神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

台北お茶めぐりの旅 その2 木柵の張老師

2005-03-23 | 茶旅

さて、二日目のメイン・イベントは、と言いますか、
今回の旅行のメイン・イベントは木柵へあの張約旦老師に会いに行くことでした。

朝早くホテルを出発し、マイクロバスで猫空へ。
木柵からの眺め
木柵、といえば台北留学中に動物園と指南宮は行ったことがありましたが、猫空は初めてでした。
台北のすぐ近くにこんなに風光明媚で空気のいい場所があったとは。
バスは車がすれ違うのも大変そうな山道を奥へ奥へと進みます。
かなり山を上ったあたりから茶館が点在し始めます。
台北を一望できるので、夜景を見ながらお茶をいただくというのが良さそうです。
そしていよいよ老師のお宅へ!

ちるさんと同じように、私もサロンで初めて老師の文山包種茶に出会い、
言葉に出来ないくらいの感動を味わいました。
そして、このツアーに参加することにしたのも老師にお会いできるから。
工藤先生から老師についてのお話はいろいろ伺っており、質問したいこともあったのですが、
ご本人を目の前にすると何だかもう言葉は要らないと言うか、
とにかくお元気な姿を拝見できてそれだけで心が洗われるような気がしました。
(ここまで来ると、何だか宗教がかってきちゃいますね)

鉄観音
茶畑や製茶場を見せていただき、ここで老師のあのお茶は作られたのね、なんて思いを馳せました。
老師は敬虔なクリスチャンだそうで、壁には数々の表彰状とは別の場所にキリストの絵が飾られ、
中国でお馴染みの春聯(新年に入り口などに飾られる左右2枚の対句)に
書かれているのも「恭喜發財 萬事如意」ではなく、キリストへの賛美の言葉でした。

その後木柵鉄観音をいただき、老師と写真を撮り、握手をしていただきました。
小柄なお体なのに手は大きく厚みがあって、97歳の今でも握力は衰えていません。
やはり足は少し悪くされているようなので、実際のお茶作りとなるとなかなか大変なようですが、
まだまだかくしゃくとしていらっしゃいます。
こういう風に年をとることができたらなあ、と思わないではいられません。

(帰国後旦那に写真を見せたら、日本の日野原重明先生みたいな人?と言われました。
う~ん、同じような、違うような・・・・)

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4 コメント

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Unknown (hanacha3)
2005-03-24 02:13:13
こんばんわー☆。

噂の茶師、張老師ですねー。お初にお目に掛かります。(この場を借りて。)敬虔なクリスチャンなのは存じておりましたが、まだまだお元気そうで、何よりです。

うらやましいですよ、ちょしさん!
返信する
拝みたくなりますよね(^^) (ちょし)
2005-03-24 11:27:43
私もついつい手を合わせたくなりましたヨ!

お茶って品種とか土壌とか環境などももちろん重要ですが、作る人も大きなポイントだと再認識いたしました。

作り手のお顔の見えるお茶はこれから特にかみしめながら飲もうと思います。

返信する
初めまして♪ (YaLin)
2007-06-06 09:45:02
初めまして、中国茶の記事を拝見させていただきました。
とても奥深い内容が書かれていて、感心しています。
台湾人の私も知らないことばかりです。
ところで、来月台湾に里帰りする予定ですので、ついでに猫空に行こうと考えていますが、
お勧めの茶芸館はありますか?
こちらに書いている張老師の店はとても興味があるので、宜しければ、詳細の住所などを教えていただけるでしょうか?
突然の訪問にもかかわらず、色々な質問をしてしまい、大変失礼だと思いますが、
ぜひ、教えて下さい。
宜しくお願い致します。
返信する
コメントありがとうございます (ちょし)
2007-06-06 22:44:04
>YaLinさん

謝謝ni的留言♪以後請多指教!

私などは日本人で日本で育っていても日本茶のことをあまり知らないですからね。
今は多分、中国茶のほうが詳しいかもしれません
とは言え、日々新しい発見で中国茶の奥の深さには驚くばかりです。

猫空ですが、実はこの時茶藝館には行っていないんです。バスで道沿いに素敵な茶藝館がたくさんあるのは見かけたんですが・・・。
せっかくコメントいただいたのに、ごめんなさい!
https://www.liuliu.jp/issue/maokon/chageikan.html
↑このサイトに茶藝館の住所が載っていますね。
たくさんあって迷いますよね。
やはり有名なのは邀月でしょうか?
他にも夜景がきれいなところ、料理の美味しいところなどあるようです。
素敵な場所が見つかるといいですね!

それから悲しいお知らせですが、張老師は、去年の春にお亡くなりになったのです。
娘さんの旦那さんがやっている茶荘が木柵にあるそうですが、私は行ったことがありません。
こちらもお役に立てず申し訳ありません
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