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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

会いに行きたし、勇気は出ず

2019-12-12 23:36:09 | Weblog

 

 ある会合で会った知人が、最近の困りごとを話してくれました。

 彼は「暗礁に乗り上げていてうまくいっていない営業上の話がありまして。担当者が営業先の人を苦手にしていてなかなか会いに行かないんです。『人には会わなくちゃだめだよ』と口を酸っぱくして言っているのですが、のらりくらりと逃げ回っている印象なのです」と困り顔。

「問い詰めてもだめなのですか?」
「そう言うと『相手とは電話とメールでやり取りをしています』と逃げます。電話やメールでやり取りをするのと実際に会うのでは相手から得られる情報量は雲泥の差ですよね。相手の顔色や細かい動作から得られるものは多いですし、謝らなければいけない案件であれば余計に会わないとどうにもなりません。それなのに『会えば怒られる』と思ってしまって足が向かないんです」

「どうしたものでしょう」
「私が代わりに会いに行っても、それでは問題の根本的な解決にはなりません。それは彼を仕事から外しました、というのと同じことになります。勇気を出して会いに行くように叱咤激励の毎日なのですが、うまくいくかどうか…」

 彼はほとほと困った顔をしていました。

 私の先輩からは、「相手に叱られるときはチャンスだよ。そういうときこそ相手に謝るという理屈で会えるからね。そのときのこちらがわの説明の仕方や未来に向かって善処する方策を上手に伝えれば、相手の気持ちを和らげたりひっくり返したりすることもできる」と教えられたものでした。

 しかし実際に怖い相手となると足がすくむその気持ちもよくわかります。

 それを内心はドキドキしながらも平然とした顔で会いに行く度胸が見に着くと、営業の力は一気に向上するものです。

 さて、件の彼は成長を遂げることができるでしょうか。

 他人事ながら、彼のことが気になって仕方がありません(笑)。
 

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