神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

2タイプの君山銀針

2007-05-18 | 黄茶(中国茶)
友人からとても貴重なお茶のおすそ分けをいただいた。

湖南省北部に位置する洞庭湖の中の君山島で摘まれた茶葉で作られる君山銀針。
巷に出回っている君山銀針はほとんどが君山島ではなく、その周辺で採れる茶葉で作っている、と聞いたこともあるが、
これはしっかり現地の専売店で購入した物であるとのこと。

現在、君山銀針は2タイプ、黄茶だけではなく緑茶も作られていて、
むしろ緑茶のほうがずっと生産量が多くてよく売れているのだそうだ。

茶葉を見ると、なるほど黄色と緑色でわかりやすい。

ガラスコップにいれて抽出すると、緑茶のほうはすぐに茶葉が立ち、沈み始めて飲み頃になる。
青い香りがして、はっきりとした味の緑茶だ。

黄茶のほうは茶葉がお湯に馴染むまで少し時間がかかる。
とは言っても、長めに置いておいても渋くなるということはない。
独特の香りがして、ほのかに甘い。喉越しも優しい。
時間がたつと、茶葉が上下し始める。

比べて飲む物でもないのだが、やはり黄茶のほうが有り難い気がするのは
価格や希少さに対する先入観だろうか?
でも、私はこの落ち着いた感じが好きだ。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
喜ぶべきか?悲しむべきか? (じょ)
2007-05-19 00:52:14
いろいろなお茶が出てきましたね。
代表的なお茶でさえ、一概に六つに分類できなくなってきたのでしょうか?
考えようによっては、いろいろなお茶を楽しめ
その分より嗜好に合ったお茶に出会えるのかも知れませんが…

私としては君山銀針は黄茶でいてほしいナァ…


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消え行く運命? (ちょし)
2007-05-19 20:48:31
>じょさん
貴重なお茶のおすそ分け、ありがとうございました。
お茶が多様化するならいいのですが、伝統的なものが少しずつフェードアウトしていくような感じもしますね。
歴史的に見れば、そうやってお茶の形態は変わってきたわけで、これも時代の流れでいたしかたないとすれば私たちがとやかく言えることではないですが、黄茶の良さって、ありますよね・・・。
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緑と黄色の君山銀針 (荷花)
2007-06-19 20:21:04
こんばんは。
先日、お茶会で2種類の君山銀針を飲みました。
飲んでいるときも、自分のブログを書いているときも、「どこかで読んだような・・・」と思ったら、ちょしさんのブログでした。

ほとんど生産されていないとは聞いていましたが、そのようですね。普段、黄茶はそんなに飲んでいませんが、ちょっと残念な気がしました。
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>荷花さん♪ (ちょし)
2007-06-20 07:46:47
コメントありがとうございます。
偶然ですね~
やっぱり現地では緑茶が主流になっているんですね。
作るのも手間がかかって値段も高くて売りにくいとなれば淘汰されてしまうんでしょうか。
蒙頂茶などはどうなんでしょうね?
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