北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

無駄に見える"余白"が大事だ、って話

2020-10-21 23:56:47 | Weblog

 

 ある会合で、ZOOMを併用しての会議を開きました。

 もうZOOMにも慣れてきて、遠隔地にいる参加者とのやりとりも含めて1時間半の会合は終了。

 会議が終わってから「飲みに行く?」と誘ったところ、今日の参加者は4人。

 その中の一人が、ZOOMのシステムをサポートしてくれていたA君で、「とってももやもやするので飲みに行きましょう!」とストレスが溜まっている様子でした。


 居酒屋について「さっきのもやもやって何だったの?」と訊くと彼は、「いやあ、今日の会議もそうでしたが、ZOOMを使って会議をすると、参加している皆さんの発言が以前より少ないと思っていたんです。

 それぞれの分野で名の通った人たちがこれだけ集まっていて、(あ、このテーマにあの人はどういうコメントをするだろう)と内心楽しみにしていたシーンでも、ZOOMのやり方に飲まれてしまって、あまり話をされなくて、(なんでコメントしてくれないんだー)と、とても残念に思ったんです。多分それが僕のもやもやの原因だと思います」と答えてくれました。

 確かに議事は粛々と進行するけれど、以前のような不規則発言から会話があらぬ方向に進んでいくというシーンは少なくなりましたし、実はその脱線したような先に興味深い話題がたくさんあるのがこの会合の面白いところでもありました。

 ZOOMでのリモート会議では、そうした余白的な部分がまったくなくなってしまったのが寂しいなあ、と思うのでした。


    ◆


 すると二次会参加者の一人が、「実は僕、最近マンションに引っ越したんですが、モノを置くスペースが少なくなったので持っていた本もかなり処分したんです」と言い始めました。

「そのために、持っていた本をかなりPDF化して、デジタルデータに取り込んで本そのものはかなり捨てたり処分したりしました。でもそういうことができなかったのが詩集なんですよ」

「詩集…ですか?それはどうして?」

「詩というのは、文字があれが良いというものではなくて、まずページの中で文字と余白の絶妙なバランスが詩のもつ雰囲気を作り出します。そしてその総体である本そのものが全体としての"詩集"なんです。
 だからデジタル化して文字を読めればよい、というものではないと思っていて、今言っていた"余白"って大事なことなんだなあ、と思ったんですよ」

 実に言い得て妙な表現で、物事は本質だけがあればよいのではなくて、それを包み込む余白にも意味があって、そこからも豊かさを感じられるのではないでしょうか。

 会議が終わった後の飲み会にこそ、実は人生の味わいがある。

 ポストコロナとか新日常などと言われて、時代は変わったといわれますが、そんな雰囲気に流されずに、人とのかかわりやその一瞬を味わい尽くそうという思いは大切にする方が良いのではないでしょうか。

 今日は"余白"という単語に感じるものが多い一日でした。

 ちょっと無駄に見えるけれど実はそうではない、"余白"を大事にしましょう。

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士別市の白いポスト

2020-10-20 22:27:07 | Weblog

 

 今日明日で名寄~士別~旭川方面への出張営業。

「朝10時半には出てしまいますが」という相手先に会うために、朝6時に家を出発して現地に向かいました。

 なんとか予定の時間には間に合って、久しぶりに会えた相手とお話ができました。

 その後も上川北部エリアを中心に営業・あいさつ回り。

 最後に訪問した士別市役所は今年の5月にできた庁舎だそうで、新しくて素晴らしい建物でした。

 ふと見ると、庁舎入り口の近くに白い郵便ポストがありました。

 不思議に思って、庁舎の中の案内の女性に「白いポストの曰く因縁はどういうことでしょうか」と訊いてみましたが、あまり確たる答えは得られませんでした。

 ネットで調べてみると、士別特産の羊の淡い白を生かしたポストだとのことで、もっと背景を説明すると観光資源にもなるのに、と思ったところ。

 今日も夕方まで快晴で素晴らしい一日でした。

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お茶について語る ~ 案外知らないお茶のこと

2020-10-19 22:38:47 | Weblog

 

 うちの職場では、毎週月曜日の朝会の後にショートスピーチをすることが恒例になっています。

 今日はほぼ半年ぶりに私の順番になったので「お茶」の話をしました。

 実は私こと御前崎茶のアンバサダーという宣伝大使を引き受けている関係上、ときどき段ボール一箱分のお茶が送られてきます。

 先週それを職場の皆さんにおすそ分けしたのですが、さらにそれにかこつけてお茶全般についてのお話をしたのです。

 大要はこんな感じ。

 今回おすそ分けをしたのは御前崎市産の「やぶきた」と「つゆひかり」と書かれた二種類のお茶です。 

「やぶきた」と「つゆひかり」というのはお茶の品種のこと。

 「やぶきた」とは明治時代の育種家が藪を開いて作った畑の北側にあったもので、それが「凍害に強い」「土を選ばず育つ」「収穫時期が早い」「甘みと渋みのバランスが良い」などの特徴が非常によろしいというので品種として
確立されて、全国のお茶農家に支持されて作られているもの。

 今日日本では年間に4万5千トンほどのお茶が生産されますがその75%はやぶきたが作られています。

 ただコーヒーや紅茶のように品種のバリエーションがあるわけではないので、そういう意味でやぶきた一辺倒になるのもどうなのか。

 「つゆひかり」という新しい品種と飲み比べてみて味わいの違いを楽しんでみてはいかがでしょう。

   ◆

 二つ目。

 パッケージの裏に書かれているが、お茶でよく聞くのが「深蒸し茶」という言葉。

 これは茶の品種ではなく、製造の仕方の表示です。

 お茶は刈り取った瞬間から生葉が酸化して品質が劣化してゆきますがそれを止めるために「蒸す」という作業を行います。

 そのときに蒸す時間が比較的短い時間(20秒程度)なのが「浅蒸し」、中くらい(40秒~1分程度)が「普通蒸し」、比較的長い時間(1分30秒程度)なのが「深蒸し」と呼ばれています。

 深蒸しは長く蒸すことで茶葉の繊維が壊れて、煎じたときにお茶の成分がお湯にしっかり出るので、特に大都市で水道水が美味しくないようなところでもその水にまけずにお茶の味が出せるというので人気になりよく売れたのだそう。

 そのため今や緑茶と言えば「深蒸し茶」ということで売られるようになりましたが、さてそこでも私は「深蒸し」一辺倒で良いのかどうか、と考えます。

 色は薄いけれど香りが強く立つ浅蒸しのお茶も素敵なので、TPOに応じてもっとお茶のバリエーションを楽しめればよいのに、と思います。

 このお茶を飲んで、ちょっとお茶のことを考えてみてくださいな。


   ------------


 …とまあ、こんなお話をしたのですが、お茶を配っていると「私実はお茶好きなんです」と、意外な一面を語ってくれる人もいて、お茶は話のタネになりますね。

 いよいよ収穫の秋になって、北海道でも美味しいスイーツも出回る季節になりました。

 美味しい和洋菓子は美味しいお茶で楽しんでみてください。

 

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カヤックで紅葉を楽しもう ~ 定山渓はほぼ見ごろ

2020-10-18 23:36:15 | Weblog

 いよいよ紅葉が見ごろになってきた秋の札幌。

 せっかくなのでカヤックで水面から紅葉を楽しんでみようと今回は定山渓に向かいました。

 定山渓には豊平ダムによるダム湖周辺の紅葉が楽しめるメジャーな行楽地があるのですが、今回は同じ豊平川の下流部で、定山渓温泉の中を一の沢ダムによってせき止められている「舞鶴の瀞(まいづるのとろ)」というところに行ってきました。

 両岸がそそり立つ岩場のなかを緩やかに川が流れて、紅葉の季節には木々が色鮮やかになるというので、カヌー、カヤック、サップなどの良ポイントになっています。

 渋滞の中をちょうどお昼ごろに現地に到着したのですが、すでに河原にはカヌーやバーベキューを楽しむ人たちの車がぎっしり。

 ようやく一台分の駐車スペースを見つけて車を止めることができ、そこからカヤックの用意開始です。

 今日は温泉街の宿泊客の皆さんなのか、すでに二十台近くのカヌーが用意されていて、我々が用意している頃にパドルを握った皆さんがぞろぞろと到着してきました。

 そそくさと用意をしてさっそく漕ぎ出し。

 少し下ると浅瀬があって、フィンのついている私のカヤックでは下れずに一度降りて浅瀬を渡るという苦労はありましたが、そこを過ぎると広い湖面の前方が屏風のような綾錦が見事です。

 浅瀬を回避しながら流れ込む支流に入り込んでみたりしながら快晴の紅葉を様々な角度から眺めます。

 帰りもまた逆光になると光の具合が変わってまたきれい。

 錦大橋は橋全体が赤に塗られているのですがそれもまた紅葉に映えて美しく、公共事業が景観形成に大いに貢献している素晴らしい事例だと感じました。

 もう少し経つとさらに赤みが増しそうですが、紅葉は何といっても天気とのバランスなので今日のどこまでも青い空は紅葉を楽しむのにはうってつけの一日となりました。

 家から1時間くらいでこんな素敵な紅葉が楽しめるとは、札幌はやっぱり良いまちです。

 カヤックで北海道の紅葉の醍醐味を大いに味わいました。

 

 

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テレビにモザイクが走ってる…

2020-10-17 23:32:48 | Weblog

 

 テレビ番組のビデオレコーダーの調子が悪くなりました。

 なぜか地上波デジタルのEテレ2チャンネルを録画した番組に水平のモザイクが何本も入っていて見るに堪えなくなりました。

 それだけだとアンテナが悪いのかもしれないし、アンテナからのケーブルが悪いかもしれないし、原因がなかなかわかりません。

 そこで「ではテレビに直接アンテナをつないだら映るのか」とやってみると、これがちゃんと映ります。

 しかしレコーダーに入ったアンテナケーブルからの信号を出しているテレビはやっぱりだめ。

 いろいろと試しに試してみて、どうやらビデオレコーダーそのものの故障ではないか、という(素人の)判断に至りました。

 メーカー保証もありますが、まずは購入したお店の保証の範囲でそちらに持ち込まないといけません。

 ただ、この手の機材を持ち込み修理に出すと、しばしば「治らないので新品の機材と交換になります」ということになり「録画されたものの保証は致しかねます」というオチがありがち。

 実際保証書にも、「修理の場合、録画された番組は保証しません」と書かれちゃっています。

 我が家のレコーダーには、録画していながらまだ見ていない楽しみな録画番組が山のようにあるのですが、いざ録画したもののなかなか見る気にもなれません。

 さらに、もし持ち込み修理ということになると、修理に出している間の番組録画もできません。

 録画番組は見られるだけ見て、どこかでそれ以外は断捨離してあきらめないといけないのですが、その踏ん切りはいつつくのやら。

 ここでも断捨離か。まあそれだけ無駄が多いということがここでも明らかになっただけなのかもしれませんが。
 

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ラーメン屋さんの風景 ~ 一歩は3センチ

2020-10-16 23:34:26 | Weblog

 

 札幌は紅葉も見ごろになり気温が下がってきました。

 冷え冷えとする中で夕食は馴染みのラーメン屋さんでラーメンを食べてきました。

 ここでは80歳を優に超えているおばあちゃんが注文を取ってくれます。

 しかしその足元のおぼつかなさが尋常ではありません。

 足は上がっていないし、その一歩は2~3センチくらいじゃないかと思うようで立っているのがようやくという感じ。

 こちらがテーブルの椅子に座って注文を取りに来るのを待っていても、カウンターから出てくるなりなかなかテーブルに近づいてこれません。

 ちょっと離れたところから小さな声で「ご注文は何に…」と言うだけなので、こちらから「白味噌ラーメン二つです~」と大きな声で伝えます。

「白味噌ラーメン二つですね」

 そう確認した1分後に、よたよたとやってきて「ご注文は伺いましたっけ」というので「はい、白味噌ラーメン二つお願いしました」と、こちらの方が心配で気を使います。

 数分経って厨房の中から「はいよ」という声が聞こえて、おばあちゃんがお盆に乗せたラーメンを持ってきてくれるのですが、やはり一歩は2、2センチなのでなかなかテーブルに近づいてきません。

 こういう場合はお客の側が取りに行くのが年長者への礼儀というものです。

「すみませんねえ」と小さな声でつぶやいてくれますが、また会えただけで十分です。

 安定の美味しさの白味噌ラーメンを堪能してお店を後にしましたが、さてあと何回あのおばあちゃんに会えることでしょう。

 高齢化の日本社会ではこういう風景がますます増えてくるでしょうね。

 おばあちゃん、またお会いいたしましょう。


     ◆

 

 それにしてもこのところの札幌は寒いです。

 まだ集中暖房のストーブのスイッチを入れるほどではありませんが、家の中はひんやりしています。

 こういうときこそ今年取り付けたエアコンの出番。

 ただ冷やすだけではなく暖房もできるエアコンは、こういう端境期の温度調節に最適です。

 暖かい上着を羽織って無駄なやせ我慢はせずに、体の求めに応じるのが良いでしょう。

 今年は風邪を引けませんぞ。

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定期的なメンテナンスが必要なのは歯そのものだけではなく…

2020-10-15 23:49:05 | Weblog

 

 半年ぶりに口の主治医ともいえる歯医者さんへ行ってきました。

 こちらの歯医者さんは、治療が一段落したときにはハガキを一枚渡してくれて、それに自分の住所と名前を書き込んで預けておくことになっています。

 そのはがきは3か月後に自宅に届いて、「そろそろ検診の時期ですよ」ということを教えてくれるのです。

 検診を忘れていたとしてもそのはがきが教えてくれて、少しだけ背中を押してくれるので、ともすると敬遠しがちな歯医者さんへの足が軽くなるというわけ。

 インプラントの歯を入れてもらう治療が終わったのは今年の4月だったので、本来ならば7月にはいくべき検診でしたが、なんと送られたハガキが本の山に紛れて7月には気が付かないままになっていました。

 9月になってその山の中からハガキが出てきて「しまった」と思ったのですが、タイミングというものは一度逃すと踏ん切りがつきかねるものです。

 つい日延べしてしまい、ようやく今日検診を受けられましたが、ちょうど半年ほど期間が開いてしまいました。

 
 半年ぶりでの葉の状態チェックでは、歯科衛生士さんが歯石を取ってくれましたが施術しながら「うーん…」と私が思う以上に時間がかかっています。

「どうしましたか」
「やっぱり半年あけたので歯石が多くて、ちょっとこのままでは先生に渡せません(笑)」

「理想は3か月に一度のチェック」とのことで、やはり定期的な点検が大事なよう。

 車にワックスをかけるのに、コーティングをすることでほとんどメンテナンスがいらない車がある一方で、月に一度はワックスがけが必要な車もあるのと同様に、歯もノーメンテで平気な体質の人がいる一方で、メンテナンスをしっかりしないといけない人もいる。

 私の場合はその後者だということを肝に銘じてこれからの人生を生きてゆくしかありません。

「葉の磨き方もちょっと油断がうかがえますよ」とドキッとする指摘もいただきました。

 うーむ、自分の健康に対する気持ちの持ちようも定期的にメンテナンスしないといけないようです。

 いかんいかん。

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コロナ後を生きる地方都市へのヒント どんな可能性があるのか

2020-10-14 23:18:28 | Weblog

 

 年に二回計画している都市計画学会北海道支部のセミナーですが、昨年はコロナの影響で二回目がコロナウィルスのために中止になってしまいました。

 そして今年の前半はコロナウィルスのために世間のありようが激変。

 ではこのような変化をまちづくりにどのように取り入れて考えれば良いでしょうか。

 コロナウィルスがもたらした最大の価値観の変化は、「密になるな」ということでしょう。

 そこでどうしたって密になることを求められる大都市では、地方への移動・移住によって密を回避することがもとめられつつあります。

 しかしでは都会から移動してくる人の受け皿として地方の都市が選ばれるためには何が必要なのでしょうか。

 そこで今回は、「ウィズコロナで地方都市に期待される取り組みのひとつがテレワーク(リモートワーク)です。

 ワーケーションという形や企業の一部機能を移転させる多地域居住での活用が想定されています。

 一方、人口減少に悩む地方都市を活性化させると期待されるのが関係人口の存在です」

 こうした動きを実現化させていくため、令和2年度の第1回の都市地域セミナーでは、札幌市内にこの夏オープンしたコワーキングスペースを会場に、運営者・利用者の視点から、多様な働き方を支えるコワーキングやシェアオフィスの実態、可能性をお聞きし、リモートワーク時代の地方都市を考える機会としました。


 会場は、「SAPPORO Incubation Hub DRIVE」で、ここは、札幌市の中心部「大通駅」徒歩3分に位置し、コワーキングスペース、シェアオフィス、イベントスペースを備えた北海道最大級のインキュベーション施設です。

 快適なワークプレイス機能の提供はもちろん、スタートアップやフリーランス、法人や自治体など多彩な人材の交流を促進し、新しい価値を創造する「拠点」を目指すとされていますが、では開設後の現状はどのようなことでしょうか。

 ここでの現実から見えるコロナ後のニーズを、地方都市はどのように受け止めるべきかという課題は、これからの地方都市が都会からの人たちを受け入れるための参考になるに違いありません。


 また今回のセミナーは、Zoomで配信される予定で、必要なアドレスやパスワードは都市計画学会北海道支部のホームページで近日中に紹介されるとのことです。

 リアルに会える人には会っておきたい昨今ですが、各会員の反応はいかがでしょうか。

 イベントが重なる札幌の秋ですが、ネット経由ならば遠方から知恵のあふれるシンポジウムはきっと生きるはず。

 皆様、ふるってご参加くださいませ。

 

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もう手放せない便利を「リモコン効果」という

2020-10-13 22:32:27 | Weblog

 

 先日都市計画学会の理事会がありましたがやはりZOOMを使ったリモートでの会議でした。

 もうこちらもリモート会議にだいぶ慣れてきて時間通りに集まって議事はスムースに進行してゆきます。

 しかしこの理事会、コロナ前は飛行機や電車で東京まで出かけなくてはならない会合でした。

 旅費は実費相当が支弁されますが、早朝の飛行機に乗り会議後に懇親会をやったとしても途中で退席して羽田空港で最終便に乗り、家にはほぼ真夜中に到着するという結構大変な出張でした。

 しかしリモートでの会議が始まったころは「リモートなんて、会議後の飲み会こそ意味があるのに」などとほざいていたものです。

 それが今ではリモートのおかげで自分の時間をつぶさなくても会議メンバーとしての役割は果たせて、すぐに自分の時間に戻ることができます。

 おそらくコロナが収束した後でも、この手の会議は必ずリモートを併用して、実際に会場に集まる人と、自分の居住地からリモートで参加する人とが混在する形になるでしょう。

 その方が欠席する確率は確実に減りますしね。

     ◆

 ライフネット生命保険株式会社の創業者で現在は立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんがこんなことを書いておられました。

 「古き良き昭和時代、テレビのリモコンが世に出たときのことは今でも忘れません。メディアでは『こんなものは過剰なサービスだ、売れるわけがない』『手を伸ばせばよいだろう』」と散々な言われようでした。しかし結果的にリモコン付きテレビは売れて、今ではないことが考えられません。つまり、《元来人間はとても怠け者で便利なものには勝てない》ということなのです」

 コロナのために、私たちの未来への進歩が早送りされて未来が少し早く来た、という人もいます。

 実際リモート技術のおかげで、以前は18時間かかっていた会議のための自分の時間は4時間で済むようになりました。

 この14時間と旅費である数万円の経費は節約されました。

 しかしこの両者の節約にはその正確に大きな差があるように思います。

 節約された自分の時間は自分自身の人生のために大いに使うことができます。

 東京に行って帰ってくるという単なる移動のための時間は確実に減らせます。
 
 一方使われなかったお金は世間を回ることができません。

 途中で乗るはずだった電車賃も、飲むはずだったコーヒーの代金もありません。

 今までのように使われていたお金は間違いなく減ります。

 そしてそれを残念に思うよりも、「ああ、これでいいんだ」と納得するようになってきた自分もいます。

 このことは、より少ない経費で同じ効果が得られたのだから「生産性が向上した」と言われるのかもしれません。

 経済のパイが増えずにかかる労力と経費が減ることで生産性が向上するのならば、それはより少ない労働力で済むことになり、仕事が減り人は余るということです。

 さてこれがコロナによって先取りされた少し先の未来の姿。

 早すぎる経済環境の変化に我々はどう対応してどのようにより質が高く充実した日常を過ごすことになるのでしょう。

 でもきっと何かが出てくるはずです。

 便利で手放せなくなるこれからの"リモコン"はなんでしょう?

 

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車中泊の秘密兵器はこれだ

2020-10-12 19:57:55 | Weblog

 

 楽しかったランタンキャンプ。

 夜の宿泊はテントを張っても良いし車中泊でもよし。

 夕方集まっての一泊ということで、我々夫婦は車中泊を選びました。

 夜寝るときには気温が下がってきて、車中泊でも寒くないだろうかと心配な我々の秘密兵器はこれ、ミニ湯たんぽです。

 写真の左はお店で買った金属製の湯たんぽで、左は何かのおまけでもらったんだったかな。

 入るお湯の量は左が500mlくらいで右は350mlしか入らないので、左のペットボトルとほぼ同じくらい。

 小さい湯たんぽながら、ほんの少しでも手先、足先を温められれば寒くて寝られないということがありません。

 ダウンのマミー型寝袋ならば頭まで覆ってくれるので頭も暖かくてなお快適です。

 「ね、これいいでしょう?」と自慢したところ、「小松さん、最近は強力な充電バッテリーがあるから、それと電気毛布という手もありますよ」と教えてくれる人がいました。

 なるほど災害が多発する昨今、災害非常時用に大きなバッテリーを買い求める人が増えてきたと聞きます。

 それならアウトドアでも電気器具を使うことができそうですが、まあそこまではやらないのが「なんちゃって」の精神かな。

 
 翌朝の帰り際に、やはり車中泊をした仲間の車を見せてもらいましたが、軽自動車を改造して寝られるようにした人や、デリカを改造して座席を運転席と助手席だけにして車検も1ナンバーに変えた人など、まあアイディア満載でうらやましくなりました。

 車中泊も追究すると相当深い世界ですねえ。

 
 

 

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