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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

人生にログブックを

2012-11-24 23:45:32 | Weblog
 長野県の安曇野にいた頃、地元の人達が『西山』と呼ぶ北アルプスの山並みの美しさに魅了された。

 魅了されただけではなく、観光や出張で安曇野を訪れてきた人からはよく、「あの山はなんですか?」と訊かれることが多かった。

 最初の頃はあやふやなままに適当に答えていたのだが、これではいかんと思い直して、とにかく山の名前は全部言えるようにしよう、と決めて、それからは地図などと照らし合わせながら覚えるようにした。

 しかし地図で覚えるよりは、実際に一度でも登山をするのが一番だった。うすっぺらな地図からの知識は、一度の登山に家内はしなかった。

 今思えば、もっと登山をしておけば良かったと臍をかむのだが、過去は取り返せない。

 年寄りが若者に繰り言を言う理由が分かってきた。


  ◆   ◆   ◆




 さて、ダイビングの場合、潜水をした時は必ず、いつどこで誰と「どんな深さ変化だったか、エアの残量などをログブックという形で記録することになっている。

 これは、経験本数がその人の経験値となるということだからで、知らない土地でダイビングをしようとすると、ガイドからは必ずログブックの提示を求められて、「50本ダイバーでこの程度の経験ならば、まだあそこは無理だから、こちらにしましょう」などという判断の材料にされるのである。

 物事は経験値がものを言う場面が多いが、しばしば人はそれを年数や単なる知識でだけ図ろうとする。

 実施した回数という経験に裏打ちされた知識ならばよいが、耳学問だけの知識ではメッキはすぐにはげてしまう。

 以前、オートキャンプでもログブックを作ってはどうかと提案してみたことがあるがなかなか実現しない。

 釣りや登山で自分の記録をつけているという人はいるだろうか。

 私もちょこちょこと釣りの記録をつけてみているが、ちょっとした努力の積み重ねが、振り返ると自分の成長の記録だったりするものだ。

 経験に裏打ちされた知識をもっと深めたいものだ。

コメント
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