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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

楽器メンテ

2019-05-10 05:24:00 | 楽器製作
十七連休最後の日は、
ソータの王将戦があり、
有料視聴ながら一日楽しめた。

相手は上位の
北浜八段だったが、
ソータには3連敗である。

昨日の棋戦でも、
「勝負処」で、
「踏み込み」という
勇気を持って攻める一手が
奏功して勝因となった。

若武者らしい
その闘いぶりが
ソータ将棋の魅力でもあり、
また、人生においても
「勝負処」では
「踏み込み」が大事なんだ、
ということを盤上で
知らしめてくれる。





順位戦の12時間に比べると
6時間という短期決戦だったが、
途中には一手に20分をかけるという
「長考」が幾度か見られた。

勝敗が決してから
振り返る「感想戦」では、
そこで何を考えていたかが
指し手自身から語られるが、
何十手先までを見通していることに
いつも驚かされる。

「詰め将棋選手権」では
4連覇の無敵状態なので、
最終盤の局面になると
「読み切った」時の指し手は
ノータイムになり、
それを察した相手側は畏れ入って
投了してしまうようになってきた。

昨日の解説「聞き手」は
ミナミちゃんだった。

小柄なメガネっ子で
キュートに見えるが
二児のママ棋士でもある。

ミナミちゃんの声は
アルトの“イケヴォ”で
耳ざわりがいいので
好きである。






ソータの棋戦を見ながら、
その考慮時間には
楽器のメンテをした。

チェロの魂柱(こんちゅう)が
外れていたので、
BBQ用の金串を
研いだり曲げたりして
治具として自作して
上手く立てることが出来た。

専用治具を買うと
5.000円以上するし、
工房でやってもらうと
1.000円も取られるので、
なんでも工夫して
DIYするに限る。

魂柱は擦弦系のヴィオール属の
すべてにある楽器構造で、
弦の振動を伝える
ブリッジ(駒)の斜め下に位置し、
表面板の振動を
裏板に伝える役目をする。

これを真似て、
いちどギターにもやってみたら、
まったく音が死んでしまい
鳴らなくなった。

なので、
撥弦系のギター/リュート属では
まったく不要のアイテムである。





知人からお嬢さんの為に
ヴァイオリンの一台を
「お譲り願いたい」
との申し出を受けたので
お渡しすべく念入りにメンテした。

76年製のKirschnekからは
43年分の? 綿埃が
楽器内からピンポン球ほどの
大きさに成長して出てきた(笑)。

古いギターを預かって
メンテする時も、
この「毛玉」が毬藻(マリモ)のように
どのくらい成長しているか
見るのが楽しみなのである(笑)。

ペグ(絃巻き)に
コンポジションという
クレヨンのようなものを塗り
滑りをよくし、弦を新品に交換した。

ボディと指板を
それぞれ、それ用の
洗浄剤とワックスで磨き上げ、
ブリッジのずれ等も調整した。

仕上がってから
試奏してみたら、
ブリリアントな音が響き、
ヴァイオリンが
久しぶりのエステを受けて
喜んでいるような気がした。

発注していた
「モンゴル白馬」の毛が
到着したら、
弓の毛替えもする。

初心者の女の子が使うには
十二分なほどに音が鳴る
素晴らしい楽器である。

これで音大を目指してくれれば、
リューティエ(楽器製作家)としても
嬉しい限りである。




百馬鹿

2018-12-20 07:14:00 | 楽器製作
冬休み初日は、
『蛸ラーメン』を食べに出かけ、
帰りに夕飯の買出しに寄り、
フレンチの『仔羊のラグー(煮込み)』を
こしらえてみた。

今年から
週三日勤務の閑職になり、
半隠遁生活を満喫しているので、
ロンバケもさほど日々を過ごすに
困らなくなった。

元祖“おうち大好き少年”なので、
家に暇潰しのアイテムは山とあり、
余生はそれらと関わり
戯れているだけで
デッドエンドが迎えられそうだ。

ピアノひとつとっても、
一曲を仕上げるには
相当の時間と根気と練習が要る。

今はベトヴェンの佳曲
『エリーゼ』をリファインすべく
ユーチューブのレッスンを見ながら
愚直にさらっている。

肩が凝ったら散歩に出て、
三軒の古書店をブラウジングし、
帰ったら、茶室で香を炊いて
自服を喫する。

そして、
ベッドの電気毛布を
オンにして潜りこみ、
シェリーを飲みながら
漫画やホラー小説を
楽しみながら読んでいる。

大卒後、
40年も働いてきて、
息子三人を育て、
家を建てたのだから、
還暦過ぎて、これくらいの
“おうちバカンス”は
許されるだろう。

別に、
ニースに行くの、
バイロイトに行くの、
世界一周に行くの、
秘境、秘湯めぐりに行くの、
というんじゃないもんね。





リュート練習中に
エクステ・フレットが取れたので、
端材を1mm幅で切り出して
接着してからノミで高さ調整した。

リュート本体を
スクラッチ・ビルト(一から製作)
しているので、
この程度の補修は
五分もあればできる。

夏休みから
製作途中の古楽器もあるが、
来年のリサイタルでは
使用する予定がなくなったので、
工房で“塩漬け”状態のまま
ホコリをかぶっている。





今年の元旦から昨日までの
ブログをプリントアウトした。

400頁にもなり、
2.5cmもの暑さになった。

大晦日まで書き上げたら
綴じて製本化し、
正月の三が日に
ゆっくり旧年を振り返るのを
慣例としている。



国試勉強で
“塩漬け”になったままだった
2年分のジャーナル(学会誌)を
冬休みには開封してやろうと思う。

もう退会しようと
今年度は学会費を払ってないのに
ジャーナルだけは届く。

事務局は
こんなんで
大丈夫なのかしらん。

あとから
本代の請求がくるのかしらん。





K中の最後の勤務日に、
ドクターへの紹介になるかもしれない
ケースがあったので、
カルテを家に持ち帰って
保護者からオファーがあったら
いつでも紹介状を書ける
準備だけはしている。

もう何十と紹介状は書いているので
フォーマットはあり、
それに現病歴や心理テスト結果を
記入するだけになっている。

カルテは
カウンセラーごとに
独自のものであるが、
引き継ぐこともあるので
本来は公的なものとして
見やすく、簡潔にキッチリと
書かなくはならない。

しかし、実際の処、
管理職が閲覧する
『執務報告書』の方を
きちんと書くので、
どうしてもカルテは
手抜きで略語になりがちである。

もっとも、
専門家どうしなら
英略語でも英文でも
読める筈ではある。

困ったのは、
前任者がまったくカルテを記載しなかったり
(信じられない! 大学教授SCでもあった)、
恥ずかしがってカルテを引き継がず
自宅に撤収してしまった女性SCもいた。

それって
学校臨床家としては
どーなんだろー、
である。

もっとも、
定年退職校長や養護教諭が
年金までの繋ぎでSCになられると、
臨床心理学や精神医学の基礎はおろか
カウンセリングの“イロハ”も知らずに
自前の経験と論理でやられるので、
生徒・保護者・教員にとっては
益にならない。

***

今朝の朝刊で、
大阪の中1二人の殺害犯人(48)が
死刑判決となったことを知った。

朝刊の肖像を見たら、
差別用語かもしれないが、
見るからに
「馬鹿面(づら)」をしていた。

最近では、
あまり聞かなくもなり、
使わなくなった言葉だが、
久しぶりに
それが思い浮かんだ。

いかにも、
知性・情性に欠ける
快楽犯・異常性格者に見えた。

その犯罪歴にも
慄然とさせられたが、
死刑に至るまで
教育・矯正・治療という更生が
奏効しなかったのは
サイコパシーの重篤さに拠るのだろう。

「馬鹿は死ななきゃ治らない」
というのも
古い俗言であるが、
的を得ている。

談志家元は
「馬鹿は隣の火事より怖い」
と言っていたが、
それも至言である。

もひとつ馬鹿をあげると、
札幌のスプレー爆発事件の
当事者である。

あれだけの
大爆発にも関わらず
死者が出なかったのは僥倖だったが、
あのアパマン店長の見識を疑う。

化学の知識というものが
ないんだろうか?

コドモならまだしも
大のオトナが
「考えなし」に過ぎる。

ヾノ・д・´) ァリェナィ

密室でガスを充満させといて
給湯器をつけて
やれ一服・・・って、
馬鹿すぎて滑稽ですらある。

懐かしの
クレイジーキャッツや
ドリフのコントなら、
ハナ肇やカトちゃんが
アタマ爆発させて
ハナ毛とび出させて
「ガチョ~ン!」
って笑える処である。

なんだか、
横山隆一の傑作一コマまんが
『百馬鹿』を思い出してしまった。

それらは、
いずれもプッと笑える
愛らしいものではあるが・・・。

要領のわるいバカ、
間の悪いバカ、
あつかましいバカ、
気の弱いバカ、
調子に乗るバカ、
などなど、
あらゆるバカが
テンコ盛り!(笑)

古くは、
式亭三馬の
『古今百馬鹿』があり、
それを捩った
狐狸庵先生の同名エッセイもある。

「密室で
スプレー100本噴射して
一服と火をつけたバカ」
なぞは、
立派な現代『百馬鹿』に
ノミネートできそうである。

「国際法も人権も護らず、
法に則っていない
人権を護っていないと
他国を批難するバカ」
は中国で、
「政治的解決済みの案件を
蒸し返して歴史を無視するバカ」
は韓国であろう。

「ただのバカ」
はトランプ(笑)。



ジサマ、深夜に目覚む

2018-06-25 01:52:00 | 楽器製作
ゆんべは
9時半頃に
猛烈に眠くなり、
生理のままにベッドに沈んだ。

そしたら、なんと、
1時半に目が覚めてしまい、
二度寝ができそうもなかったので、
「目が覚めたら朝」
という我が決め事どおり、
曽野綾子エッセイを数頁読み、
起き上がって、深夜のブログ書きを始めた。

夏至をわずかに過ぎたばかりなので、
3時半ともなると
戸外は明るくなり始める。

まるで、
久しぶりにオールで
夜明かししたような
不思議な時間帯を過ごした。

今週は、
今日から勤務二校とも
期末テストなので、
木曜日までオフっている。

なので、
日中に眠気がくれば、
また生理のまんま
寝ればいいだけである。

半隠遁、セミリタイアメント
なればこその
気まま暮らしである。

人生成り行き、
あるがままがよし、
と思っている。

なにせ6才で
幼稚園に入学してから此の方、
54年も学校の校時に
縛られてきたんだから、
還暦過ぎのオフ日くらい
駄々羅に過ごさせてもらいたい。

***

きのうは32度の
夏日だった。

やはり、
仕事部屋、寝室ともに
エアコンなしでは
いられなかった。

来週はもう七夕の時季とあって、
毛足の長いフワフワ敷布と
電気毛布を剥いで、
夏用のタオル地に交換した。

ついでに
ベッドマットをどかして
掃除機をかけたりしたが、
どこでどう擦りむいたのか、
脛から出血していたらしく、
更の敷布に点々と血の痕がついてしまった。

新婚初夜じゃあるまいし・・・と、
独りごちながら
ガッカリもしたが、
自分の血だから、
ま、いっか・・・と、
そのままゴロリとなった。



テレビを見るにも、
本を読むにも、
階下の居間を使うことがまったくなく、
いつもベッドをソファがわりにしているから、
寝室滞在時間が
書斎に匹敵するくらい長い。

壁を背にして
半身に起き上がって、
家計簿をつけたり、
学会誌なぞを読んで
勉強もしている。

***

クロークが二つあるので、
アクセサリー類も置いてあり、
リサイタルの時に
中学同級生のレーコちゃんから頂いた
チョコのオシャレな箱を
スワロフスキー専用の収納箱にした。

ついでに、
バラバラになっていた
カフリンクスや
ラペルピンなども
きちんと整理した。

そんな、
ちまちました作業も
ベッド・ソファの上で
エアコン&扇風機で涼みながら
やっている。



スワロフスキーのカフリンクスは
すべて自作のもので、
カットガラスと台座とピンを
別々に購入して合体させる
手芸品である。

自作だと
市販の既製品の
1/10の値段でできる。

台座に取り付けて
ピンを接着するという
たったの2行程なので
製作と言うほどでもない。

ラペルピンは
ピンとストッパーだけ
大量に通販で仕入たら、
身近にあるものに
接着するだけである。

市の広報にあった
モモリンを切り抜いて
ラミネート加工し、
オリジナルのピンバッジに仕立てて
スーツに付けて出勤したこともある。

息子たちの
附属小の学帽の
顎紐をとめる桜紋章の
金色留め金は、
ラペルピンにしたら、
弁護士かヤクザの代紋のように見えて
なかなか見栄えがする。




来年のリサイタルで用いようと、
16世紀スペインで隆盛した
宮廷古楽器ビウエラの
製作をぼちぼちと始めた。

キットも何もなく
材料調達から
0から始めるのを
「スクラッチ・ビルト」と言う。

まずは、
裏板と横板用材として
いつものカインズホームで
3ミリのアガチス材を6枚
1.200円で買ってきた。

工房に沢山ストックしてある
モールド(木枠)を当てて、
木目の配列などを合わせてみて
凡その木取りをする。

それから、
日本画で用いる鹿膠を
刷毛で接着面に塗布し、
ハタガネ(旗金)という治具で
4枚板を重しを乗せながら接着する。

大きな2枚板を接着するときには、
本の見開きのような形になるので
「ブックマッチ」という。

木目の面白いものは
横板として電動鉋で
2ミリまで薄くしてから、
水に漬けて電熱アイロンで
ベンディング(曲げ)しながら
木枠のカーヴにあてはめていく。

慣れれば、
さほど難しい作業でもない。

かつては、
月産二本ほど製作しては
ヤフオクで廉価販売していて、
常時、本棚には
7,8本の様々なタイプの
古楽器がストックしてあった。

その頃のブログのタイトルには
「我が家はこんな古楽器屋さん」
というものもあった。

東京古楽器センターが
国内唯一の古楽器が店頭で見れる
楽器屋さんだが、
そこでさえ、これほど
いちどうに様々な時代の
様々なタイプの撥弦古楽器は
陳列してはいなかった。






リュート型ウクレレ

2018-04-17 04:21:00 | 楽器製作
東京での
一日目が終わった。

あー。
つかれたぁー。

でも、
一日居たら、
なんだかもう
住み慣れたような
気分になったから
不思議でもある。

出発前に
予期不安を抱いていたのが
馬鹿みたい。

総菜屋のオネーチャンとも
お馴染みさんのように
冗談で笑かしたり、
仕事で東京人相手にさあ、
けっこう似非東京弁をさあ、
喋っちゃったりしてさあ…(笑)。

****

↓ こっからは、フグスマで書いできたんだナイ(笑)。


ヤフオクに
リュートの形をした
ボウル・バック(洋梨型)の
ウクレレが3.2万で
出品されていて目を引いた。



しかも、
いっちょまえに(笑)、
表面板の音孔は
ロゼット(薔薇窓)仕上げで、
裏板は二種のリヴによる
ストライプ仕上げという
凝りようである。

古楽器を意識した
意匠だが、
惜しむらくは、
指板を表面板と
同一平面に仕上げていたら
文句のつけようがなかった。

古楽器ではなく、
あくまでも
それを模した
ナンチャッテもんだが、
数千円レベルだったら
遊びに買ってもよかった。

でも、
すぐに飽きそうである。





「磯本つよし」の100円本を
市内の古書店数軒を
探し廻って、
4冊ほど見つけた。

あまり、
出来のいい作品ではなかったが、
それなりには
肩が凝らずに読めた。






市内よりも
数百mは標高が高い
運動公園あたりには、
まだ桜が花を
散らしていない所がある。

借景が吾妻の
雪ウサギというのも
この季節なればこその
絶景である。



修理完了

2017-02-06 07:49:00 | 楽器製作
老母の着替えの補充に
近所にある
介護ホームに
行って来た。

ついでに、永年、
老母の寝室に掛けられていた
「エッフェル塔」の油彩画を
壁に掛けてきた。

お昼時で、
他のお年寄りはみな
ホールで昼食しているのに
相変わらず自室で
眠っていた。

マイペースで
食事しているのだろうが…。

それでも、
台所や軽作業の手伝いは
やっているという。



ホームの隣が
永京寺で、
9月に亡くなられた
親友の御母堂のお墓参りに
立ち寄った。

息子達や孫達を
どうぞお見守り下さいと
祈らせて頂いた。



ここには
中学時代の親友のお墓もあるので、
ついでに参って
仲間のYやT共々、
見守ってくれ、と祈った。






その足で、
近所のホームセンターに行って
スプリングを二種買ってきた。

ピアノのジャックスプリングの
代用になればと
祈るような気持ちで
カットして装着してみたら、
見事に機能して完治した。

なんだか、
老母の部屋に絵を飾ったり、
親友の御母堂や
チームメイトの墓前に
お参りしたので、
御霊(みたま)様たちが
ご褒美に治して下さったのかもしれない、
と思った。

調律師に頼むと
1万もかかる修理が
わずか300円で出来たのは
ありがたい。