goo blog サービス終了のお知らせ 

北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

何事もおっくうになる前に

2016-09-16 23:09:21 | Weblog

 

知人がオフィスを訪ねてきて、道内の災害の話しになりました。

 彼は十勝に親戚がいるのですが、「国道274号が不通になったけれど、高速道路の道東道が開通していて本当に良かった」と、物流・人流を支えている高速道路への賛辞を惜しみません。

 JRも石勝線が不通となっている今、道東と道央の行き来は高速道路が中心的な役割を果たしています。

「でもねえ…」と彼。

「やっぱりJRでないと移動できない人たちもいるんですよ」
「ええ?混んでいるかもしれませんが、都市間高速バスに代わりに担ってもらえばよいのではありませんか?」

「実は、もうすぐ札幌で私の母の法事があるんです。そこで十勝にいる親戚に案内を出したのですが、『JRが通っていないので行かれんわ』ということで来ない親戚が増えました」
「バスは…?」

「親戚といってももう年寄りが多いので、駅まで来てほいっと乗れば札幌まで来てくれるということには慣れているのですが、事前に予約してターミナルで高速バスに乗って…、ということにはもうやりこなすことが難しいんですね」
「ははあ」

「人間は歳をとる、老化してくると、新しいことにチャレンジしても成果が得られないか、チャレンジそのものが難しくなっていきます。移動手段もそんなことの一つなので、それまで慣れた方法を変えようということが難しくなるんだと思います」

 年寄りの気持ちは若い人にはわからないのでしょうね。

          ◆  

 確かに私自身も歳を取ると、黙っていては新しいことにチャレンジする気持ちが失せていく気がします。

 携帯電話をスマホにしたり、新しいアプリを入れたり、新しい飲み屋さんを開拓するのでも、とにかく新しいことを覚えるのが面倒くさくて脳にとっては大仕事に感じます。

 まして歳を取ってから新しい趣味を始めるなんてもう無理ですし時間の無駄なのかもしれません。

「リタイアしたら新しい趣味を見つけますよ」なんて悠長なことを言っていたらあっという間にそういうことが面倒くさく感じるステージに入ってしまいます。

 何事も早めに初めて早く慣れておいた方がよいという事がありそうです。

 楽をしたい思いに満ち満ちている脳は、どんどんいじめてもっともっと働かせましょう。鍛えるほど働けるようになるのが脳の良いところでもありますからね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする