北海道キャンピングカー&アウトドアショー2020へ行って来ました。
会場は札幌市白石区にあるアクセス札幌の大展示場で、前売り券を買いそびれたために入場料当日券の一人千円をお支払いして入場。
会場にはキャンピングカーメーカーが20社以上も集結して、それぞれ自慢の車を展示・説明をしてくれます。
もちろん気に入ればその場での商談もOKですが、コロナ騒動が良い意味で余波を巻き起こし、今キャンピングカーは大人気なのだそう。
納車は早いもので3か月待ち、人気の車になると納車まで1年以上もかかると言います。
あるメーカーさんは、「コロナで密を避ける旅の手段として目が向いているということに加えて、豪雨災害が続いていることで、いざと言う時の避難ツールという側面もあるように感じます」と人気の背景を語っていました。
さて私自身、今乗っているセレナも13年目を迎えて、そろそろ新しい車にしようかと考えているところで、選択肢の一つに「キャンピングカーもいいかも」と思うところがあります。
そこで私の欲しいイメージというのは、旅に使える車と日常使いの車と二台持つのは難しいということで、もしも買うならば1台でキャンプや旅も日常の町乗りもできる車が良いな、というところ。
そんなわけで、各メーカーの自慢を聞いて、最新のキャンピングカー事情を勉強してきました。
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会場には30台以上の車が並べられていて、どれも良さそうで目移りします。
ただ、家の車庫に入れたいということや普段の町乗りでも使いたいとなると、バスタイプや商用バンのうえにリーゼントのように架装したほうや背の高い車は選択肢から外れます。
ものを積むのだったらハイエースをベースにした車が良さそうですが、これにも"ハイルーフ"、"ミドルルーフ"、"ロールーフ"とバリエーションがあり、さらにその屋根を跳ね上げてそこにテント空間を作る"ポップアップタイプ"の車もあります。
ハイルーフやポップアップなど、中で立てるような車は空間にゆとりがあって良いのですが、車高が2m30cm以上となると家の車庫には入りません。
大きな車のゆとりはその逆に、車の税金が高いとかETC割引がないなどデメリットもあります。
何かを得ようとすれば何かを喪ったり我慢しなくてはならないような関係を「トレードオフ」と言いますが、、まさに欲しいものと我慢しなくてはならないものとの峻別が必要です。
税金を話題にするのなら軽自動車だって負けてはいません。
小さな車体の空間を最大限生かせるような工夫をすれば、税金は実に安く済みます。
しかし今度は「パワー不足ですよ」、「結局はそれが狭いと言って大きいうちの車を買いに来ますよ」など、他のメーカーさんたちは決して嫌味ではないのですが、自分たちの展示車両の自慢と工夫を一生懸命に教えてくれることが結果的に他社の製品をディスっていることになっています(笑)。
また日常と旅を切り離すのならば、「牽引車両」にして遊びに行く時だけ日常使いの車の後ろに引っ張ってゆく、という手もあります。
今日展示されていたものの多くは750kg以下でけん引免許のいらない仕様のもので、(なるほど、それもありか)と心が揺らぎます。
いろいろな車を見ていてなかなか思い通りにならないのが、こうした車のベース車両には、最新の衝突安全装置がついていないということです。
それはベース車両がワンボックスタイプの車であることが多く、メーカーがまだワンボックスへの最新の安全装置をつけていないからです。
かえって軽自動車にはそういう装備がついていたりするもので、ここでもメリット・デメリットが交差します。
そんなこんなで見学をしていて最後の方で目に留まったのが、5ナンバーでありながらポップアップもついていてかつ、運転席が反転することで空間を広くとる提案をしているメーカーの展示車両でした。
このタイプはベース車両をホンダとトヨタから選べて、そこでホンダの最新の衝突安全装置をつけたものを選べばまさに私の望みはかなえられます。
展示車両はホンダフリードでしたが、「ステップワゴンでもできますし、ポップアップなしにもできます」とのこと。
荷物を積んだり寝るためのスペースが十分広くとれつつ、安全な走行を支援してくれることもできます。
きっとこういう年寄り向けのニーズはやがて反映されてゆくことでしょうが、今日のところはそうした配慮がなされたメーカーはまだ少数でした。
実にいろいろな提案とプレゼンテーションの数々に圧倒されましたが、どうやったら商品の魅力を伝えられるのか、という工夫の数々はとても勉強になりました。
さて、車の買い替えの際にキャンピングカーにするのかどうかを、適当に見守っていてください。
既に所有されている方からのアドバイスは大歓迎です(笑)。
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