『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

コンサト

2013-06-29 07:51:00 | ギター


今日は、ギター学院の仲間で
合奏団のメンバーでもあり、
大学ギター部黎明期の先輩でもある
羽田先生の退職記念コンサートに
合奏団として賛助出演する。

生憎の梅雨空だが、
今の所、まだ雨は降っていないので、
なんとか一日もってほしいものだ。

9時から楽屋入りし、
合奏の練習とゲネプロをやって
2時からが本番である。

発表会と同じ
テルサの大ホールなので、
団員にとっては馴染みの会場である。

打ち上げから帰ってきたら、
きっちり8時から
カウンセリングの仕事が入っているので
気の抜けない土曜日になりそうである。


******


魂理学雑談

「対治」と「同治」

奈保子 あまり聞きなれない言葉でしたが、「対治」と「同治」というのは、ナルホドと思いました。
先生 ああ。あれは、五木寛之さんの『他力』とか『生きるヒント』から引用したんですが、人間の心の傷を「治す」言葉には、二つあるというんですね。覚えていますか?
奈保子 はい。一つは「励まし」で、もう一つは「慰め」でしたね。
先生 そう。人は、まだ立ち上がれる余力や気力がある時には、励まされると、再び強く立ち上がることができるけど、もう立ち上がれない、もうダメだ、という時には、励ましの言葉は届かないものなんです。
奈保子 「ガンバレ、ガンバレ」と言われれば言われるほど、辛くなる状況もありますものね。
先生 そうでしょ。3.11直後の被災地や避難所でも感じたでしょ。
奈保子 はい。よくわかりました。
先生 人間というのは、あまりにも「頑張れ。ガンバレ!」と励まされると、かえってそのプレッシャーに潰されてしまうこともあるんです。私は、うつ病体験者だし、毎日、うつ病の生徒たちと会っていますからよく解るんです。
奈保子 そんな時には、「しばらく、そのままでかまわないから、肩張らずに、すこし息を抜いて、休息したら…」と、言ってあげたいですね。
先生 そうなんですよ。そういう言葉によって、窮屈に感じていた心の風通しがよくなって、結果的に、それが救いにつながるんですね。そういった場面で大事なのは、励ましではなく、慰めであり、仏教で言う「慈悲」の心が大事なんです。
奈保子 「対治」というのは、例えば、高熱を発したときに、氷で冷やして熱を下げるようなやり方でしたね。
先生 そうです。
奈保子 これに対して、「同治」は、十分に暖かくしてあげて、汗をたっぷりかかせ、そうして熱を下げるやり方なんですね。
先生 そうそう。悲しんでいる人に、「いつまでも、クヨクヨしていてはダメだ。気持ちを立て直して、ガンバレ! さあ、元気を出せ!」と励まして、それで悲しみから立ち治らせるのが「対治的」なやり方。
これに対して、黙って寄り添い、一緒に涙を流すことによって、その人の心の重荷を少しでも自分の方に引き受けようとする態度が「同治的」なやり方ですね。
「対治」は否定から出発しているんです。悪を否定する。病気を否定する。不自由を悪と考え、それを叩きつぶし、切除することで善を回復しようとする。つまり「退治」と同義語なんですよ。
奈保子 そういう攻撃の思想は、ヨーロッパ近代文明の一面ではないでしょうか。
先生 そうだね。西洋医学も、患部を切除するという考えだものね。でも、「老い」や「死」というものを否定できるだろうか? 
奈保子 それは、できませんね…。
先生 そうでしょ。ですから、我われ臨床家にとっても大切なことだけど、とことん打ちひしがれた人々を救うのは、肯定の思想、「同治」の思想ですよ。


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