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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

『甲辰』年正月元旦の「震度7」

2024-01-02 10:58:04 | 大震災/コロナ禍

 

元旦のきのう。

家族全員は
ゆっくり起きて、
遅めの朝食に
「おせち」と雑煮・餅を頂いた。



去年に続き、大阪在住のフミが
「ふるさと納税」の返礼品として
「おせち」セットを選んだので、
今年も買ったり用意したりの
手間が省けて、楽できた(笑)。

5×6=30桝に
その倍の60種以上もの
食材が豪華に詰め会わされて、
目移りし、思わず、迷い箸になった(笑)。

*

リク坊は
手前にあった黒豆が気に入って、
そればっかり指でつまんで
食べていた(笑)。

オバーブの雑煮は
子ども達が慣れ親しんできた
「おふくろの味」なので、
フミはお代わりしていた。

ジイジは
年々、嚥下力が低下して
むせる事が多くなったので、
餅を喉にひっかけないように
千切っては、よーく噛み噛みして
誤嚥しないように注意した。

*

千円札や万円札の新券があると、
ストックしておくので、
ピン札をお年玉に入れてあげれた。

まだ、貨幣価値のわからない
三歳児だが、0歳の赤ちゃんの頃から
「縁起物」として
新券の万円札をあげている。

今年は、同い年のワンコの
「オトくん」も孫となったので、
同じご祝儀をあげた。

さっそく、ナッちゃんが
オトくんと「おとし玉」の
スナップを撮っていた。

+

夕食後は、
去年から恒例行事になりつつある
「ハピニュヤ・ケーキ」の蝋燭を
リク坊が吹き消し、みんなに切り分ける、
という「家族文化」を行った。



**

リク坊は、
「おせち」が包まれていた
桃色の紗を背中のマントにして
「ピンクマンだー!!」
とご機嫌さんだった。

「エイっ!!」
と攻撃されて
ジイジが
「うわーっ!」
と倒れると、大喜びで
何度も何度も、付き合わされた(笑)。

三歳児の物凄いパワーに
六十六のジジイは
もう、ヘロヘロになっちまった(笑)。

かたや・・・
ウクライナ、ガザ、能登・・・と、
戦禍と災禍に憂う人々がいるのに・・・。

正月元旦に、
こんなに大笑いして、大騒ぎして、
幸せを享受できていることの有難さを
思わずにはいられなかった。

***

午後4時頃に
溜まりに溜まった楽譜の
分類・整理をしてたら、
なんだか、妙な居心地になり、
気が付いたらパソコンのモニターが
ゆらゆら揺れ出した。

足元のストーヴを
消すほどではなかったので、
いつもの『3.11』の余震だろう・・・と、
13年間に何千回も体験しているので
慣れっこになり、気にも留めずに
作業を黙々と続けていた。

ただ、いつものように、
ガタガタと小刻みに揺れるのではなく、
長期振動のような
きもち悪い揺れ方だったのが
不思議に思っていた。

そしたら、
夕方からテレビ局すべてが
富山沖の「震度7」の大地震を
報じていて、正月特番が
全部吹っ飛んでいた。

津波も発生したとかで、
その規模の大きさが伺われたが、
今回のM7.6と『3.11』のM9.0を
『チャットGPT』にエネルギーで
比較させてみたら、
約 126倍も違いがあるという。

それであればこそ、
津波の規模は数十mには及ばず、
2万2千人もの人災には
至らなそうである。

だが、これと連動するやもしれぬ
『東南海』では
M9.1ほどが見込まれている。



専門家によっては、
2030年±5年に
高確率で発生する予測されているが、
早ければ、今年、来年に
起きてもおかしくないのである。

正月元旦に起きた
今回の能登沖の「震度7」は、
まさに、【頂門の一針】のように、
浮かれた正月気分を
クダラナイ正月TV特番と共に
吹き飛ばした。

*

津波の波高と
被害状況のチャートを見ると、
30㎝の高さで、人は
足をすくわれ流される。

今回の予測値のような
3mでは家屋全壊、
5mでは二階が水没する。

3.11の時は、
10mで三階が水没し、
臨海の病院で犠牲者が出た。

20mを超すと
鉄筋のビルも倒壊するという。

3.11では、
リアス式海岸で
最高到達地点が34mだった。

東南海でも、
同様の規模が予想されている。

***

YouTubeでも
さまざまな憶測やら
科学的私見が数々
アップされているが、
『神道系』サイトでは
興味深い話題があった。

なんでも、
12/31から1/1の正午にかけて、
太陽フレアの活動が
激増したという。

これは太陽風と言われる
電磁波を発するので、
それが、地球まで
8分で到達する。

大概は、「磁気嵐」による
電波障害が発生するのが常で、
それが、今回は、
地殻変動に影響を与えたのでは・・・
という推測をしている。


観測値と事象の
偶然の一致かもしれないが、
それを「神話」的に解釈すると、
「地震の神=タケミカヅチノカミ」は
アマテラス系・・・すなわち
「太陽神」の系統だという。

科学的真偽はさておき、
これは、不思議な
シンクロニシティである。

*

また、2024年の干支は
「甲辰 (きのえ・たつ)」だが、
「甲」という字は、
「田」という字の下に
突き出たもので、
「殻を破る」という
字義があるという。

今回も「地割れ」を見ると、
なるほど「殻が破れる」という様に
酷似している。

また、
「卵殻が破れてヒヨコが生まれる」
ように、古い殻がはじけて、
新しいものが生まれるという
象意もあるようだ。

それは世相を鑑みると、
政界・財界・官界・芸能界と
膿と汚わいに満ちて、
古き悪しきものは
新しき良きものに
変わらねばならない・・・
という時宜に来ているように見える。

「辰」は、
「地震」や「振動」に
含まれる部首で、
ドラゴンが暴れると
まさに地は揺れるのである。

また、2024年は、
九星気学では
『三碧木星』の年となり、
ウィキに拠れば、
「木としてはまだ若く
これから成長する木を表す」
という。

その属性は・・・
五行では「木」
八卦では「震」
十干では「甲、乙」
季節 - 春
方位 - 東
月 - 3月
時間 - 5時~7時

その象意には・・・
激しい、動く、
雷鳴(雷の音)、波動
(音波や電波などの波全般)、
地震、電気、
繁栄、明朗、指揮者、
宣伝、メッセージ、
連絡、通信、交信
音、声、音楽、評判・・・
などがある。

タケミカヅチノカミ
(建御雷之神)は
「地震」と「雷」の神様であり、
太陽風は電磁波である。

能登地震は「新春」の
4時10分に発生した。

公式には、
石川県能登半島
(穴水町の「北東」42 km)を
震央と発表された。

象意にある
「3月」頃に
更なる「大余震」があるやもだが・・・。

今回も、被災地とは、
連絡、通信、交信が途絶えたり、
太陽風の影響か、
テレビの送信画像に乱れが生じたりした。

また、
繁栄、明朗、
指揮者、宣伝、メッセージ、
連絡、通信、交信
音、声、音楽、評判・・・からは、
「2月頃には決着がつく」
と、昨年、支援者の前で演説した
トランプが大統領に復権し、
プーチン共々、DS・グローバリストを
殲滅して、明るい人類の時を
迎えるだろう・・・という、
世界のアナリストたちの予見を想わされる。



*

能登神社に奉られる神は、
『菊理姫』といって、
「くくり姫」とも呼ばれ、
「しめくく」をも意図するという。

古き世界の「しめくくり」で
新しき世界が展開する・・・
というご神意・ご神慮が
顕れる世の中になってほしい、
と真善美聖を信ずる人たちは
こころを揃えて願ってほしいものである。

*


『三碧木星』の個人にとっての
「占い」は・・・

世の中を切り開いていく
強さを持っている。

これまで準備してきた案件が、
振り出しに戻ってしまう
可能性がある。

先走った言動を控えるようにして、
状況に応じて
冷静に立ち回ることが肝心。

人間関係は、
余計な一言が、
大きなトラブルの原因となるので、
言葉を選ぶように。

仕事面は、
慢心しないことが大切で、
成果を収めても
謙虚な姿勢を貫くのが大切。

金銭面は、
家計の内訳を把握して、
思わぬ出費に備えて
貯金しておくことが重要。

健康面は、
生活習慣を改めて見直して、
規則正しい生活を
心がけることが重要。
偏った食生活は、
食の知識を学ぶように。

*





























祈りの日

2023-03-12 08:22:42 | 大震災/コロナ禍

 

3月11日の昨日。

2時46分に、
テレビ中継の海の映像に
自分も合掌していたら、
自ずと涙がこぼれてしまった。

あの辛く、苦しく、
哀しい日を思い起こし、
自然にあふれた涙だった。

*

ギターのお弟子だった
ガッちゃんの御主人は
元自衛官とあって、
震災当日には、
遥々、赤穂市から
原発被災地のフクシマまで
緊急支援物資を届けてくだすった。

爾来、3.11には、
今もって、支援の贈り物を
頂戴している。

きのうも祈り終えたタイミングで
宅配便が届いた。

奇しくも、
来週、行くことになった京都の
『和久傳』の“おばんざい”だった。

かつて、京都在住だったことを
知っての、“京の味”を
懐かしんでください・・・と、
メールにしたためられていた。

ほんに、有難きは、
人の真心である。

返礼に、自家CDを
今日にも送らせて頂こうと思う。

*

王将戦「第六局」
《佐賀決戦》が始まり、
今日の二日目に決着がつく。

ネットの評価値では、
後手のソーちゃんが優勢という。

すでに、
七番勝負の「3-2」で
防衛に王手をかけているので、
後手番ながら勝算が高そうだ。

・・・とすれば、
五番勝負の棋王戦でも
「2-1」と王手なので、
今月にも「六冠」達成が
見込めるかもしれない。

*

注文していた
楽器用材が届いた。

高級用材も
物価高騰で、
1.5倍くらいになったろうか・・・。

なので、
ウクレレ用の厚みのある指板材を
バンドソーで挽き割りにして
側板に転用しようと考えた。

今回、初めて、
インレイ(象嵌)用の
1㎜の貝切片をも仕入れてみた。

心理学のアフォーダンス理論の応用で、
素材が「創作欲」を刺激して
モチベーションを維持してくれる
と信じて、用材や機材を
購入つづけている。

今年中には、
プロクソンの
『ディスクサンダー』と
ジェットの
『ドラムサンダー』を
揃えたいとも計画しているが、
両機で15万ほどの投資になる。

でも、これまで製作してきた
20本もの古楽器は
すべて売れてくれた実績があるので、
安価で三本ほど売れれば
設備投資費が回収できる。

今、月産一本で
どんどん在庫が増えつつある。

昨日も、
米杉と栂(つが)の
ハイブリット表面板の
試作ルネッサンスギターが
完成したばかりである。

 

弦を張って、
試奏してみたが、
ワルクない音が鳴ってくれた。

演奏家でもあるので、
音質・音量・弾きやすさの
見極めには自信がある。

*

未塗装で生地の
“ホワイトギター”に
最初に刷毛塗りする瞬間が、
リューティエ(製作家)にとって、
いちばんの楽しみでもある。

白木がウェットになると
たちまち木目が浮き出て、
その自然の織り成す
アーティスティックな美に
惹き込まれそうになる。

古楽器に限らず、
見た目の美しい楽器は
例外なく“良い音”がするものである。

なので、出来るだけ、
木目の美しい素材を選び、
かつ、よく音の鳴りそうなものを
見極めるのも、リューティエの
面白味かもしれない。


*

工房内に
不出来の楽器が
どんどん溜まっていくが、
まずは、黙って、十本ほど、
手技錬磨のために
連作していこうと決めている。

さる職人は
修行時代に100本の
ヴァイオリンを拵えて、
すべて破壊したという・・・。

凄まじい逸話だが、
出来損ないでも
ヤフオクやメルカリに出せば、
安価な“オモチャ感覚”の
初めての古楽器として
使ってもらえるような気はしている。

でも、それって・・・
自分の首を絞めることに
なりはしないか・・・とも、
ジレンマ感をも抱かせるが・・・。

それならば、
自室や三校のカウンセリング室に
飾っておいて、
見て楽しむ事も「あり」だなぁ・・・
と、思わないこともない(笑)。

 

 

 

 

 

 

 


哀しみの日 その前日・・・

2023-03-11 10:01:39 | 大震災/コロナ禍

あの日より
 長き年経ち
  今朝の太陽
   おろがみ奉る
   こころ静かに    

        瓢 水

 

12年前の今日。

忘れもしない
2時46分。

マグニチュード9という
未曽有の超巨大地震を体験した。

そして、
未曽有の超巨大津波は
沿岸の街々を飲み込み、
二万もの命が奪われた。

フクシマに於いては、
原発爆発という
これまた未曽有の大災害が起こり、
超巨大地震・超巨大津波との
『複合災害』となり、
その心身の疲弊による
「関連死」により、
さらに数千もの人が亡くなった。

心理カウンセラーとして、
市内18か所の避難所を巡って
PFA(心理的応急処置/
Psychological First Aid )
に出向いたのはいいが、
やがて、ガソリンは枯渇し、
自身も疲弊して、
バーナウト(燃え尽き状態)に陥り、
極度の鬱になってしまった。

5年ほど前までは、
3.11を前にすると、
「記念日反応」のような
プチ・フラッシュバックも起こり
体調が崩れたこともあった。

去年・一昨年と
震度5、震度6の
大余震が起こり、
今もって、油断できない事を
悟らせられてからは、
常々、軽い緊張状態を伴う
防災態勢にもある。

「1000年に一度」の
超巨大地殻変動は
100年余震が続く・・・
というので、
孫子も含めて
その心つもりを忘れてはなるまい。

快晴の今朝の青空を見て、
原発爆発した翌日に
ブログに載せた
狐狸庵センセイの言葉が
自ずと脳裏に浮かんだ。

 人間が
  こんなに哀しいのに
 主よ 
  海があまりに
   碧いのです
  
***

2011年の3月11日には、
そのお昼に、
フミのシーマを借りて、
馴染みのフレンチ・レストランに
赴いていた。

そして、
その帰路、
近所の文具店に寄っていたら、
突然にグラリと来て、
『3.11』の悲劇の序章が始まった。

慌てて帰宅すると、
家の中は足の踏み場もなく、
急いでつけたテレビには、
災害ヘリの空撮で、
黒々とした大津波が
今まさに逃げ惑う車を
呑み込もうとしていた。

その間にも、
巨大余震が大きな音を立てる。

あの日だけで、
震度5を数回ふくむ
200回以上の余震があったから、
まさに、生きた心地がしない、
というものであった。

***

偶然なのか、
無意識のなせるわざなのか、
二月の末に、あの日と同じ
フレンチ・レストランに
予約を入れていた。

そして、きのう、
そんな話をも
シェフとマダムと
帰り際に思い返して
してきたばかりである。

***

震災時には、
原発爆発での屋内退避勧告もあり、
一週間の断水で調理もできず、
有り合わせのもので
飢えを凌いだ。

避難所訪問で頂いた
冷えた「塩むすび」の味も
忘れがたいものである。

・・・それなのに、
贅沢なフレンチを
食べたいなんて・・・(笑)。

ここまで、無事に、
生き長らえてこれたことに
心から感謝し、
口福・心福の幸福を求めて・・・
なのかもしれない。

***

きのうは、
あらかじめシェフに
「ピジョン(鳩)」のスペシャリティを
アラカルトで・・・と、
依頼していた。

フランス・オーベルニュ産の逸品を
わざわざお取り寄せ頂き、
最高の調理をしてくだすった。

 

*

オードヴルは
『富士幻豚と軍鶏レバーのパテ』。

手でもって頂く
アミューズ的「前菜」である。

前日の昼に、
『パンの耳挙げちゃいました』で
軽い胃腸炎をおこして、
夜・朝と絶食して
胃腸薬を服用しての
「第一食」だったので、
オナカの調子をうかがうことになった。

まずまず、大丈夫!

違和感もなく、
美味しく感じられて、
胃の腑に収まってくれた(笑)。

そして、いよいよ、
メイン・イヴェントの
『ピジョン・エトフェ』
(窒息鳩)
の御到来を待つ。

「鳩」と言うと、
眉を顰める御仁が多いが、
神社や公園にたむろう
グルッポー♪ ・・・の
ハトではなく、
山鳩種の家禽である。

25歳の頃から11年かけて、
京阪神のフレンチ全店を制覇し、
あしかけ40年の仏料理食歴で、
確固として断言できるのが、
【肉の最高は鳩】
という事である。

ついで、
「コルヴェール(青首鴨)」
「プレサレ
(モンサンミッシェル周辺で育った
塩気のある仔羊)」
である。

ベキャス(山鴫)、
ベルドロー(山鶉)、
フザン(雉)、
リエーブル(野兎)、
シュヴルイユ(鹿)
・・・といった、ジビエも
味わってきたものの、
なんといってもトドメは
「鳩」である。

おそらくは、
血の鉄の味と
肉味のアミノ酸(旨味)のバランスが
もっともエレガントな風味を醸すべく
均衡が取れているのだろう。

ふだん、
スーパーの食材の
豚・牛・ブロイラーに
馴染んでいる舌に、
鳩は驚きの味覚的インパクトを
与えてくれるが、
不幸にも、その平和的なイメージから
忌避する“食わず嫌い”が多いのも
事実である。

同僚の女性先生方と会食した際、
『トルテ・ド・ピジョン』を
(鳩のトルテ)を
幹事としてオーダーしたら、
半数の先生方が残してしまった(笑)。

中には、
一口も出来なかった方も
おられた・・・(笑)。

もっとも、この方は、
スッポンも、コハダも、
駄目だった・・・(笑)。

亀やら鮒みたいなサカナは
生理的に受け付けない、
喰わなくともいい・・・らしい。

ま、誰しも、
冒険する必要はないのだが・・・、
それが極端に過ぎると、
人付き合いや物事との関係性を
狭ばめやしないか・・・と、
老爺心ながらに思ってしまう。

*/*

シェフの料理を味わって
40年近くになるが、
「今までで、最高の逸品・・・」
と、評したいほどの
『クイズィーヌ・ド・ピジョン』
(鳩料理)
であることを
ご当人にも申し上げた。

ヴィアン・ロゼ(薔薇色焼き加減)
よりも、さらに色濃い
ヴィアン・ルージュとも形容したい、
見事に美しくも
ジュ・ド・ヴィアンド(肉汁)を
とどめた火加減であった。

逸材と超絶技巧により、
奇跡の超美味を
舌先から脳髄に
もたらしめてくれた。

確実に、脳内麻薬で
快楽物質の「エンドルフィン」が
ドドーッと堰を切って
脳内全域にあふれ渡った。

天上の夢見心地。
法悦の境。
忘我の時。
脳内エクスタシー・・・etc。

***

 

一羽丸ごとのオーダーだったので、
続いて、キュイソー(腿肉)と
クール(心臓)、フォア(肝臓)、
などのアバ(内臓)が、
ほろ苦いカステルフランコと
サラダ仕立てで供された。

これまた、
フレンチでないと
なかなか味わえない
“焼き鳥”である(笑)。

ボルドー・ルージュにも
純米吟醸にも
合いそうなグリエであった。

*

ピジョンの興奮が覚めやらぬ処に、
『ガトー・フレーズ』
『ソルベ・ド・ココ』
が運ばれてきて、
ようやく憑き物が落ちたように
平静さを取り戻した。

 

その甘やかなる
多幸感にも酔い痴れ、
さらにそれを
“体言止め”のように
コキュッと苦みの効いた
エスプレッソが
口内を引き締めてくれた。

*

 

・・・まことにもって、
幸福に満ちたひと時を、
あの哀しみと不幸のどん底の
『3.11』の前日に味わえた事は、
天地の神々にお礼感謝を
奏上したいほどの気分に
させて頂いた。

・・・きっと、
これは、無意識による、
セルフ・ヒーリングだったのか、
あるいは、
今年度も真摯に
“人助け”の聖職に
奉職してきたことへの
天地神のご褒美なのかもしれない、
・・・と、ふと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ゆとり無き処に事故あり・・・

2022-04-25 06:55:00 | 大震災/コロナ禍
おとついから
トップニュースとなっている
知床沖の遭難事故。

次々と犠牲者が
発見されて、
連休前に暗い影を
落としている。

同時に、福知山線脱線事故から
17年目という報道もあり、
通勤列車で107名もが
死亡したという惨事と、
遭難船事故との共通因子として
「ゆとりの無さ」という
キーワードが思い浮かんだ。

換言すれば、
「経済効率優先」
と言ってもいい。

遭難船は、
コロナ禍の影響で
客足が落ちていたのを
なんとか挽回しようとして、
危険を冒したのであり、
事故車は、
厳格な定時運行を厳守しようと
慌てていたのである。

遭難船の船長は、
去年も座礁事故を起こして
書類送検歴があった。

そして、甲板員は
今年四月に採用されたばかりの
未経験者だという。

事故当日は、
プロの漁師たちが、
みな海が荒れて引きあげ、
他会社の観光船の船長も
引きあげて、事故船長に
操船を断念するように
助言したという。

そのようなプロたちの
警告を無視して
出航すること自体が、
プロ意識に欠け
安全管理者としての自覚を欠いた
「未熟者」だった。

そして、
この会社の社長らが
一向に状況説明や
謝罪会見にも
姿を現さない事が、
その無責任さを露呈している。

福知山線脱線事故と
知床沖遭難事故の教訓は、
まさに、
【ゆとり無き処に事故あり】
という事と
【安全管理者のあるべきようわ】
を知らしめてくれる。

また、同時に、
「経済効率主義」に
強迫的に踊らされる愚挙の
「未熟さ」をも
知らしめてくれた。

その対価は、
両事故合わせて
133人もの「命」である。






前日の山行きで
疲れが出たのか、
きのうもカミさんに
霊山までアイスを食べに行こう、
と誘われたが、
ダルさと面倒くささが勝って、
まる一日ダラダラ寝を選んだ。

午前中いっぱい寝て過ごし、
午後からも漫画を読みながら
ごろ寝していた(笑)。

そしたら、
帰宅したカミさんが、
ひとりで行ってきた
『まきばのジャージー』の
持ち帰りアイスを買ってきてくれた。

マカデミアナッツとコーヒーの
アイスは、秀逸で、
なかなかに美味しかった。








山間部の僻地にある
Y中への通勤路は、
ここ数年、ずっと拡張工事で
工事用信号機であちこちで
停車させられて
イラッとしている。

それでも、
一部で開通した箇所もあり、
曲がりくねった山道を回避した
新しいトンネルが出来ていた。










先月の震度6の大地震で
カウンセリング室も
あちこち乱れていた。






廊下から視えた電柱が
地震のせいで
かなり傾いていて驚いた。

去年の震度5で崩落した
廊下の壁や天井が、
修復が済んだと思ったら、
またまた新たに崩落、剥離した。

真新しい校舎なので、
手抜き工事したとも思えず、
それだけ、地震の威力が
凄まじいのであろう。

去年から4階に移転した
K中のカウンセリング室は、
逃げ場がないだけに、
階上による揺れも増して
震度6ともなったら
さぞかし恐怖だろうと不安になる。









狂気の暴君プーチンの
健康不安説が
取り沙汰されているが、
それに関連しての
不安を読んだ歌が
新聞の歌壇に投稿された。









「突然に世界の終わりが有り得る」
というフレーズが
信憑性があり、
この目に見えない不安の
根源にあるんだなぁ・・・と、
自覚させられた。

冷酷な狂人の手に
核のボタンが委ねられている、
という事は、
我われは「生殺与奪」権を
握られている、
という事なのである。

ロシアは
核ミサイルを6600発有する
世界一の保有国である。

アメリカでさえ5000発、
中国は300発という。

民主国家側として
経済制裁に加担した日本は、
ロシアから公式に
「敵国」と宣言され、
北方領土の軍備増強、
日本海でのミサイル発射など・・・
示威行為で脅しをかけられている。

核ミサイルの100発も打てば
滅ぼせるんだよ・・・と、
狂った暴君の
ほくそ笑む表情が脳裏に浮かび、
胃の腑のあたりが重々しくなる。



















令和好転?

2022-04-20 06:43:00 | 大震災/コロナ禍
K中に新年度の
初出勤をしたら、
教頭先生から
「先月の地震で
カウンセリング室が
大変なことになってました」
との報告を真っ先に受けた。

覚悟して入室したら、
本や箱庭道具などの小物類は、
養護の先生が
粗方片付けて下さっていたが、
落下して壊れたものは
そのままになっていた。





二本のギターも
床に投げ出されていたが、
幸いにも破損は
免れていた。

パソコンのモニターも
バッタリ倒れてたが、
画面に傷はなかった。






子どもたちの絵を入れた
ダイソー製の額が
いくつか粉々になってたので、
裏側からガムテープで
修復して接着した。







職員室のデスク内には
お菓子が入っており、
中に「令和好転」と
縁起のいい寄席文字で記された
タルトがあって、
その不思議な熟語に
気を惹かれた。

たしかに・・・
令和になったのだから、
地震・コロナ・戦争・病気も
好転してもらいたい、
という思いと合致したので、
文字の部分だけを切り抜いて
システムノートに貼ってみた(笑)。








病弱児だったせいか、
子どもの頃から信心深く、
石仏やお地蔵様の前では
必ずや合掌して
拝むのを常としていた。

今でも、
その習慣は変わらないが、
同時に、素朴な石仏の表情にも
魅かれて、あちこちで
スマホ撮りをしている。








テレビの世界で
目を魅かれる女性は、
『博士ちゃん』の愛菜ちゃんと、
『金ゴジ』の亜紗ちゃんである。

去年の夏は、
愛菜ちゃんと
ソーちゃんを結婚させて、
亜紗ちゃんを娘にする・・・(笑)
というリアリティ・ファンタジーの
『名人を超える』という
将棋小説を書いた。








職場でも、
寸暇があると、
『リュート・マラソン』の
録画・録音をスマホでしている。

きのうも、
退勤前に、
『ベネズエラ風ワルツ第二番』と
『セヴィジャーナス』二曲を録った。

帰宅してから、
フェイスブックに送り、
パソコンにダウンロードしてから、
『OBS Studio』という
編集ソフトに取り込み、
コンプレッサーやリバーブ処理して
再度、フェイスブックに
アップしている。




きのうの
『エストレリータ』では、
初めて4人の常連の方々から
『超いいね』を頂き、
まるで、「シロートのど自慢」で、
「10点」「10点」「10点」「10点」
・・・と、満点を頂いた気分であった(笑)。

もっとも、
小ミスが数か所あり、
コンクール・レベルなら
落選だし、
CD作製レベルなら
録り直しものではあるが・・・。

ライヴものは、
スケートや体操と同じく、
ミスを織り込んでの
「音楽の立ち上がる」
プロセスを鑑賞するもの、
ということにしている。

80年代に、
コンクールに三度ほど
挑戦したことがあるが、
本番ではノーミスが求められ、
それに過度に意識を集中すると
音楽の流れがわるくなり
「無難」にまとめる、
という「非音楽的」な
無機的な演奏に堕するようになる。

ことに、課題曲では、
自由奔放な演奏なぞ
認められず、
正統な解釈と
確実な技術が「求め」られる。

『朝日放送コンクール』では
1次、2次予選を突破し、
本戦に出場したが、
そこでの課題曲で
一ケ所ミスって、
もう自由曲の時間帯は
「消化試合」になってしまった、
という悔しい体験がある。

なので、爾来、
コンクール参加はやめて、
コンサートやリサイタルの方が
ミスも許され、ずっと楽しく
演奏できるので、
そちらに専念してきた。