北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

NASAからのお客様

2012-05-28 23:45:37 | Weblog
 今日NASAから、二人のお客様が市役所を訪ねて来てくれました。

 来てくださったのは、シニア・アドバイザーで民間クルー輸送機プログラム担当のスティーブン・ケインさんと、広報スペシャリストのバーバラ・ロックリーさんの二人。

 二人はこの日、釧路工業高等専門学校で宇宙開発技術について学生のために講演をしてくださり、その後の表敬訪問として訪ねて来てくださったのでした。

 NASAではこうした講演をすることで、理数系の学生に技術のすばらしさや魅力を伝えることで優秀で将来宇宙開発技術を担う研究者を育成する活動を行っているのです。

 人材確保や宇宙技術に対する世間の興味を引こうとするその戦略性は実にすばらしいですね。

 本来釧路は講演の対象地になっていなかったのですが、釧路高専におられる小松教授がかつてJAXAにいたときのネットワークを活かして直談判してきてくださることになったのだとか。

 ちなみに釧路高専の小松教授は私と同姓同名の「小松正明」さんというお方。

 釧路には現在二人の小松正明がいるわけでちょっとややこしくなっています(笑)


    ※     ※     ※     ※     ※


 かつては天文小僧だった私としては興味津々のお客様です。

 
「日本の宇宙技術はどのように評価されますか?」と伺うと、「JAXAはとても大切なパートナーです。協力しながら宇宙ステーション計画を進めています」とのこと。

 スペースシャトルが引退した後に、宇宙ステーションへの資材の輸送をどうするかと思っていたら、なんと起業してからまだ十年のスペースX社が先日、ドラゴンという宇宙船で物資を宇宙ステーションまで運び上げることに成功、世界で初の商用宇宙船となりました。

 ケインさんは、「あと数年で、人も送り込めるようになるでしょう。エキサイティングな数年になりますよ」と、民間商用ロケットの成功に力を込めました。


 【写真はスペースX社の打ち上げ写真 同社ホームページより】


「講演で学生さんたちの反応はいかがでしたか?」と訊ねると、「英語で質問をしてくる学生さんもいて、とても賢くて立派な学生さんたちでした。とても感心しました」と高専の学生さんたちを高く評価していました。

 NASAの現役技術者の方から直接講演を聞けるなんて幸せです。これに刺激を受けて、多くの若者が技術への関心をさらに増してくれることを期待します。

 宇宙ステーションに物資を送り込むことができるのは世界でも四つの国と地域しか例がありませんでした。

 アメリカ、ロシア、EU宇宙開発連合、そして日本ですが、今回はこれにスペースX社の民間企業が加わったというわけです。


 日本の宇宙技術を支える若人よ、夢を大きく持って研究の道に志を高く持ってください。がんばれ、若人!
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