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日が短くなってきた。
仕事帰りに、
ちょうど日没にさしかかると、
時折、えもいわれぬ
美しい夕景に出くわすことがある。
都合よく信号待ちのときはいいが
高速を運転しながら
パチリとやることも
しばしばあるので危険ではある。
街中はほんとうに電線類が多くて
煩わしいことこの上ない。
その点、高速から撮ると
スッキリと撮れる。
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『道落もの』
生物学科を出て、私学とはいえ高校の生物の先生になれたのはラッキーだった。他のみんなは、公立高校の生物採用がなかったので、小中学校の先生になっている。
高校生物の教科書は細胞から始まる。ヒトの口腔内細胞を採取してメチレンブルーで染色し観察させる実験を1年生の1学期に毎年行っていた。それから、カナダモの原形質流動と原形質分離を観察させる。生徒たちは、顕微鏡下で、実際に細胞内の原形質が運動しているのを観察して、少なからず驚くようだ。
それと、食虫植物の素早い反応も見せた。卒論のときの教室が植物電気生理学だったので、いつもシャジクモやオジギソウがあった。生徒は、動物のように0.2秒で葉を閉じるハエトリソウに興味を見せ、ついでに膨圧の変化、電気刺激の伝導なども理解したようだった。
1年次の授業は、細胞学、発生学、遺伝学、進化学と進む。選択の生物Ⅱになると、生化学、生態学、生理学、分子生物学というやや高度な内容になる。
教えていて、やはり一番面白いのは、自分がいちばん勉強してきた進化のところだろう。ここでは、毎回、カール・セーガンの『コスモス』のビデオを使い、宇宙創成から人類誕生までを俯瞰させる。中学までは、そこまで突っ込んでやっていないので、誰もが、自分が生まれてくるまでの壮大な生命の歴史を目の当たりにして感動するようである。
特進クラスにいた白崎美彩が、
「今まで、理科嫌いの私でしたが、先生の授業のおかけで、大好きになってしまったので驚いています。ほんとうに、ありがとうございました」
という感想をレポートに書いてくれたのを30年経った今でも覚えている。
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