男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

あさりの味噌汁

2012年03月09日 | だし・調味料・スープ類
そのむかし、アサリやしじみといえば、安い食材でしたが、今は高級食材に
なりました。この日買ったアサリは400g500円・・夫婦二人なら味噌汁に
して2回分ほどの量です。むき身にして「深川丼」なんかを作ろうものなら、
上等牛肉なみの値段になります。

私の生家の近くは遠浅の海で、干潮で干潟になると、アサリやカキ、アオサ
やオゴノリ、それにツガニという小型のカニが、いやというほどとれました。
小学生のころ、食糧難で白いごはんには不自由したものの、アサリはタダで
とれる食材で、夕飯のおかずは、アサリで作る貝汁が定番でした。

エビかきという漁具がありました。60cm程の細長い板に5寸釘を4cm間隔
に打ち込んだ熊手様なもの。これで干潟を引っ掻くと、体長10cmのエビが
ピシッと音をたてて躍り出る・・それをつかんで腰につけた布袋に入れました。
1回の漁獲は30尾ほど、時に特大の蛤やカキが釘に掛り、これは余禄です。

カキをとるのは寒い時季です。とれる量が少ないので、今日はかきめしを作る
という日にします。寒風のなか海岸の石垣に張りついて、熊手で「かきがら」を
打つのはしんきくさい作業でしたが、これが小学4~5年のころでした。わたし
に限らず、あのころの子供は、一家の食べ物を得る手助けをしていました。

生家近くの遠浅の海は、今ではアサリ一つとれないといいます。数年前の三月
お墓まいりに帰ったとき、別の海で潮干狩りをしました。小さなアサリでしたが、
近来まれなおいしいアサリでした。以来、おいしいアサリには出合えません。
いま思い出すと、なつかしいかぎりであります。

あさりの旬は2~3月、使う味噌は赤だし・・それも八丁味噌がよい、吸い口は、ればふきの董・・ときめています。
スーパーの鮮魚コーナーのパックいりのあさりは、砂だししてしてあると思いますが、買い求めてからもういちど
砂だしすると安心です。レシピは砂だしのやり方から書きました。元気なあさりなら水管から潮水を吹きだします。


材 料 あさり 1パック 200g
つけ出汁 2カップ強 400cc
八丁味噌 大さじ 1 10g
中味噌 大さじ 1 10g
ふきのとう 適宜

作り方 あさりの砂を吐かせる
3%の塩水をつくり、あさりをいれる。
水は水道水を半日おいてカルキを抜くとよい。
大きい釘1本入れる・・あさりは金気を嫌うので
砂だしに効果が大といいます。

あさりが口をあけて、水管をだすのを確かめる
・・塩分が潮水に近いときげんよく水管をだして、
潮水を吹きだしたりします。

あさりを水でもみ洗いして水気を切る

こんぶのつけ出汁を鍋にいれ、中火にかける
味をみて、たりないものをくわえ、火を弱め
わきたってから、あさりをいれる。
あさりが口を開き始めたら網ざるですくいあげる。
あさりの塩味を出してから、味噌をくわえる。
そのあとあさりを戻します。

味噌を八丁味噌としたのは、わたしの好みです。
八丁味噌だけでは「クセ」が強いので中味噌と
半々にあわせますが、単なる赤味噌でもおいしい。
これは、好みの味噌を選んでください。


先に味噌を溶きいれてから、あさりをいれてもよい。
味噌汁のセオリーから反しますが、あさりの味噌汁は
どっちが先でも良いような感じがします。
できあがりに、刻んだふきのとうを、一つまみのせます。


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