あなたの王

 「その翌日、祭りに来ていた大ぜいの人の群れは、イエスがエルサレムに来ようとしておられると聞いて、
 しゅろの木の枝を取って、出迎えのために出て行った。そして大声で叫んだ。
  「ホサナ。
  祝福あれ。
  主の御名によって来られる方に。
  イスラエルの王に。」
 イエスは、ろばの子を見つけて、それに乗られた。それは次のように書かれているとおりであった。
   「恐れるな。シオンの娘。
  見よ。あなたの王が来られる。
  ろばの子に乗って。」
 初め、弟子たちにはこれらのことがわからなかった。しかし、イエスが栄光を受けられてから、これらのことがイエスについて書かれたことであって、人々がそのとおりにイエスに対して行なったことを、彼らは思い出した。」(ヨハネ12:12-16)

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 いわゆるエルサレム入城。
 歓喜の渦の中、イエスは王としてろばの子に乗ってエルサレムへと向かう。
 「イエスが栄光を受けられてから、これらのことが……」とあるように、この入城は「栄光」ではない。

 「あなたの王」が、ろばの子に乗って来られた。
 それを「あなた」は、「ホサナ」と叫んで出迎える。
 だが、今日「ホサナ」と叫んだ人が、明日には「十字架につけろ」と憎悪の大声を張り上げる。
 そんなことはお構いなしに、「あなたの王」は「あなた」のための十字架につく。
 それこそ、そのような「あなた」に神の赦しを与えるための栄光なのである。

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