以前、アワビ・ナマコを取り扱う友達が「今度から法律が変わって、アワビ・ナマコを取り扱うのには採る人も商売で取り扱う会社も登録をして、取引も記録しなくちゃならなくなるんだよ」と聞いた話の続き。
いよいよその法律がこの12月から適用になるという事で、手続きを急ごうとこの週末に友達と二人でネットを見ながら手続きをやってみました。
今は電子政府を推し進めるという方針が示されていて、こうした採捕者・取扱者の登録はほぼネットでできるようになっています。
手続きは2段階構えで、手続きをしようとする者は、まずgBizというシステムで申請者の本人確認が必要なgBiz(正式にはgBizプライム)のアカウントを取って登録します。
その次に、このアカウントを使って政府の様々な行政サービスへの登録や利用ができるというわけですが、まあなかなかにとっつきにくいところがあります。
前回の作業で、gBizのアカウント登録を終えていた友人はいよいよこれから農水省のeMAFFというサイトから「水産流通適正化法に基づく取扱事業者届け出」というのを行うことにしました。
とりあえずなんとかんとか、"事業者届け出"の必要事項を書き込む画面まできたものの、そこから先にちょっと迷うことがあって行き詰まってしまいました。
するとその友人が「それならyoutubeを見て見ようや、およそ何でも説明してくれる動画がみつかるよ」と言い出しました。
【なんとyoutubeに答えが!】
「いやいや、いくらなんでもこの法律の取扱事業者届け出の書き方まではないんじゃないの」
「まあ検索してみようや」
検索の単語を入れ替えてトライ&エラーを繰り返すこと数分…、出ました!
なんと「【青森県庁作成】水産流通適正化法の取扱事業者届け出方法」という動画が見つかりました!
青森県庁では、県内の取り扱いをしようという人たちのために手続きをわかりやすく説明する動画を作成してyoutubeにアップしていたのです。
この手の動画は、同じ検索ワードでもアップした年月日が古いものがいつまでも引っかかって検索されてくるので混乱の元なのですが、こちらは今から3か月前にアップされたもので新鮮。
まさに今これからやろうとしている手続きのやり方が画面をキャプチャしてそこに印をつけてくれて「ここにこのキーワードを入れます」「ここのチェックボックスに印をつけます」という説明が分かりやすく丁寧に展開してゆきます。
あくまでも青森県庁が青森県民の水産物取扱業者さん向けに作ったものでしょうけれど、他の都道府県で困っている人のためにもなる優れた作品です。
他の都道府県もこのような良い事例を見習ってほしいところですが、そもそも手続きを作った農水省がもっと分かりやすい説明をすればよい話。
行政組織が行政手続きをわかりやすい動画で説明しているなんて、これこそが本当のデジタル化ということではないでしょうか。
ありとあらゆる困りごとが分かりやすい動画で説明される時代で、多くはゲリラ的なユーチューバーの努力の結果ですが、ここに行政も参入する時代。
面白い時代になりました。