神融心酔 

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熊本釜炒り茶をたずねて その1

2010-10-24 | 茶旅
「釜炒り茶を見に、熊本へご一緒しませんか?」

去年は高知、今年の春は鳳凰山へとお茶の旅に誘ってくださった茶農さんのこの一言に
「面白そうですね!」と乗っかって
行ってきました、肥後もっこすに会いに、否、釜炒り茶に出会うために。

事前に予習用としていただいた資料を読むまで
佐賀の嬉野茶と熊本・宮崎の青柳茶の名前は覚えていてもその違いは詳しくは知りませんでした。
そもそも日本の釜炒り茶を飲んだのは
3年前に受講した『日本茶アドバイザー』の実技講習の時が初めて。

そんな私が何故釜炒り茶に興味を持ったかと言えば、
一つには中国緑茶の最高峰とも言える龍井茶や碧螺春はどちらも釜炒り製法であるのに
日本には高級茶としての釜炒り茶が存在しないのは何故だろうと単純な疑問を感じていたこと。
韓国の智異山の緑茶も美味しくかつ高価ですが、これも釜炒りなんですよね。

もう一つは去年訪れた高知の山間部の農家さんで出会ったヤマチャが面白かったこと。
昔はそれぞれの家で裏山に自生するヤマチャを摘んで製茶し、
番茶として飲んでいたということで、
その家庭、その土地それぞれの味わいがあったようです。

私自身は子供の頃から煎茶よりは焙じ茶の香ばしさが好きでしたし、
今でも日本茶の主流であるやぶきた煎茶にはあまり魅力を感じていないので、
個性的なお茶との出会いに期待を抱いているというのもありました。


今回は3泊4日の日程で、熊本県の北の高原地帯から南の山間部へと3箇所を移動しました。
コーディネートは全て茶農さん(=Sさんと今回は呼ばせていただきます。ちょっと紛らわしいので)にお任せ。
東京の日本茶カフェに勤めるWさんも参加され、
現地では高知からTさんも合流して賑やかな旅となりました。

一日目は熊本県北部の高原地区で製茶業を営むHさん宅へ。
茶業関係の県職員の方々も交え、総勢9名でのお茶会です。

まずはWさんがカフェでお客様にお出しするときの入れ方で
Hさんの今年の釜炒り茶と東京から持ってきたカフェでのお薦め茶(静岡産)を入れてくれました。

すすり茶のような飲み方で一煎目は香り、二煎目は味わいを楽しみます。
まるで玉露を味わっているようです。
三煎目からは急須に移し替え、いつもの味を出します。

普通は三煎目になるとだんだん出がらしっぽい味になりますが、
この飲み方ならかなり煎が利くようです。

東京ではこんな風にお茶を楽しむ人もいるということを生産者の方々に知ってもらうという目的もあって、
Hさんはとても興味深くWさんのお点前をご覧になっていました。

続いて私が中国茶スタイルの蓋碗で安徽省の野生緑茶と鳳凰単ソウ黄枝香を入れました。
Hさんのお母様は中国の釜炒り緑茶の上品な香りに感心しているご様子。

その後は日本茶インストラクターの資格もお持ちで県の茶業振興に携わるTaさんに
熊本の釜炒り茶についての説明と質疑応答をしていただきました。
県の品評会で評価を受けているタイプの釜炒り茶も飲ませていただきました。

日本の釜炒り茶に対する知識が一気に深まった一日でした。
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