今日は市内にあるTMRセンターを見学しました。
TMRとはTotal Mixed Ration(=完全混合飼料)の略で、酪農家が自ら採草して牛の飼料を作るのではなく、これを外部組織で集約して作るという事業です。

外部の組織が機械や建物を所有してこれを使い、参加農家の農地から草を採取してこれを乳酸発酵させたサイレージという草の漬物をつくります。そしてこれにトウモロコシやジャガイモの皮などのほか、牛が好んで食べるようにと酒かすや糖蜜、塩、さらにはビタミンなど各種の栄養素をきっちり計りながら投入して真空パックの牛のえさを作ります。
そしてこれを注文に応じて農家さんに配って歩きます。つまり牛の餌の宅配便というわけです。
このことによって、酪農家さんたちは草地管理に関わる機械や建物が共同所有となり個人所有に比較してコストが軽減できるほか、牧草収穫作業時の負担が大幅に軽減されます。
さらに年間を通じて良質なサイレージを確保することができて、乳量増大や乳質の向上をはかることができ、作業を搾乳や牛の世話に特化して効率的に行うことができます。
外部への支払いは増えますが、集約的な作業で肥料や飼料、燃料などのコストを下げることに繋がります。
※ ※ ※ ※ ※
サイレージを作るには酪農地の風景に欠かせないサイロへ刈った青草を入れて乳酸発酵させる方法が有名ですが、作業が大変なので近年は刈ったその場で黒いビニールでくるくると巻いてその中で発酵させるロールベールラップサイロが多くなりました。
しかしこの方法も農業用廃棄物としてビニールがたくさん出ることから環境にはあまり優しくありません。そこで上記の利点を生かしたTMRセンターという集約的な飼料生産という形が誕生したのです。
こちらではバンカーサイロという、コンクリートの壁に囲まれたところに刈った草を置き、乳酸菌を混ぜながら嫌気性発行には邪魔な空気を追い出すために重機で十分に踏み固めた後、ビニールをかぶせて発酵させるという形をとります。


こうしてできたサイレージに、注文に応じて上記の他の飼料や栄養素を加えて、自走式ミキサーでよくかき混ぜ、真空パックした製品にします。
飼料は、乳牛の出す乳量に応じて20リットル出す牛用、30リットル出す牛用、40リットル出す牛用というように栄養素の成分を変えて作り分けられます。こちらでは搾乳用三種類、乾乳用、育成用という五種類のメニューを用意しています。



農家さんは乳量をたくさん出す牛を効率的に飼うことで作業を効率的にできるというわけです。
もちろん自分のノウハウで独自の資料を作るという農家さんもおり、各農家さんの経営方針をどう立てるかで、こうした施設を利用するかどうかも判断されます。
※ ※ ※ ※ ※
今釧路港が指定を受けようとしている国家的戦略バルク港湾としての整備も、こちらなどで使われるトウモロコシの値段を大いに下げることに繋がります。
それは釧路市内の酪農家さんだけではなく道東、あるいは釧路港から運び出される東日本地域の穀物飼料価格を下げることに繋がるわけで頑張る価値のある事業です。
農業の近代化と効率化の一端を垣間見ることができました。
TMRとはTotal Mixed Ration(=完全混合飼料)の略で、酪農家が自ら採草して牛の飼料を作るのではなく、これを外部組織で集約して作るという事業です。

外部の組織が機械や建物を所有してこれを使い、参加農家の農地から草を採取してこれを乳酸発酵させたサイレージという草の漬物をつくります。そしてこれにトウモロコシやジャガイモの皮などのほか、牛が好んで食べるようにと酒かすや糖蜜、塩、さらにはビタミンなど各種の栄養素をきっちり計りながら投入して真空パックの牛のえさを作ります。
そしてこれを注文に応じて農家さんに配って歩きます。つまり牛の餌の宅配便というわけです。
このことによって、酪農家さんたちは草地管理に関わる機械や建物が共同所有となり個人所有に比較してコストが軽減できるほか、牧草収穫作業時の負担が大幅に軽減されます。
さらに年間を通じて良質なサイレージを確保することができて、乳量増大や乳質の向上をはかることができ、作業を搾乳や牛の世話に特化して効率的に行うことができます。
外部への支払いは増えますが、集約的な作業で肥料や飼料、燃料などのコストを下げることに繋がります。
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サイレージを作るには酪農地の風景に欠かせないサイロへ刈った青草を入れて乳酸発酵させる方法が有名ですが、作業が大変なので近年は刈ったその場で黒いビニールでくるくると巻いてその中で発酵させるロールベールラップサイロが多くなりました。
しかしこの方法も農業用廃棄物としてビニールがたくさん出ることから環境にはあまり優しくありません。そこで上記の利点を生かしたTMRセンターという集約的な飼料生産という形が誕生したのです。
こちらではバンカーサイロという、コンクリートの壁に囲まれたところに刈った草を置き、乳酸菌を混ぜながら嫌気性発行には邪魔な空気を追い出すために重機で十分に踏み固めた後、ビニールをかぶせて発酵させるという形をとります。


こうしてできたサイレージに、注文に応じて上記の他の飼料や栄養素を加えて、自走式ミキサーでよくかき混ぜ、真空パックした製品にします。
飼料は、乳牛の出す乳量に応じて20リットル出す牛用、30リットル出す牛用、40リットル出す牛用というように栄養素の成分を変えて作り分けられます。こちらでは搾乳用三種類、乾乳用、育成用という五種類のメニューを用意しています。



農家さんは乳量をたくさん出す牛を効率的に飼うことで作業を効率的にできるというわけです。
もちろん自分のノウハウで独自の資料を作るという農家さんもおり、各農家さんの経営方針をどう立てるかで、こうした施設を利用するかどうかも判断されます。
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今釧路港が指定を受けようとしている国家的戦略バルク港湾としての整備も、こちらなどで使われるトウモロコシの値段を大いに下げることに繋がります。
それは釧路市内の酪農家さんだけではなく道東、あるいは釧路港から運び出される東日本地域の穀物飼料価格を下げることに繋がるわけで頑張る価値のある事業です。
農業の近代化と効率化の一端を垣間見ることができました。