北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

闘魂ビンタ ~ 今年最後の阿寒湖

2012-11-10 23:55:12 | Weblog
 午後の3時間限りの釣りのためにレンタカーで阿寒湖へ。

 もう今日で湖での夏の釣りは今年最後と覚悟を決めて湖へ入る。

 途中から雪交じりの北風が強く、風に向かっては投げられないうえに、風による白波まで立って、非常に厳しいコンディションだ。

 魚を寄せる撒き餌も全く効果がなく、ワカサギドライは早々に諦めてストリーミングに切り替えるがこれまた効果なし。

 ウェットスーツの素材の手袋をしているが、それでも水につけると冷たさも尋常ではない。

 風を避けるようにポイントをいくつか変えてみるが、そのたびに風の方も追いかけてくるように向かい風の連続になる。余程今日は風に嫌われているようだ。


 「釣れないときにこそ一番釣りを考える。連れているときは魚のことしか考えていないから」

 人は失意にあってこそ強い心が育まられるに違いない。


   ◆   ◆   ◆



 魚が取れないときは写真ばかりが取れる。

 エゾリス目の前で木に駆け上がっていった。





 雄阿寒岳も雌阿寒岳もいよいよ白くなり始めた。


 阿寒湖は三回連続坊主という厳しい迎えられ方で、まるでアントニオ猪木の闘魂ビンタのようなものだ。


 「元気ですか!」 バシッ! おかげで元気になりました。


 来年もよろしくお願いします。



 【白い雄阿寒岳】


 【白い雌阿寒岳】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動物園にキリンを~新しい市民の力

2012-11-10 23:37:56 | Weblog
 釧路市動物園にはかつて人気のあった象とキリンがいずれも死んでしまっていない状態が続いている。

 それを見かねた市内の名士の奥さまたちを中心とした女性たちがチャイルズ・エンジェルというチームを作って募金活動を始めたのが半年前。

 目標金額5千万円という高い目標だったが、地道で多面的な募金活動で多くの市民や団体の支持を得て、現在3千万円以上が集まっているという。

 この間、キリンを待望する機運を喚起しようと市内の子供たちを対象にしたキリンの絵画募集などのイベントも展開し、多くの子供たちの期待も高まりつつある。

 募金のめどが立ちつつある一方、肝心のキリンは調達できるのか、というのが次なる問題。

 そこで運動は既に次なるステージに移り、チャイルズ・エンジェルの有志がこのたびアメリカの動物園を直接訪れて、キリンを譲り受けるための交渉をしてきた。

 動物園訪問には子供たちが描いたキリンの絵も持参し、地域を挙げた熱心な活動をアピールしてきたのだ。

 その結果は動物園関係者から上々の反応を得たとのことで、キリン調達も一気に前進しそうだという。

 何としてもその行動力に頭が下がる思いで、今日渡米していた皆さんが釧路空港へ戻ってくるのを出迎えた。


 【空港にて皆さんと】



 皆さん達成感に浸っていて、「行ってよかった」と本当にうれしそうだ。

 市側としては、今後の手筈を調整しながら受け入れの準備を進めることになるだろう。

 検疫の手続きを確認するとともに、獣舎の改造も考えなくてはならないかもしれない。市としても嬉しい悲鳴になるだろう。


   ◆   ◆   ◆

 
 市民の寄付によって動物園に動物を寄付してくれる運動というのは極めて珍しく、行政だけに頼ってはいられないという市民有志の覚悟が伺える稀有な事例になるだろう。

 
 成功事例を一つ一つ積み上げて、地域社会への参加意識がさらに高まることを期待したい。

 チャイルズエンジェルの皆さん、ならびにご協力いただいている多くの賛同者の皆さんに心から敬意と感謝を申し上げたい。

 まずは無事の帰国をお慶び申し上げます。お疲れ様でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする