男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

1433 里芋の肉じゃが風

2023年12月19日 | イモ類
前回、古代メソポタミアでは10進法と12進法・60進法を使っていたとお伝えしました。今回
は12進法の「12」という数字についてお伝えします。12進法は、1年に12回月の満ち欠けが
あることからシュメール(古代メソポタミア)人が考え出したと言います。

古代の人々は、仲間内で食料や生活必需品を分け合っていて、平等に分けると言うことが大切
でした。そこで考え出されたのが「12」でした。「12」は2・3・4・6と約数が多く、分配す
るのに都合が良い数で、色んな場面で使われたと言います。

「12」という数にこだわりが強いのは、ゲルマン語系(英語やドイツ語・スエーデン語など)
で顕著なようです。ゲルマン語系の1から19までの数え方は、12までは固有の数詞、あと13
から19まではthirteenからnaineteenまで「~teen」で表わし、12が区切りになっています。

イギリスの通貨=ポンドは20世紀後半まで、20進法と12進法の組み合わせで、1ポンドは20
シリング、1シリングは12ペンスでした。また米国など一部の国で使われているヤードポンド
法の長さの単位1フィートは12インチで、12進法の名残りがあります。

「12」という数字は、洋の東西を問わず色んなところに出てきます。西洋では旧約聖書の中の
「イスラエル12支族」、新約聖書の「イエスと12人の弟子」、ギリシャ神話の「オリンポスの
12神」や、北欧の「アース12神」などがあります。

一方、東洋では中国・殷代発祥の干支の「12支」、仏教伝来の「12縁起」があります。古の
中国では、皇帝の礼服の模様が「12章」と言われ、我が国では、平安時代公家など高貴な家の
女性の正装は「十二単=じゅうにひとえ」を着ていました。

そのほか星占いの12星座、音楽では1オクターブ間の12音音階(ピアノの鍵盤は1オクターブ
の間に、全音の白が7つ・半音の黒が5つで合せて12)があります。日常生活ではビールや鉛筆
が「12本で1ダース」と言う単位は、馴染み深いものがあります。

本題のレシピは煮物二題「里芋の肉じゃが風」と「焼き豆腐と根菜の煮しめ」で、食材に今が
旬の里芋を使いました。「肉じゃが風」は煮汁を増やした「芋煮の鍋」にアレンジすると寒い
日のご馳走になります。煮しめの蓮根や大根など根菜も今が旬。根菜は体を温めると言います。
12月22日からは24節気での冬至に入ります。寒い日の食事に根菜の煮物がお勧めです。
肉じゃがのジャガイモの代わりに里芋で作る煮物です。具材も味つけも肉じゃがと同じで、
里芋を下茹でしてぬめりをとってから煮込みます。里芋は火の通りが早いので、弱火で
くっつり煮込むのがポイントです。煮崩れがなくやわらかでおいしくできあがります。

材料 ・・3~4人分

薄切り牛肉 1パック 200g ・・大きいのは3センチ巾に切る
里芋 3こ 200g ・・皮むきして3センチ大に切る
玉ネギ 1lこ 200g ・・皮むきしてタテ六っつに切る
にんじん 1本 90g ・・皮むきして3センチ大の乱切り
しらたき 1パック 100g ・・一口大にまとめて結ぶ
春菊 1/2パック 60g ・・水洗いしておく
調味料
すき焼きのたれ 大さじ5 50cc
創味つゆ 大さじ2 20cc
みりん 大さじ2 20cc
日本酒 1/3かっぷ 60cc
砂糖 大さじ2 20g

作り方
下こしらえした里芋を熱湯で茹でてぬめりを取る。
・・里芋は水から茹で、煮立ったら2分ほどでゆでこぼす(半煮え程度でよい)・・
調味料全部を鍋に入れ、強火で煮立てる。
沸き立ったら牛肉をほぐしながら入れて煮る。
牛肉の色が変わったら、玉ネギ・人参・しらたきの順に加えて煮る。
全体に火がまわったら、下茹でした里芋を加え、落し蓋をして弱火で煮る。
煮る時間は10分ほど・・途中で鍋返しして煮汁を全体に絡めながら煮る。
鍋の具材を寄せ、空いたすきまに春菊を入れクタッとなるまで煮て出来上がり。

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