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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

花見

2017-04-09 07:35:00 | 
庭の連翹が
狂ったように咲き乱れている。

かねがね
樹勢の強い木と
感心しているが、
一年に何度も剪定しないと
凄まじい勢いで
すぐに伸びてしまう。



名所の花見山にも
シャトルバスが運行しはじめたが、
わざわざ行かずとも
我が家の庭で
サクラとレンギョウの
両方を愛でることができる。






アマゾンから
一気に5冊もの
芹沢光治良本が届いて
連日、読書に明け暮れている。

93年に他界した作家だが、
日本ペンクラブの会長で、
晩年の90代にスピリチュアル系の
「神との対話」シリーズを
8冊も刊行した特異な人である。

宗教に出家した親に
捨てられたという彼が
晩年にその教祖が目の前に現われて
神の本質を語る、という
フィクションとノンフィクションが
織り合ったような仕立ての
不思議な作風が面白い。

最近、60年来の教会を
離脱したので、
宗教が教団化したり
教会維持活動になると
人智や私利私欲が介入して
おかしくなるという説には
納得するものがあった。




二十歳の頃から
一年365日、入浴時に
落語のテープを聴いている。

25才の折、
故郷を離れ
遠く大阪の地に
赴任するという時に、
父親の落語全集のレコード20枚を
彼の地に持って行くのに、
父親のためには
テープに10本コピーして
置いていった。

父亡き後にも
実家にはそのテープが
残されてあった。

今、その実家に戻ってきて、
10年以上過ぎたが、
2本だけがまだ手元にある。

千本以上もあるテープで
久々にその1本を聞いてみたら
35年前のものとは思えぬほど
瑞々しいくクリアな音が
再現されて、驚いた。

テープもメーカー物ではなく
パチモンの安物なのに
まったく音質が劣化しておらず
まるでCDのような音で再生された。

古今亭志ん生の『唐茄子屋』が
落語をはじめて面白いと思った
作品なので、懐かしく聞いた。

殊に、多くある
志ん生の『唐茄子屋』音源でも
このNHK盤が絶品の上手さで
死ぬ前に聴くとしたら、
やはりこれにトドメを刺すだろう。

金馬の『薮入り』も
それに劣らずの絶品である。




幸せのひと時

2017-03-20 10:21:00 | 
連休である。

まるまる休みだった昨日は、
まだ日の明るい夕方の5時頃に
ザブリと湯浴みして
タオルを頭に巻き
キンキンに冷えたシャンパンを
フルートグラスでコキュッとやった。

ベッドの電気毛布をオンにして
コタツのように下半身を埋ずめ
半起きの姿勢で
枕元のCDコンポで
今お気に入りの『モンポウ』をかける。



アマゾンから届いたばかりの
冊子用の茶封筒をベリリと破り
新刊の『ショージ君』本を
取り出しては、真ん中あたりの頁を
エイッとばかり開いて
刷りたてのインクの香りを
クンクンと嗅ぐ(笑)。

これが
新刊が届いたときの
儀式みたいになっている。

東海林さだお氏の本は
20代の頃から全部蒐集していて
裕に100冊以上が蔵書にある。

「でん六」の「大豆昆布」をアテに
冷え切ったシャンパンの泡が
ほてった喉を
チリチリと滑り降りていく。

足元は温くぬくとして、
耳元にはモンポウのピアノ曲、
手には大好きなショージ本。

これを幸せと言わずに、
何をか言わん…と、
久しぶりに陶然となった。





N響の定演で
『アランフェス』をやったので
録画してみた。

フラメンコ・ギタリストの
カニサレスが、
フラメンキッシュな演奏をして
場内を沸かせた。

かつて、
ソロに編曲して
全楽章を10分で弾くという
発表会課題に挑んだことがあるが、
この時に感じていた
フラメンコに通底するものを
さすがにカニサレスは
見事に表現していた。

むしろ、
その鋭利なキレのいい演奏に
N響が応えきれず
モッサリした感じが
いささか不満ではあった。

触れれば
指先がピッと切れそうな
先鋭なオケの演奏というのは
やはり外国の超一流処じゃないと
期待出来ないのかもしれない。





1000枚近くある
これまで録音してきた
CDのデータベースから
新たなアルバムを作ろうと
春休みの最初の仕事になりそうだ。

ミスタッチがあって
「傷物」が多いものの
オールライヴの
『マイ・フェイバリット・ライヴ』
というタイトルにした。

一流プロのカニサレスにさえ
明らかに一箇所ミスタッチがあったから
三流アマの自分なら
3ヶ所まではOKだな…と、
勝手な理屈でいる。



読解

2017-01-18 06:56:00 | 
発生生物学者の
岡田先生が亡くなられた。

かつて
生物教員の頃、
岡田先生と広中平輔の
『創造とは何か』という
対談を聞いて
発生学の面白さを再認識し、
その後も、その対談テープを
幾度となく聞き返していた。

いささか無頼の
京都弁が心地よく
頭のキレる人とは
こういう人だと思った。



南伸坊への
発生学の講義も
面白く読んだ。

かつて、
高校の授業で
受精卵から個体までの発生過程を
よく板書したのを
懐かしく思い出した。

『創造とは何か』だけでなく、
「科学する心とは何か」
ということを
教えて下さったのも
岡田先生である。





冬休みに読み始めた
村上春樹の傑作長編
『ねじまき鳥クロニクル』
全3巻900頁をやっと読了した。

そして、今、
この難解な問題作を
解き明かすヒントが書かれている
河合先生との対談本を
再々読している。

これから、
ネットにアップされている
分析サイトやアマゾンでの
読者レヴューなどに目を通して
『深層分析物』を執筆できないか
資料集めをしようと思っている。




自分と同世代の
文芸評論家・福田和也が
『作家の値うち』という本で
700作品を9ケ月で通読して
それぞれ点数化している。

そして、
20世紀最高の文学作品と
あげているのが
『ねじまき鳥クロニクル』と
『仮往生伝試文』(吉井由吉)と
『わが人生の時の時』(石原新太郎)の
三作品である。

これからその二作品にも
目を通してみようと
ヤフオクで落札した。

ちなみに、
福田の評点では、
これら三作品はいずれも96点で、
「世界文学水準」とあるが、
鈴木光司の『リング』や
吉本ばななの『アムリタ』は35点で、
「人に読ませる水準に達していない」
と辛口である。

それ以下もあって、
『失楽園』(渡辺淳一)なぞ22点、
『バースデイ』(鈴木光司)17点で
「人前で読むと恥ずかしい作品。
 もしも読んでいたら秘密にした方がいい」
そうだ(笑)。



アレルギー

2016-12-23 08:23:00 | 
2学期の疲れが溜まっていたのか、
一旦回復に向かっていたアレルギー症が
再燃して、未だに湿疹が消えず、
皮膚そう痒症のままである。

二週間ぶりに
皮膚科を受診し、
年末年始の分まで
塗り薬と飲み薬をもらってきた。



全身アレルギーなので
目まで痒くなるが
さすがに眼科にまで行くのは
億劫なので、薬局の市販薬も
買って帰った。

針治療で完治した左首筋にも
凝り痛を感じたので、
また名人のM先生に
針を打ってもらってきた。

アレルギー炎症で
全身がダルイので、
冬休みを幸いに
ベッドで寝養生している。



常連のフレンチ・レストランから
自著ガイド・レヴュー本の
追加注文を受けたので、
自分は寝ながら
プリンターにせっせと増刷させている。

お店で買取販売して頂いているが、
これまで100冊以上売れてくれているので
ありがたい。

かつて『グーテン』という
ローカルの街探訪番組でも
紹介されて嬉しく思ったことがある。




昨晩は録り貯めた
『名探偵ポワロ』を視ながら、
フルート・デュオ用の
『亡き王女の為のパヴァーヌ』を
編曲していた。

大学時代に
ギタートリオ用に編曲した楽譜をもとに
書き改めているので、
2時間ほどで仕上がった。

譜面の上で
音がどう協和するのか想像しながら
あーでもない、こーでもない、
と思案しながら書き進めるのは、
楽しい二次創作でもある。

楽譜が読み書きできると
音楽を深く理解し
一生楽しむことが出来る。

ククク φ(´ι _`  ) ♪


私篇『愛と死』

2016-09-06 07:47:00 | 
久しぶりに
『愛と死』の朗読CDを
聴きながら通勤していたら、
原書も読みたくなって
ブックオフで購入してきた。

家にも武者小路実篤の
文学全集があったのだが、
いくら探しても見当たらず、
しかたなく文庫本で買ってきた。

中3の頃、
『友情』と立て続けに読んで、
殊に、これは寝しなに読み始めたら
深夜まで一気に読了し、
泣きながら寝入ったのを覚えている。

ほんとうに
甘酸っぱい青春コイバナで、
その後も幾度か再読しては、
そのたびにも感銘し涙がこぼれていた。

今回、寺田農の朗読を聞いたら
あんまり上手くなく、
ガッカリしたので何十年かぶりで
原書を再々々々…読した。

もう、ほとんど暗記するほどに
内容を覚えている愛読書だが、
さすがにアラ還にもなると
甘酸っぱい青春コイバナには
泣けなくなっていた。

それでも、
パラレルワールドの
別の運命も書いてみたくなり、
今、自分の愉しみだけのために
夏子ちゃんが死なずに
ハッピーエンドになるものを
書き始めている。



かつては、
夏子のイメージが
若き大原麗子だったが、
今は思い巡らしたあげく
若き日の松たか子に決めてみた。

それも、顔の画像をすべて反転させて
すこし横に膨らませて整形した
美女をイメージガールにした。

この像を何十枚か作り
私篇小説のあちこちに散らばしては
パラレルワールドの別結末に導こうと
楽しんで執筆している。

それから、
村岡の方を客死させて
夏子ちゃんが不幸のどん底に
叩き落されるバージョンも次に
書いてみようとも考えている。

それと、
二人が老成して
子どもたちや自分たちの行く末について
語り合う一篇にも創作意欲が沸く。

纏まった段階で
「小説家になろう」に
小出しに連載し、反応を探ってみたい。

かつて、楽天のスレッドで、
『冬ソナ』の続篇を
100話連載したときには
毎日、300人以上の冬ソナ・ファンの
アクセスがあって、ファンレターも
沢山寄せられたことがある。





昨日は、仕事帰りに
病棟に向かったが、
生憎と帰宅ラッシュに巻き込まれて、
往生した。

それでも、普段は通らない
ルートで赴いたので
見慣れない風景が
新鮮に目に映った。

阿武隈川がS字に蛇行する
スポットが橋の上にあった。





BSで2週連続トム・クルーズ作品が
放映されたので、録画で観てみた。

『オブリビオン』はまずまずの
SFものだったが、『オール・ユー…』の方は
とんだ駄作で無内容なものだった。

ジャン・クロード・バンダムの
アクションものも
今一だった。