北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ラーメン屋さんの風景 ~ 一歩は3センチ

2020-10-16 23:34:26 | Weblog

 

 札幌は紅葉も見ごろになり気温が下がってきました。

 冷え冷えとする中で夕食は馴染みのラーメン屋さんでラーメンを食べてきました。

 ここでは80歳を優に超えているおばあちゃんが注文を取ってくれます。

 しかしその足元のおぼつかなさが尋常ではありません。

 足は上がっていないし、その一歩は2~3センチくらいじゃないかと思うようで立っているのがようやくという感じ。

 こちらがテーブルの椅子に座って注文を取りに来るのを待っていても、カウンターから出てくるなりなかなかテーブルに近づいてこれません。

 ちょっと離れたところから小さな声で「ご注文は何に…」と言うだけなので、こちらから「白味噌ラーメン二つです~」と大きな声で伝えます。

「白味噌ラーメン二つですね」

 そう確認した1分後に、よたよたとやってきて「ご注文は伺いましたっけ」というので「はい、白味噌ラーメン二つお願いしました」と、こちらの方が心配で気を使います。

 数分経って厨房の中から「はいよ」という声が聞こえて、おばあちゃんがお盆に乗せたラーメンを持ってきてくれるのですが、やはり一歩は2、2センチなのでなかなかテーブルに近づいてきません。

 こういう場合はお客の側が取りに行くのが年長者への礼儀というものです。

「すみませんねえ」と小さな声でつぶやいてくれますが、また会えただけで十分です。

 安定の美味しさの白味噌ラーメンを堪能してお店を後にしましたが、さてあと何回あのおばあちゃんに会えることでしょう。

 高齢化の日本社会ではこういう風景がますます増えてくるでしょうね。

 おばあちゃん、またお会いいたしましょう。


     ◆

 

 それにしてもこのところの札幌は寒いです。

 まだ集中暖房のストーブのスイッチを入れるほどではありませんが、家の中はひんやりしています。

 こういうときこそ今年取り付けたエアコンの出番。

 ただ冷やすだけではなく暖房もできるエアコンは、こういう端境期の温度調節に最適です。

 暖かい上着を羽織って無駄なやせ我慢はせずに、体の求めに応じるのが良いでしょう。

 今年は風邪を引けませんぞ。

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