北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

秋のランタンキャンプ ~ 大人の遠足だな

2020-10-11 23:39:35 | Weblog

 野遊び仲間"GGアミーゴ"によるランタンキャンプ。

 今回は夕張の仲間の家の近くの河原に集合です。

 例年はこの手の皆が集まるキャンプはシーズン初めに開催するのですが、今年はコロナのために夏のキャンプは中止。

 今シーズンはもう無理かなと思っていましたが、仲間の中でも若手が「ランタンだけでキャンプやったら面白いんじゃないか」ということで提案をしたところ、わが会の集まりに飢えていたメンバーが終結したのです。

 野遊び好きのおじさん・おばさんの集まりですが、そこは小金を持っている人も多く、持ってくるアウトドアギアが面白い。

 写真はオーストラリアで開発されたその名も「オージーピッグ(オーストラリアの子豚)」という名のストーブです。

 正面から見ると子豚そっくりで、周りにオプションで様々な調理器具や火を扱う道具類を装着すると、まあインスタ映えする可愛らしさですが、性能は抜群で、肉を焼いたりするのも自由自在。

 火を見られる焚火台も良いですが、これからの季節は火をきっちり管理して料理にも使えるような道具は魅力的ですね。

 夕方の5時に点灯式を行って、ぶら下げた紙コップにLEDの豆球を入れれば立派なランタンに早変わり。

 それ以外にもガソリンランタンや年季の入った圧力式灯油ランタン、そしてほのかな灯が郷愁を誘うハリケーンランタンなどが、数をそろえるととても美しい夜のパーティ会場の出来上がりです。

 さらに、クラフトビールが用意され、川の縁にはドラム缶風呂も入れるようになっています。

 目の前の川での釣りも自由。ヤマベやイワナが出迎えてくれました。

 料理もプロのアウトドアガイドが作る野外料理の数々に加えて参加者の自慢の一品料理の差し入れもあり、充実した料理の数々。

 お酒も持ち寄りを含めて潤沢にあり、参加者は皆思い思いに時を過ごしました。

 普通なら夜は早く寝るはずのベテランの大人のキャンプですが、私有地ということもあって、楽しすぎて世の更けるのを忘れて笑いあっていました。

 物静かなキャンプも良いですが、たまには大声で馬鹿笑いをして発散するような夜も良いよね。

 この季節のキャンプは大人の遠足のようでいいですねえ。

 ランタンキャンプ、毎年の定番になりそうです。


 

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100円を30万円にする一番確実な方法

2020-10-09 22:04:38 | フライフィッシング

 

 このところ、ノートパソコンやワイドモニターを購入したことで、来月の請求額に怯えています。

 ただまさに数年に一度訪れるパソコンの乗り換えのために、コツコツと500円玉貯金をしてきました。

 貯金箱は100円ショップで買った、金属缶のもので簡単には明けられない代物。

 しかも目標は大きく、全部500円玉で貯めれば30万円になるという貯金箱です。

 買い物はおつりが500円以上になるときは現金で買うという小細工を繰り返して、貯めに貯めた貯金箱。

 これが満タンになったタイミングでノートパソコンの買い替えを決断したというわけです。

 日付を見たら2016年5月となっており、満タンにするのには4年半の年月が経っていました。

 クレジットカードの決済はゆうちょ銀行にしてあるのですが、幸い郵便局は「窓口へ持って来ていただければ500円玉を入金できますし、こちらで枚数も数えます」とのこと。

 家で缶切りを使ってちょっとドキドキしながら開封しました。

 中にはどっさりコインの山ですが数える気がしないのでそのまま郵便局へ。

 こぼさずに運ぶのが大変でしたが、考えたら家で袋に開ければよかったんですね。貯金箱の美学をそのまま持ち込んでしまいました。

 
 で、郵便局で数を数えてもらったら、目標金額30万円のところをなんと「32万円ありました」とのこと。

 100円で買った貯金箱に地道にお金を入れ続けることで30万円になるということで、投資などよりもずっと確実に増えるのはやはり貯金ということになるでしょうか。

 目標よりも2万円も多く貯められたので、これはちょっとしたボーナスになりました。

 これでノートパソコンとモニターの支払いはなんとかなりそうです。

 しかし現金離れの昨今、支払いでも「交通系で」というやり取りが増えています。

 そうなると500円硬貨を手にする機会は今後大きく減るような気がします。

 次に500円玉貯金がたまりきるのはいつになるでしょう。

 次のパソコンの買い替えに間に合うか心配な500円貯金です。

 

 

 

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稚内観光の話題 ~ 遠いことは異国感に通じる

2020-10-08 23:17:12 | Weblog

 

 稚内の関係者らとお会いする機会がありました。

 コロナ蔓延の下、地域の観光はまだまだ大変な状況が続いているようです。

 コロナが収まる兆しを見せない6月頃に、知人の一人が利尻島でいかにも遠くから来た観光客と思しき夫婦を見かけたのだそう。

 ちょっと不思議だったので、「観光ですか?どうしてこんな時期にこちらに来られたのですか?」と訊いてみると、その夫婦は「毎年この時期は海外旅行をしているんです。ところが今年は海外へは行けそうもありません。そこで国内でも今まで行ったことがないところへ行こう、と決めてこちらに来てみました」とのこと。

 最北の地稚内、そしてさらに秘境の趣がある利尻・礼文。

 普通の時なら、行きやすい海外よりもずっと生きにくい国内の辺境の土地柄は、『日本の中の外国』と呼んでよいのではないか、とその方は言っていました。

 外国が飛び交う"日本の中の外国"ではなく、簡単には行けないというだけで魅力の一つになっているようです。

 国内にもまだまだ活路はあるということではないでしょうか。


     ◆


 そして島の話題でもう一つ。

 実は7月下旬の連休の時に、意外なほどたくさんの観光客が利尻・礼文を訪れたのだそう。

 普通なら島の中をバスで輸送するところですが、バス会社が需要を読み誤って、島内にバスがほとんどない状態になってしまったのだそう。

 島についてみたけれど、レンタカーやレンタルバイクの数は限られていて、動く足がありません。観光難民と呼べるでしょうか。

 観光上の問題は、『どこへ行くか』ではなく『どうやって行くか』

 そんなときに、利尻富士町が持っているレンタサイクル100台を貸し出して観光客に使ってもらい、それがとても喜ばれたとのこと。

 利尻島一周の53㎞は自転車道が整備されていて、回りやすいですし走り切った時の達成感は格別。

 瞬間風速的な観光需要の増に応えるには自転車の用意がよろしいようで。

 
 自分の土地柄が持つ魅力に気づきましょう。

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ノートパソコン用のデスク vs. 100均の技

2020-10-07 23:46:21 | Weblog

 ネットで注文していたノートパソコンデスクが到着しました。

 机の上から立ち上げてノートパソコンを空中に置くことができて机の上を広く使えます。

 右のワイドモニターと比べると画面の大きさにだいぶ差があって、本当はノートがメインのモニターなのですが、開いたソフトの画面をワイドモニターに移して作業すると、次に開くときも場所を覚えていてワイドモニター側に登場してくれます。

 そうするとノートはサブのミニモニター的な使い方ができそうです。

 デスクの素材はアルミ製、放熱効果が高そうです。

 
 で、これを自慢したところ義理の息子から、「僕は100均のまな板立てを使っていますよ(笑)」との連絡が。

 うーん、グッドアイディアだけど僕のノートパソコンはきれいに180度に開かないんだな、これが。残念!(笑)

 

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キャンピングカーの予約をしてみたぞ

2020-10-06 23:33:32 | Weblog

 

 先日某アウトドアショップに立ち寄ったところ、キャンピングカーフェアをやっていました。

 フェアと言ってもキャンピングカーを買うためではなく、レンタカーの案内です。

 キャビンタイプの車で車内の見学もできて、最大で大人6人が寝られるようなベッドに、FFヒーター、テレビなど装備も充実しています。

 キャンピングカーはもう20年以上も前に一度借りたことがありましたが、今のものは当時とはだいぶ装備も変わっています。

 試みに10月末の週末の空き状況カレンダーをホームページで見てみたところ、まだ空きがあったので思い切って二泊三日分での予約を入れてみました。

 すると早速ショップから電話があって、いろいろと借りるための条件についての説明がありました。

 説明を聞いて意外だったのは「走る距離を一日150㎞ほどに制限させていただいています。もしそれを了承していただけるということであれば正式な予約に進んでいただきます」という言葉。

「それはなぜですか?」
「実はお客様に事故が多く発生しているんです。で、その原因を分析してみると、やはり不慣れな車で長距離を走られることが原因と考えられまして、そこで一日あたりの走行距離を150㎞ほどに制限させていただいているのです。まあ厳守というよりは、三日で450㎞程度とお考えいただければと思います」

「それを超えるとどうなりますか?」
「少しくらいならともかく、大きく超えられるようですとペナルティ料金をいただくことになります」

 なんとも不思議なシステムですが、結構脱輪したりこすったり動物とぶつかったりという事故が多くて、次のお客さんが借りられないという事態も発生しているのだそう。

 キャンピングカーの楽しみは走られるだけ走って、遅くなったらそこで寝泊まりすることにあるように思うのですが、まあここがレンタルの悲しさ。

 本格的にそれをやりたければ自分でお買い求めください、ということなのでしょう。

 予約も事前清算が済んだ時点で本予約とのことで、とりあえずお金も振り込んで予約葉できた形になりました。

 炊飯器やケトル、鍋など身近な道具類は無料でのレンタルがあり、焚火台など有料のレンタルグッズも用意されていて、必要なものは後から申告することになります。


「料金は夏を過ぎたらオフシーズンで安くなるんですか」
「はい、というよりもハイシーズンが少し高めに設定しているということでしょうか。そして例年なら12月からの冬のシーズンも外国人観光客の皆さんのハイシーズンなんです。外国の方はスキー場を転々と滑りながら旅行するという方が多くて人気が高いんです。ただ今年はコロナのせいで海外インバウンドが期待できないようですね」

 そこで季節のはざまで安い期間がこの10月から11月というわけ。

 でも予約カレンダーを見ていると多いのは土日で一泊二日で借りるという方のよう。

 キャンピングカーって憧れはあるものの、そうそう買えるものではないので、まずはレンタカーでどんな感じ化を見てみようと思います。

 さて、150㎞と言われたらどっち方面に行こうかなあ。
 

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饅頭怖い ~ 御前崎のお茶もよいお茶です

2020-10-05 23:50:09 | Weblog

 掛川での3年間がご縁となって、御前崎市茶業振興協議会から「お茶アンバサダー」を拝命しています。

 委嘱を受けてからもう6年になりますが、毎年美味しい御前崎茶の試飲用のお茶を送ってもらい、関係者や友人らに配ったりしています。

 例年は一杯ずつのティーバックをアルミパックで包んだ「一煎パック」が送られてきていたのですが、今回は「やぶきた」と「つゆひかり」の二種類の50g入りパックがどっさり送られてきました。

 これまでは推奨品種の「つゆひかり」だけだったのですが、今回は安定の品種「やぶきた」のお茶も入っていました。

 御前崎の「やぶきた茶」は珍しいな、と思って早速一杯いただきましたが、甘く渋いやぶきたの味がしました。

 周りを見ていると、ペットボトルのお茶を飲む人が大勢いるのは健康志向の高まりと言えそうです。

 ただ、ペットボトルのお茶はどんなお茶なのかはあまり知らないまま、「お茶なら砂糖の入った炭酸飲料よりは健康的だろう」というくらいの軽い気持ちの方も多いことでしょう。

 
 私がお茶を楽しむには、①茶の種類、②蒸し方、③産地、などがあるかと思いますが、静岡県で一般的なのは「深蒸し煎茶」で品種もほとんどが「やぶきた種」です。
  
 「やぶきた」とは、明治後半に民間育種家によって茶の木の実からすぐれたものを選抜する作業の中で、藪を開墾して蒔き選抜していたもののうち、その藪の北側に育ったものが優れていて、そのまま品種名となったものです。

 また一般的に売られているお茶の多くは「深蒸し」と呼ばれる製造工程を経ています。

 これは生の茶葉を収穫したのち、酸化を止めるために茶葉を蒸すのですが、このときに30秒ほど蒸すのが普通蒸しと呼ばれ、60秒以上蒸すのが深蒸しと呼ばれます。

 深蒸しにすると茶葉の細胞が壊れて、お茶の成分がたっぷりと煎じられて色も濃く出てお茶の成分がたっぷり取り入れられると好まれたのでした。

 確かに深蒸し茶は飲むとお茶の成分が十分に体に取り入れられそうですが、浅蒸しは浅蒸しで色は薄くとも香りが強く出るまた独特な味わいがあるので、機会があればぜひそちらも試してみてほしいものです。

 我が家もすっかりコーヒーを飲む機会が増えてきましたが、おいしい饅頭があればこれに合うのはやはりお茶ですね。

 ぬるめのお湯で時間をかけて煎じる一杯のお茶は至福のひと時。

 うーむ、お茶を飲んだら逆に饅頭が食べたくなってきましたぞ。 
 

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さらば、ダブルモニター ~ ウルトラワイドに替えてみた

2020-10-04 23:23:33 | Weblog

 家のパソコン環境を改善するために、ノートパソコンでのシステムにすることに決めました。

 馴染みのパソコンショップへ行って、ノートパソコンからウルトラワイドの画面のモニターにも出力できることを確認。

 その場でLG社製の34インチで2560×1080の出力ができるワイドモニターを購入しました。

 一応最新のノートパソコンでは2画面までの出力はできるということで、画面1はノートパソコンの15インチモニターとして画面2にウルトラワイドモニターを使用。

 今までは24インチのモニター2個をダブルモニターとして使っていて、これだと表示できるトータルの面積は広いのですが、真ん中で左右に分かれてしまうという制約がありました。

 おまけにこのダブルモニターのために電源ケーブルが2本、パソコン本体からの出力ケーブルが2本必要で、それが結構配線がとっちらかってしまっていました。

 今回は思い切ってウルトラワイドモニターにしてみましたが、画面の真ん中を気にせずワイドに使えますし、本来のノートの画面も使えるので3画面相当のモニター画面を操ることができるようになりました。

モニタースピーカーも使えるのでモニター配線のみならず、スピーカー用の配線もいらなくなり、実にすっきり。

 またノートパソコンのモニターを遠くにやるとキーボードが使いにくい位置になるので、キーボードは今まで使っていたUSBに変更して手元で使っています。

 あとはノートパソコンのモニター位置が低いので、これはノートパソコンスタンドを購入して高さを合わせようと思います。

 モニターのスピーカーの性能が悪いのとモニターの高さを変えられないのがちょっと想定外でした。

 音の出し方はちょっと考えなくてはいけないかもしれません。

 でもミニタワーパソコンを妻にお下がりにして、私はノートパソコンを中心にすることで、モニターとパソコンのケーブル周りがかなりすっきりしました。

 ともすると環境変化は面倒くさいものですが、数年に一度は仕方がありませんね。

 それにしても新しいノートはすごい。やはりこれだけは時代に必死について行かないといけない分野ですわ。

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【ミステリー】俺は何を買ったのか? ~ 犯人はお前だ!

2020-10-03 23:26:08 | フライフィッシング

 

「そう言えばお父さん、この間何を買ったの?」と突然妻に聞かれました。

「え?何のこと?」

 妻は、先日炊飯器を買った時の買い物で保証書が3枚出てきた、といいます。

「一枚は炊飯器でしょ?もう一枚は電源タップを買ったんでしょ?」

 そう、コンセントから100VのほかにUSBの電源供給が同時にできるタップを買ったので、それは覚えていました。

「そしてもう一枚保証書があるんだけど、お父さんは何を買ったのかがわからない」
「え?僕が?」 うーん、炊飯器とタップのほかに何を買ったかがどうにも思い出せません。

 実はあの買い物をしている最中に、妻があまりにも炊飯器の前で迷っているのでその時間を利用してパソコンコーナーを見て歩いたのでした。

 そこでノートパソコンからマルチディスプレイ用にHDMIとVGAへの出力ができる変換アダプタをみつけて、一度はカートに入れたのでした。

(確かあれが8千円か9千円していたなあ…)

 しかしあのときは、安易に決断すると後で後悔するかもしれず、マシンの性能をもう一度確かめてからにしよう、と考えて、また元の棚に戻したはず。

(ええ?確か戻したはずなのに何かの手違いで買っちゃったのか?)

 確か買っていないはずなのに、では何を買ったのかが思い出せず、もやもやが収まりません。
 
「保証書にはなんて書いてあるの?」
「8ジョウだって」

(8ジョウ?8条ってケーブルが八本ってことか?いや買おうとしたのもせいぜいケーブルは3本だしなあ)

 大体買ったはずのものはどこにあるんだ?

 私のパソコンデスクの上には変換器らしきパッケージは置いてないし、炊飯器の箱の近辺や箱の中にも何もありません。

「え~、わからん、いったい何だろう?」

 本当にわからなくなったので、それこそ家中を隈なく探し回り、部屋を次々に調べていて…、ついに!その謎の買い物に行きあたりました。

 見つけたのは、一階の部屋にあった天井用照明の空き箱。


【犯人はお前だ!】

「そうだ!天井につけるLED照明を買ったんじゃないか!」

 そもそも電気屋さんに行ったのも、天井の照明が不具合を起こしておかしな点滅を始めたので買い替えに行くためでした。

 保証書にあった「8ジョウ」とは「8畳用照明」のこと。

 夫婦二人して完全にそのことを忘れていて、妻も自分が買った記憶がないので「お父さん何買った?」という質問になり、聞かれた私も「お、俺?うーん、何を買ったっけ?」というトンチンカンな会話になっていたのでした。

 謎が解けて二人して爆笑しましたが、だんだんこういうことが笑えなくならないことを祈るばかりです。

 あー、もやもやが晴れてよかった。

 

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心に触れる言葉 ~ やれるだけやってみよう

2020-10-02 23:32:13 | Weblog

 

 「僕は副市長時代の小松さんに言われて今でもずっと覚えている言葉があるんですよ」

 そう言ったのは昨日訪問した釧路市立博物館学芸員の石川孝織さん。

「へえ、僕は何を言いましたかねえ」 自分が発した言葉でもそうそう覚えているものではありません。

「それは、『もう今や東京以外の自治体はみんな多かれ少なかれ沈没ですよ。でもそれならそれで、沈没するさまを思いきり見せつけてやろうじゃないですか。やれることは何でもやってね』っていう言葉でした」
「はは、覚えてないわ」

「僕が館内を案内して、アイヌの丸太の船の収蔵品の前でそう言われたんです。今でもその時の情景がありありと頭に浮かびます。そしてそれがものすごく心に刺さって、(そうか、そうなんだ! じゃあやれることはなんでもやってやろうじゃないか)と、自分の中で吹っ切れたものがあったんです」
「そうなんだ~、なんだか恥ずかしいなあ(笑)」

 今や釧路市立博物館で石炭採掘の歴史や道東エリアの簡易軌道(殖民軌道)の調査研究で名の知れた石川さん。

 特に鉄道ファンでもある石川さんの簡易軌道の研究成果は、市立博物館開館80周年記念展として2016(平成28)年に、企画展「釧路・根室の簡易軌道」を開催しその図録などの刊行物は異例の売れ行きだったそう。

 単に「そう言えば昔そんな小さな鉄道があったなあ」というノスタルジックな懐古趣味を超えて、簡易軌道が「北海道らしい」「道東らしい」魅力的な地域文化資源として認知されつつあることの現れでしょう。

 そしてこの動きは鶴居村の協力を得て、2018(平成30)年に北海道遺産の第3次選定として、「北海道の簡易軌道〜次世代に伝える開拓遺産としての鉄路〜」が新たな15の遺産の一つとなりました。

 今や八面六臂の活躍をしている石川さんですが、その彼の心の中に私の何気ない一言があったとは面白い。

 やれるだけのことをやってやる、という気持ちがいいな。

 道東の簡易軌道にはよい記事がありました。

 こちら→ 北海道マガジン「カイ」「開拓を支えた小さな鉄路・簡易軌道」


【博物館のセレクトショップ 収益金は博物館の運営にも寄与しているとのこと】
 
 

 

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釧路博物館はやっぱり面白い ~ 地域ごとのアイヌ民族関連収蔵展示にも注目しよう

2020-10-01 23:03:56 | Weblog

 

 今日は一日釧路市内とその周辺での営業活動をしてきました。

 新たなジャンルの職場に飛び込み営業をかけるのは気が重いところがありますが、いざやってみるとそこに新しい出会いもあることもあります。

 その1枚のドアの向こうに何があるかは開けてみないとわかりませんが、自分の売り込む商品は社会を助けるという信念だけが頼りです。


     ◆


 営業の途中で、釧路市役所にいたころによく通った釧路市博物館に立ち寄りました。

 旧知の学芸員さんにお会いして、久しぶりに館内を案内してもらいながら拝見。

 特に興味があったのはアイヌ民族関係の展示でした。

 白老のウポポイを一か月前に見たばかりなので、目はどうしてもそことの比較をしてしまいます。

 正直な感想として、収蔵展示の品ぞろえは釧路博物館もそうですし、平取や函館など他の博物館の方がウポポイよりも充実しているように思います。

 それは逆にウポポイの方がそこまでかき集めて独り勝ちするよりは、地域のサテライト博物館へ誘う呼び水とアイヌ文化を発信する拠点としての役割を自覚しているからではないか、と想像します。

 釧路地域をはじめとするアイヌ文化などについては、長年の研究実績と収蔵・展示の機能を担ってきた釧路市立博物館だからこそ、ゴールデンカムイの作者が取材に訪れるなど、その質の高さを評価する人が多いはず。

 地域の文化を発信する拠点である博物館は、尖がれば尖がるほどコンテンツとしての独自性を高めてその魅力を高めるに違いありません。

 実際こちらの学芸員の石川さんは地域の軽便鉄道などの歴史の調査研究成果を本にまとめたところ、鉄道ファンの関心もあって異例の売れ方だったとか。

 博物館の研究成果が本の売り上げとして博物館経営にも貢献するというのは、博物館の新しい姿なのではないでしょうか。

 館内を見ていると、スマホを利用した多言語サービスシステムなども少しずつ導入されているようで、外国人も含めた観光の拠点としての準備も整い始めています。

 久しぶりに見せてもらいましたがやっぱり博物館は面白いな。

 コロナが収まったときのための準備を進めて、その日を迎えてほしいものです。

   
  【二重らせん構造の館内階段】

 

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