
西千葉の千葉大学で開かれた「第6回地域SNS全国フォーラムin千葉」に参加してきました。
地域SNSとは、ICT(=インフォメーション・コミュニティ・テクノロジー:情報通信技術)を活用して地域社会の『人のつながり』を作り強化することで地域社会の活性化を目指す取り組みです。
今回のフォーラムの開催趣旨には開催趣旨には、「…今回のフォーラムは、地域SNSの誕生から5年という契機にあたり、またますます地域社会の『人のつながり』の再構築が求められる中での開催となります。ICTが得意とするところではその特性を活かし、不得意なところで多々野手段と組み合わせながら、地域コミュニティの活性化や地域メディアの創出問うの目的をいかに実現するか議論をしたい」とあります。
地域のなかでインターネットを使った電子掲示板やメール、ブログなどを使いながらコミュニケーションを深める手段として地域SNS(=ソーシャル・ネットワーク・サービス)が始まったのは5年前の熊本県八代市からのことです。
その後各地で地域SNSを立ち上げ始め、今では全国で400ヶ所にまで及ぶと言われています。
地域SNSが始まった頃は、その手間や経費や効果などもよく分からなかったのですが、5年が経過する中でいろいろなことが分かってきました。
SNSの中にも、会員の出入りが少なくてコアメンバーが頑張るようなところもあれば、会員の出入りが激しいと言う特徴のところもあれば、利用頻度が高く盛り上がっているところとその逆にだんだん廃れてしまうところもあったりします。
こうしたことは地域の特性にもよるので、どこでも成功できる虎の巻があるわけでもありません。しかし、他の地区の特徴や工夫・努力の仕方をたくさん見ておくことはとても参考になるわけで、やはりそうした情報収集は欠かせません。
また情報収集はネットでできるといっても、実際に顔を合わせて知り合いになって情報をもらうことはやはり一番効果的なので、こうしたイベントには大きな意味があります。
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事例発表の中では横手市で、今急速に利用者が伸びているツイッター(twitter)を利用した地域興しを行う、yokotter(ヨコッター)という取り組みが紹介されてなかなか興味深いものでした。


ツイッターは、携帯電話でもできる140文字いないのつぶやき発言をネットに送ることでみんなが見られる会話のやりとりが展開するというものですが、その発言にハッシュタグといって、#によって特定の印をつけることができます。
ヨコッターは、#yokoteとつけることで、横手市に関する情報として発信することができ、情報をとりまとめているNPOがそれらを整理してブログとしても発信しています。
発表者の細谷さんとお話をしてみると、「ツイッターはつぶやきがどんどん流れるので、ずっと見ていないと行けません。それはテレビのようなもので忙しい人はやっぱりずっと見ているわけにはいきません。そこで横手市のまち興しを支援する我々のNPOではハッシュタグで横手に関するつぶやきをあつめ、面白いものだけをブログ化して一日一本の記事としてアップするわけです。これなら忙しい人が家に帰ってからでも見ることができます。つまりこれはビデオに相当するわけで、こうした使い方を工夫しながら全国の横手市ファンに情報を発信し、また全国からも横手市に情報が寄せられるというわけです」とのこと。
私もツイッターのアカウントは一応持っているのですが、効果的な使い方が分からず放ってある一人です。これもまた未来への可能性を秘めた技術というわけですね。
興味のある方は管理者のブログ、「Yokotter Blog」をご覧になってみてはいかがでしょう。
http://yokotter.seesaa.net/
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ところで、いくつもの事例発表がある中、午後2時頃の私の関心はもっぱらカーリングの日本対イギリス戦に傾いていました。
教室で携帯電話のワンセグによる中継を見ながら一喜一憂。解説者の方も興奮して、「これは日本のカーリング史上に残る名勝負ですよ!」と叫びまくっていましたが、確かに素晴らしい熱戦でした。
そして最後は目黒選手による5点獲得で劇的な勝利という形での決着となり、日本はこれで2勝2敗の五分に持ち込みました。明日からの勝負が更に楽しみになりました。
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そうそう、それから半年に一度というハイペースで開催されているこの地域SNS全国フォーラムですが、次回は今年の秋に掛川市で開催されるそうで、大会旗が今回の実行委員長から掛川市の関係者に手渡されました。
かつては全国級のイベントが目白押しで、イベントの開催なんて「フフン」てな感じでお手の物だった掛川市ですが、今回も上手におもてなしをして掛川を宣伝できるよう頑張って欲しいものです。
