『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

緊張と緩和

2022-05-07 05:49:00 | 仕事
きのうは
七連休明けの
久しぶりの
出勤だった。

家から
30㎞ある
山間部の僻地校だったので、
途中、新緑や藤の花盛りを
愛でながらの通勤路だった。

竹林の傍を通ったら
道路の歩道側には
筍がニョキニョキ生えだしており、
いつもなら、ハザードランプを点けて
30秒以内でスコンスコンと
足蹴にして収穫するが、
ことしはすでに近所の狩場で
三度も採ったので、
今季は終了とした。

というのも、
カミさんから指摘され、
食べ過ぎると
シュウ酸結石ができるので、
一シーズン3回までと
自主規制している。

在京中には、
いちど深夜に
尿管結石の激痛で
救急車で搬送されて
入院したことがある。





今季のさいごの採集は、
散歩路の土手沿いに
生え出たものだった。

ちょっと育ちすぎて
皮を剥いたら
青みがかっていて
固くなりかけていた。








カミさんの
バースデイ・ディナーでは、
自分の分は
お皿を変えて撮影した。

日頃から、
YouTubeで
さまざまなシェフの
ドレッセ(盛り付け)を見ては
勉強している。

ドレッセは
「ピエス・モンテ」
(英:ピース・マウント)
といって、
中央に「山盛り」に
うず高くするのを
基本としている。

ポワソン(魚料理)には、
セルクル(丸型)で
筍リゾットを下に敷き、
その上にサンジャック(帆立)を乗せ、
クルベット(海老)は添える、
という形を作ってみた。

サンルームで栽培していた
自家製レモンのゼスト(皮)を
仕上げに摩り下ろして
柑橘類の清冽な香りを立てると
食欲がグッとます。







ポール(豚肉)は
塊で買ってきて、
はじめにフライパンで
リソレ(焼き目を付ける)し、
それからオーヴンで
ロティ(ロースト)して、
しばらくルポゼ(休ませ)してから
カットすると、ヴィアン・ロゼ
(綺麗な薔薇色)の断面になる。

これには、
補色である
ヴェール(緑)の
プラ(皿)がよく映える。









心理臨床のプロの間では、
「ヴァルナラヴィリティ」
(脆弱性/vulnerability)

「レジリエンス」
(強靭性/resilience)
という言葉が
よく使われるが、
まだ臨床経験の浅いSCや
心理師の資格を取ったばかりの
学校教員では通じないことが
ままある。

普段から
ジャーナル(学会誌)や
専門誌に触れていないのでは
さもありなんだが、
毎年あるSC研修会の
班別ミーティングでも
通じないとなると、
「あんた、それでもプロか?
 何、勉強してんねん!?」
と、辟易することがある。

現状のような、
コロナ禍、戦争、地震・・・
と「ストレスの海」に漂う我われは、
まさしく、3.11の
放射能汚染に苦しんだ時のように
「出口の見えない不安」
に加えて
「あいまいな喪失」
という"真綿で首"のような
心的負荷を受けている。

それゆえ、
それに気象の影響や、
個人的要因によるストレスが
追加されようものなら、
容易に「抑うつ状態」に陥りやすい。

新聞でも報道されたが、
某研究センターの2021年12月に
実施した調査では、
小学5~6年生の9~13%、
中学生の13~22%に、
「中等度以上の抑うつ症状」が
見られたというから、
由々しき問題である。

しかも、
同調査によれば、
小学5~6年生の25~29%、
中学生の35~51%が
「相談しないで自分で様子をみる」
と回答していたので、
これでは十代の自殺が増えるのも
当然である。

我われSCの処へくる
中高生にも、
希死念慮を抱いていたり、
自殺企図をしたり、
未遂に至った者が何人もいる。

彼・彼女たちと面接するのは
「自殺のゲートキーパー」として
その責任の重さで
緊張を強いられるものである。

してみれば、
我われ心理職は、
仕事からくるストレスというのも
相当のものだと理解していなければ
「複合ストレスの海」に
溺れてしまいかねない。

事実、
昨日は、通勤途中に、
オシリ痛から胸が重くなり、
「気鬱」状態に陥って、
途中で車を停車して、
アルプラゾラム
(抗うつ性トランキライザー)
を頓服した。

***

戦禍に怯える
ウクライナの人々もまた
近親者の死による対象喪失感や
故郷を追われ、その故郷も破壊され、
という「あいまいな喪失」をも
体験させれている。

YouTubeに
「For Peace in Ukraine」
という演奏活動を
始めたばかりだが、
それは同時に
ストレスの海に溺れかけている
自分に対しても
「For Peace in My mind」
となってくれれば・・・
と、願っている。








学校臨床で、ふだんは、
ID(知的能力障害/
Intellectual Disability)の
境界生徒で用いる換算表を、
時折、高機能自閉症の
高いIQ/ISS換算で
用いることもある。

教員時代からSCの42年間で、
これまで一番高かったのは、
IQ=137
ISS=75
だが、やはり、
【目から鼻に抜ける】
ような賢さを
話しをしていて感じるものである。

ただし、
それだけが
人間の賢さの指標でないのは当然で、
中には、その知能でいながら、
成績の悪い「アンダーアチーバー」
(underachiever/達成不全者;過小成就者)
もいたり、中には、犯罪を犯して
少年院入りした者もいる。

師である
碧水先生のお歌には・・・

 頭のよい賢さと
 も一つ人間としての賢さと
 二つありといふ

・・・というのがある。

よく、子どもたちには、
「も一つの賢さ」って
何だろうね?
と、尋ねることがある。

また、父兄への講演会でも
同様の質問を会場に向けて
発したことがある。

「その答え」は一つとは限らず、
「優しさ」「思いやり」「親切」
などを知っており
実践もしている・・・など、
いくつもあるだろう。

「思慮深さ」や
「軽薄短小でない」
などもあるかもれしない。

これに当てはまらない、
プーチンやキンペーやジョンウンは
やはり人類希代の
「愚か者」である(笑)。


*********

*********


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 連休おわる・・・ | トップ | 味わふということ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

仕事」カテゴリの最新記事