北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

饅頭怖い ~ 御前崎のお茶もよいお茶です

2020-10-05 23:50:09 | Weblog

 掛川での3年間がご縁となって、御前崎市茶業振興協議会から「お茶アンバサダー」を拝命しています。

 委嘱を受けてからもう6年になりますが、毎年美味しい御前崎茶の試飲用のお茶を送ってもらい、関係者や友人らに配ったりしています。

 例年は一杯ずつのティーバックをアルミパックで包んだ「一煎パック」が送られてきていたのですが、今回は「やぶきた」と「つゆひかり」の二種類の50g入りパックがどっさり送られてきました。

 これまでは推奨品種の「つゆひかり」だけだったのですが、今回は安定の品種「やぶきた」のお茶も入っていました。

 御前崎の「やぶきた茶」は珍しいな、と思って早速一杯いただきましたが、甘く渋いやぶきたの味がしました。

 周りを見ていると、ペットボトルのお茶を飲む人が大勢いるのは健康志向の高まりと言えそうです。

 ただ、ペットボトルのお茶はどんなお茶なのかはあまり知らないまま、「お茶なら砂糖の入った炭酸飲料よりは健康的だろう」というくらいの軽い気持ちの方も多いことでしょう。

 
 私がお茶を楽しむには、①茶の種類、②蒸し方、③産地、などがあるかと思いますが、静岡県で一般的なのは「深蒸し煎茶」で品種もほとんどが「やぶきた種」です。
  
 「やぶきた」とは、明治後半に民間育種家によって茶の木の実からすぐれたものを選抜する作業の中で、藪を開墾して蒔き選抜していたもののうち、その藪の北側に育ったものが優れていて、そのまま品種名となったものです。

 また一般的に売られているお茶の多くは「深蒸し」と呼ばれる製造工程を経ています。

 これは生の茶葉を収穫したのち、酸化を止めるために茶葉を蒸すのですが、このときに30秒ほど蒸すのが普通蒸しと呼ばれ、60秒以上蒸すのが深蒸しと呼ばれます。

 深蒸しにすると茶葉の細胞が壊れて、お茶の成分がたっぷりと煎じられて色も濃く出てお茶の成分がたっぷり取り入れられると好まれたのでした。

 確かに深蒸し茶は飲むとお茶の成分が十分に体に取り入れられそうですが、浅蒸しは浅蒸しで色は薄くとも香りが強く出るまた独特な味わいがあるので、機会があればぜひそちらも試してみてほしいものです。

 我が家もすっかりコーヒーを飲む機会が増えてきましたが、おいしい饅頭があればこれに合うのはやはりお茶ですね。

 ぬるめのお湯で時間をかけて煎じる一杯のお茶は至福のひと時。

 うーむ、お茶を飲んだら逆に饅頭が食べたくなってきましたぞ。 
 

コメント
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