福音

 「――この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもので、
 御子に関することです。御子は、肉によればダビデの子孫として生まれ、
 聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。」(ローマ1:2-4)

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 福音とは何かというと、畢竟、「御子に関すること」に尽きる。
 特に、極刑の十字架に死んで死者の中から復活した神の御子に関することである。
 新約聖書はもっぱら、この御子について書かれた書物である。

 この聖書という書物を日常の営みとして通読してもデボーションしても、この「御子に関すること」は全く見えてこないに違いない。
 その人にとって御子は、全くの想像上の存在にすぎないだろう。
 ところが、あまりにも大きな艱難があって聖書を今にも放棄してしまいそうな、そんな時にこそ、ただ恵みによって、その人は御子の御姿が立ちのぼるのを見るのである。
 その人は罪にがんじがらめの死者であったが、その時にイエス同様復活する。
 復活の御子に出会って、罪赦されて救われる。これが福音である。

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[一版]2008年 9月 5日
[二版]2014年 1月 1日(本日)

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