村上春樹原作の映画を
レンタルで観てみた。
学生運動華やかなりし
70年代の日本が舞台で、
幼馴染の恋人を自殺で失った直子が
壊れて狂っていく過程を
菊池凜子という女優が演じている。
初めて観る女優だったが
不思議な存在感があった。
そして、どこか表情が
スケーターの
岡崎朋美に似ていた。
サイコ・セラピストとして思うに、
70年代ならいざ知らず、はたして現代で、
恋人の自殺で統合失調になるような
女の子がどれほどいるかは疑問である。
リスカやODをしたり、
鬱病くらいにはなっても、
統合失調となると、なにやら
一足飛びの感がある。
それは、フロイトの時代には
社会的に宗教的、倫理的抑圧が強くて
ヒステリー患者(解離性障害)が
頻出していた、という事象に
似ていると思う。
これは、最後に、女の子が
神童ぶりを見せるところで
なんだか『のだめ』っぽかった。
これにも『ノルウェイ』と同じ
松山ケンイチという役者が出ていた。
あまりイケメンでもなく
凡庸な感じの存在感が
映画ではかえって嘘臭くなくて
人気があるのかもしれない。
医師で小説家の
海堂尊の映画シリーズの1本である。
『バチスタ』や『ジェネラル・ルージュ』ほどは
面白味がなかった。
菅野美穂はじめ、
みな顔見知りの役者だったので
芝居じみて見え
リアリティが薄かった。
代理母のテーマも
さほどインパクトがなかった。
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