北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

歳を取っても野球は楽し ~ 還暦野球ってすごいね

2024-06-14 23:37:02 | Weblog


 先日知人が訪ねてきたのですが、「いやあ私もついに還暦になりました」と言います。

 そこで「なにか普段やっている健康法はありますか?」と訊くと、「実は還暦になったので"還暦野球"のチームに入って野球ができるようになりました」とのこと。

「60歳で野球ですか!無理はしないでくださいよ」
「まあそれなりにやっています。それと、70歳を過ぎた人に参加資格のあるシニアチームというのもあるんですよ」

「さらに70歳以上のチームですか!」
「シニアチームの方はヤングというか(笑)、60歳以上のチームに降りてきて参加できるのですが、若い人が上には行けません。最高齢は82歳のピッチャーって方がいますし、一日2試合のダブルヘッダーもありますしね(笑)」

 上には上がいるものです。


      ◆


 その方はさらに続けて、「うちのチームに、癖ですれ違う時に相手の尻をポンポンと叩いて歩く人がいるんです」と言います。

「ほう」
「そうしたら、その人は『叩いたときにガサガサいうので相手が紙パンツをはいてるのが分かる』と言うんです」

「はあ、なるほど」
「結構な歳の皆さんなので、たしかにそういうこともあるのかな、と。でもそれでも元気にプレーしているんですから大したものなんです。まあ自分はそうならないように、と願いますが」

 ちょっとした体の不具合はそれを補う道具を使いながら日常生活を楽しむ工夫をするのはより前向きな生き方ですね。

 少しの不具合に意気消沈してしまうことのないようにしたいものです。


      ◆


 しかし私も若い時はピッチャーをしていましたが、還暦を過ぎてなおピッチャーというのは辛いのではないかと心配になりました。

「還暦野球でピッチャーはストライクが入るのですか?」

 すると知人は「いや、本当に、人間60歳を過ぎると動ける人と動けない人が分かれてきますね。なので試合は大味になりがちなんです」

「なるほど、強いところは強いし、弱いところは弱い、と」
「そうなんです。なので30対0なんて試合もありますよ。片方はどんどん点が入るけれど、片方は全然というね」

「まあそれでも楽しいんでしょうね」
「はい、でもトーナメントの大会などでは、そうやって大勝したチームは次に負けるんです。先の試合で走りすぎて次の試合でバテちゃいますからね(笑)」

 いやはや、元気な年寄りの話が聞けた、と思っていたのですが、考えてみれば同世代の人たちの話。

 自分はもう、孫とキャッチボールをするのも大変になってきました。

 6年生になる孫は段々投げるボールが早くなる上昇曲線の一方、こちらは年々目が悪くなり体も動かなくなる下降曲線の時期です。

 せいぜい楽しめるうちに楽しむのが華ですね。

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