
喧伝しているが、
心配なく冷静にしていられるのは
何もない0μSv/hになってからだろう。

生きる力が萎えているところに
朝刊で、こんな記事を見つけて
なんと非道な人非人かと
ほんとうに吐き気がした。



都民の電力供給の為に
地方の人間が犠牲になっているというのに
その都知事が「天罰」などと
ヌケヌケとぬかしてやがる。

この莫迦の脳味噌は腐っている。
まさに万死に値する暴言だ。

どうか、もう一度、
都知事に立候補、当選して
都民を安心・安全に
守ってあげたらいいだろう。




今現在、4号機でまた火災が発生した。

中2のナッちゃんでさえ
「もう、どうにでもしてくれ」
と笑いながら、コタツに大の字になった。

「死ニ方 用意」
を家族に上意下達しており
遺書も書いたので
いくらか気分は軽くなった。

アキとナッちゃんは
今日、京都の知人宅に疎開させる。
東北新幹線が不通なので
那須まで車で送り届け、
そこからは子どもたちの自己判断で
京都まで行かせる。

4月からは高3・中3だから
それくらいの避難道中が
できなくては困る。
彼らにとっても苦い
大変な青春の思い出だろう。

アキは京都生まれで
0歳で帰郷したので、
「お里帰りか…」
と苦笑していた。

「向こうでバイトしなきゃ…」
とも健気に洩らしている。
長男が私大で、家のローンもあり、
まったく裕福でなく、備蓄もない
我が家にこの災害出費は痛手である。

自分が25歳で
大阪に新任教員として赴任するとき
当時、寝たきりで年金生活の祖母が
のし袋に「餞別」をくれた。

袋の裏には
「1983.3.7
 from GM」
と記してある。

もったいなくて使える性質のお金ではないので
長らく神棚の祖母の遺影の前に供えていた。

今こそ、それを開ける時だと
昨晩、28年の時を経て
はじめて開封してみたら
中から伊藤博文の旧千円札が2枚でてきた。

自分を置いて
東北から遠い関西に人生の旅出をする孫に
老婆が年金の中から入れてくれたのである。

今、その貴重な「お守り」を
アキとナッちゃんに一枚ずつ渡した。
これは、
「曾(ひい)お婆ちゃんの魂だから。
 困ったときに使え」
と教えた。





2011年3月15日演奏の
追悼『アルハンブラの想い出』が
こちらにございます。

http://www.onyx.dti.ne.jp/~yoko-s/alhambra.htm




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死に方 用意

2011-03-16 03:10:00 | 大震災/コロナ禍


3時10分現在

今朝6時に、原発2号機も爆発し、
今、現在、4号機に火災が起こり
5号機も損傷したという。

現地の現在の放射能量は
400.000マイクロ・シーペルト毎時。
(報道では恐怖感を抑える為に
400ミリに単位を変更した)

人体の許容量が1年間で
1.000-6.000だから
100倍の量である。
これが、さらに加速して
1.000倍、10.000倍となったら…
今、胸の動悸が打ち
手が震えている。
胃の辺りも収縮して痛い。


最悪のメルトダウンが
起こりつつあるかもしれない。
原発関係者も退避したので
最悪の状況かもしれない。
核爆発すると福島県は終わりである。

死の灰が何百キロにも降る。
東北関東は大パニックになるだろう。

原発より
南に110キロ離れている茨城県の東海村と
北に120キロ離れている宮城県の女川の原発で
それぞれ微量ながら
放射能が観測された。

都内でも1μSv/h観測された。

まるで、映像で見た
津波の第一波の先端が
ゆっくりトロトロと
拡がっているようでもある。

それが、南北200キロにすでに
拡散されている。

風向きによっては
東北・関東一円に
放射性物質が向かうだろう。
花粉どころの話ではない。


恐ろしくて
夢なら早く醒めてほしい… 
 


気のせいか随時聴こえている
自衛隊のヘリの音が今止んでいる。
上空での汚染を懸念しての
飛行停止なのかもしれない。

これが、死の静寂なのか…。

関西方面に非難したくとも
電車は止まっているし、
ガソリンもない。

福島県民はこのまま
座して死ね、ということなのか…。

なんだか、悔しくて
涙がでる…。

夢なら、ほんとに早く醒めてくれ!






************

ナッちゃんは
広島、大阪、京都への修学旅行から
昨日、無事、三日遅れで帰ってきたが、
いきなり震度3から4の
余震に何度も見舞われ
しかも、この原発事故である。

家族の元に戻ってきたとはいえ
そのまま、関西に難民として
留まっていてくれた方が
どんなによかったか。

広島では原爆ドームで
被爆体験をされた方の話を聞いて
学習してきたという。

それを自分が体験するかもしれないなんて
何ということだろう。

************

今朝は原発側から風が吹いていて
今、シトシトと雨が降っている。
まさに、広島原爆後に降った
死の「黒い雨」のようなものだ。

気持ちがポッキリ折れそうだけど
子どもたちを守るために
くじけないよう
ガンバらなくてはいけない。

でも、体も心も疲れてきている。

************

津波地区で壊滅し
原発から20キロしか離れていない浪江から
通学していたYちゃんとは
まったく連絡がとれない。
無事、生きていてほしい。

津波で壊滅した相馬に住んでいた
卒業生のHはママになったばかりなのに…
無事、生きていてほしい。


**********


今も地震で揺れている…。

地震に、津波に、放射能…
ヘレンケラーと同じ
三重苦である。

いや、水なし、食料なし、電気なしの地区もあるから
まさに地獄である。

これで感染症が発生したら
救いようがない。
東日本は壊滅である。

今すぐ、できることなら
原子核炉心を摘出して、
ヘリか船で全部、
日本海溝に沈めてほしい。

それには、特攻隊と同じく
決死の自衛隊員の志願が
必要であるが…。






『男たちの戦艦大和』に出てきた
全員が決死の覚悟で望んだとき
上官が甲板で飛ばした檄を思い出した。

「死ニ方 用意」
という壮絶な覚悟である。

まさに、今、そういう心境である。

「万が一」よりも確率が高い
「千が一」「百が一」最悪の場合は
「死んでもままよ」である。

まだ短い人生のアキやナッちゃんたちは
可哀想ではあるが、それも人生である。
少なくとも、父親の目には精一杯
充実してきた日々を過ごしてきている。

仙台体育大学のフミは今
現地でヴォランティアをしているはずだ。

自分が死ぬとして
天災の地震・津波なら
まだしも諦めがつくが
人災の核汚染で犠牲になるのは
なんだか納得できない。

でも、人類で唯一原爆被害を受けた日本人が
またしても愚かな核で犠牲になるのには
人類への教訓としての
「捨て石」的な意味があるのかもしれない。

もしも、もしも最悪の場合…
を想定して、今、生前葬の主催者のつもりで(笑)
あるいは、初めて書く遺書として、
挨拶をしておこう。

 
 これまで、いろいろ、ご迷惑をおかけ致しました皆さん。
 本当に申し訳ございませんでした。
 心よりお詫び申し上げます。
 
 いろいろ、お世話になりました皆さん。
 本当に、ありがとうございました。
 心よりお礼申し上げます。

「あ~。面白かった」
 という、たいへん充実した人生でした。 

 どうか皆さん、お元気で、
 楽しい人生をお送りください。
 



 大地震1時間前の私です。
 
 明日も、
 このブログが書けることを
 祈りつつ…


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空はこんなに青いのに…

2011-03-14 10:52:00 | 大震災/コロナ禍


宮城県だけで死亡者が
1万人を超えるだろうと
県警が発表した。

阪神大震災の死亡者6.400人を
一県だけで超えるというのだ。

岩手、福島でも市町村単位が
いくつも壊滅状態で
まだ、その実態さえ把握されていない。

万単位の犠牲者という
国内では未曾有の大災害である。

しかも、数日内にM7クラスの余震発生率が
70%あるというし、原発から120キロも離れた
隣県で放射能が検出されている。

明日、出勤予定だった学校は
原発からわずか30キロの距離である。
当然、休校となった。
生徒は自宅待機で、おそらく
このまま春休みとなるだろう。
でも、爛漫の春休みではない。

ひとたび雨が降ろうものなら
それは原爆直後と同じ
「黒い雨」なのだ。

都市で使う電力を賄うために
都市ではリスクを負わず
補助金を餌に地方に負担させる。

まるで、沖縄に米軍基地負担を
補助金をつけて押し付ける構造と
一緒である。

絶対安全と謳う原発ならば
東京湾に建設すればいい。
さすれば送電ロスもないはずだ。
しかし、いざという時のリスクを
忌避する為に他県にそれを負わす。

人間の考えること、為すことに
絶対なぞ、あろうはずがない。
幾重ものセイフティ・ネットを施策しようが
想定外のことは必ず起こるものだ。

仙台の地層を研究していた学者が
1.000年前の平安時代にも
同様の津波による
内陸部の土砂堆積層があると
今頃、訳知り顔で喋っていたが
それなら、事前に発表するなり
啓発するなりしろよ、と言いたくなる。

大災害の後で
実はこうでした…
というのは後だしジャンケンと
一緒である。
象牙の塔に収まって安穏としていたり
閉鎖的学会内で知的遊戯に自己満足している
御用学者が人の役に立ったためしはない。





今朝、近所の梅がほころびはじめ
それが青空に映えていた。

長崎の海を望む高台にある
遠藤周作文学館の《沈黙の碑》には
こう刻まれている。

 人間がこんなに哀しいのに
  主よ、海があまりに碧いのです



なんだか、抜けるような青空に
芳しき梅の香りを嗅いだとき

 神様
  なぜに
   こんなことが起こるのでしょうか
 
と、ふと、やるせない哀しみに襲われた。 









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震災三日目

2011-03-13 11:39:00 | 大震災/コロナ禍
このたびは、全国のみな様から
地震見舞いのメール、コメント、電話などを
たくさん頂戴いたしまして
誠にありがとうございました。

ここに謹んで
お礼申し上げます。

私はじめ家族一同は無事ですので
どうぞご安心下さいませ。

今回の未曾有の大災害に
家族一同、力を合わせて
励ましあっていくつもりです。

みなさまの心温まる励ましに
たいへん勇気づけられております。
心よりお礼申し上げます。






正午のニュースでは
ファースト・インパクトは
マグニチュード9.0だったという。

8.8で阪神大震災の180倍だから
0.2上がると200倍強となる。

そして、地震専門家によれば、
福島県沖震源のカウンターバランスとして
内地型・直下型大地震が近々に
福島に起こる可能性もあるのとことで
戦々恐々とした気分である。

しかも、この数日中に
7.0以上の大余震発生確率が
70%だというから
神経が参ってしまう。

昨日、原発の1号機が爆発したが、
今現在、3号機がスリーマイル島レベルの
メルトダウン事故が進行しつつあり、
2号機もあぶない。

たいへん恐ろしく、
極めて深刻な状況だ。

福島は原発までたった60キロなので
安心できる状況ではない。

地震に加えての人災で
まさに「踏んだり蹴ったり」
「泣き面に蜂」の状況である。

命を落とす可能性もあるかも
と思うと、何とか負けずに
この現実と闘っていこうと思う。

500年から1000年に一度の
未曾有のディゼースター(超大災害)なので
父として、夫として、息子として
また、教育者、臨床家として
うろたえず、人間的に、
英雄的に、利他的に
振る舞いたいものである。

「生きてる」だけで大もうけ!
もう、笑うてな、しゃーない!
と、開き直るしかない。



今だに余震がやまぬものの
昨晩は揺れながらも
久しぶりに熟睡できた。

ただ、断水で風呂に入れないので
さすがにカミさんもアキも
「頭が洗いたい…」
と愚痴をこぼしていた。

生きてるだけで儲けもんなのに
頭もくそもないものだが…。
でも、やっぱり頭が痒い…(笑)。

もう、笑うてな、しゃーない。
こういうときこそ、
ユーモアは大切なのだ。

車のウォッシャー用に積んであった
4本のペットボトルの水を盥に入れて
アキと二人で廊下で頭を洗いあった。
こんなのは生まれて初めての体験である。
まるで、平安時代みたい…。

でも、頭洗っただけでも
人間、気持ちがよくなるのだから
生きるなんて、些細なことの喜びの
集積だったのだ。

次はいつ洗えるかはわからないので
まだトイレ用には使えない。

下水用には近所の小川から
バケツで汲んでくる。
それも、水の重みで
腰やら膝やら痛いので
これからスケボーを台車に改良して
運ぶつもりだ。

ほんとに今は
非常時だと実感する。





近所のブロック塀は
軒並み倒れている。
我が家の塀が倒れなかったのが
不思議なくらいだ。

道路はあちこちが閉鎖されており
地割れもあり、災害派遣の自衛隊車が続々と
入ってきて大渋滞で、ヘリは飛び交う…
店には食料を求めて大行列が並ぶものの
在庫は枯渇してきて
我が家も食料をどう調達するかと
走りまわっている。

こんなときに、
大余震がきたり
死の灰が降ってきたら
もう目茶苦茶である。

政府や原発関係者が
大事故発生後に何時間もたってから
人事みたいな役人口調で
記者会見しているのには
腹が立つばかりである。

「てめぇが死ね! この大バカ野郎!」
と思う。



震度6強のとき立っていた
現場に今日行ってみたが
一昨日の恐怖が蘇ってきた。

あの日、ここの電柱が
まるでメトロノームのように
左右に1分近くも揺れていた。

それは、もう生きている心地がしなかった。
本能的な生死の恐怖が
人生マックスだったかもしれない。

ことによると
最悪のケースでは
震災と原発事故で
人類未曾有の複合大災害になるやもれしない。

阪神大震災では6.400人亡くなったが
一万人規模の死者が出るかもしれない。



*********************


むかしの教え子たちから
世界中から沢山メールがきて
涙が出た。

みんな、ありがとね。
勇気づけられたよー。



「地震で、すごい被害がニュースで放送されていますが、
 先生、大丈夫ですか??」

「ギターもパソコンも壊れたけど
  命あってだよ…
 また 働いたら、買える…買える !!

 何か必要な物 あったら、
 すぐ送るよ…遠慮なく言ってね~(*^o^*)」

「先生!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 本当に本当にご無事で良かったです。。。。。。。。。。。。。
  
 帰りの電車に向かって、先生の事を考えて叫びながら走ってました。
 本当に、とにもかくにも最愛の先生がご無事で良かった。。

 ご家族の皆さんもご無事でよかったです。。。。。。。。。。

 ホッとして力が抜けたとは、この事ですね。
 先生、大変な中、詳細を下さり、本当に本当にありがとうございます。。」

「先生、先生だけは何が何でも生きていて…。
 今までの恩返しも何もしていないのに、
 神戸にいる私に何も出来ない事が残念でなりません…」

「とにかく、生きていはってよかったです。
 何かできればと思いますが、何分そちらに行くにも色々制限があるみたいで、
 どのように何ができるかと、歯がゆい思いです」

「メールも電話も繋がらないので、メッセージいれました。
  
 命が無事だったようで安心しましたよ。
 先生も大変かと思いますが、身体と家族を大事にして下さい。」

「先生、おはようございます。
 みんなの無事を、祈っています。
 これからも、応援しています。」

「センセー、無事で良かった! 心配した。
 まだ余震が続いてるみたいで怖いね。
 被害もすごいやろね、津波も凄かったもんね、
 はぁ…悲しいわ…」

「無事ときいたで! よかった。
 財閥の親方令嬢の私に出来る事あれば言うてな。
 救援物資とか送るし!」

「先生無事で良かったです。
 僕は阪神大震災のことを思い出して
 複雑な気持ちです。」

 みんな、ありがとー。
 ガンバルし。




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巨大地震

2011-03-12 09:43:00 | 大震災/コロナ禍


福島は震度6強だった。

マグニチュード9.0は世界最大級で
阪神大震災の200倍以上の規模である。
まさに、ヒストリカルなものだ。

ファースト・インパクトは
1分くらい揺れていて
「神様ーッ!! 
 どうぞ早く収めてくださいーッ!」
 と本気で合掌して絶叫した。

はじめて死の恐怖を感じた。

阪神大震災のときには6400人も死んだが、
今回も現時点で、1000人以上は死んでいると思う。

今現在も、ずっと震度3-4くらいで
揺れっぱなしである。

いちおうは慣れるものだけど
気持ちわるいことは確かだ。
昨日から100回以上揺れてる。

家族じゅう無事だが、
朝まで寝れなかった。

原発からは70キロしか離れていないので
緊急事態宣言が出て
かなりやばい状況のようだ。

昨日から心臓バクバクいったまま
緊張しっぱなしなので
なんだか全身が痛くて
疲労困憊である。

でも、生きているだけ
ありがたいことだ。

今は断水で困っている。
残り少ない風呂の残り湯で
トイレを流してる。

部屋のなかは滅茶苦茶で
足の踏み場もない。

それでも、うちは電気がきてるので
テレビからもパソコンからも
情報が見れるが、
市内の半分は停電している。

ナッちゃんが中学の修学旅行で
今、大阪に行っていて
昨日、帰ってくる予定だったが
今、京都で足止めをくっている。
今日も、帰ってこれないようだ。

1000年に一回の地震というから
とんだ修学旅行になったものだ。

今回は、なんだか、死ぬ覚悟もした。
アキにも、最悪、今夜死ぬかもしれんから
覚悟しとけや、と言っていた。

うちの婆さんは「寒い寒い」と言って
何度言っても勝手にストーヴを点けるので
「あんた。火事になるから、つけんな、って
 何べん言ったらわかんだ!」
 とつい怒号してしまった。

地震や余震、防災の知識がないと
この始末である。
揺れている最中に片付けしているので
「そんなこと今しなくていいんだ!」
 と声を荒げる。

あと一ヶ月は大余震があるそうな。
ほんと、生きた心地がしない。

昨夜は、雪も降って、
ブリザードも吹き荒れていた。
イッコーじゃないが、
「どんだけーッ! 」
 という感じだった。

玄関の戸は歪むと開かなくなるので、
ずっと開けっ放しで、
ストーヴ使われないから
寒風が入ってきても
ジャンパーを着て布団に入っているしかなかった。




書斎から階段まで
いたる所に本棚があるので
足の踏み場もなくなった。





パソコンのディスプレイもテレビも
吹っ飛んだ。

ギターも1本粉々になった。
でも、命あっての物だねである。





地震も巨大になると
サッシが揺れでガラガラ開くのは、
本当に恐ろしい光景で
生きた心地がしない。





トイレの時計は
一発目の大揺れで倒れ
電池が飛び出し
発生時刻を示したまま止まっていた。







「LIVE」で津波が田畑を呑むのを
初めて見たので
ものすごいインパクトがあった。

息子には
「これは映画の世界じゃないんだぞ。
 今、現実に起こっているんだ」
 と思わず言っていた。



一晩中、5分おきに発表される
気象庁の最新震源情報を見ているうちに
震源が三陸沖からどんどん南下しているので
ひょっとすると、とうとう関東大震災が
誘発されるかもしれない、と危惧した。

地震学者は同時に発生した中越地震は
太平洋沖とは関連がない、と言うが
太平洋側の地盤の歪みが影響して
日本海側もカウンター・バランスとして
誘発されたのでは
と考えるのが素人考えでも
自然ではないか。

東日本は今、地震の巣状態なのである。

100回を超える気象庁の最新震源情報を
マッピングしてみると
東日本は今、どこで大余震が発生しても
おかしくない状況に見える。

もし、今、東京を震度6が直撃したら
さらに被害は甚大になるだろう。

こうしていても、今、
5分ごとにガタガタ揺れて
上空をバラバラと救援ヘリが飛び交い
消防車のサイレンは鳴りっぱなしで
まるで映画の『感染列島』のような様である。


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