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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

東京の情報は質が高い

2007-11-22 23:46:44 | Weblog
 6月に開かれた、富士会議の有志による同窓会を開きました。

 富士会議とは、年に一度、全国の35歳~50歳という年齢幅で、業種を超えていろいろな人が伊豆に集まって一泊二日の研修会を行う集いです。

 このメンバーというのが、官僚、政治家、一流企業の社員、マスコミ、大学の先生…などなど実に多彩。自分の知らない世界の話をとても身近に聞けるので新鮮、かつ有意義なのです。

 この会議は年に一度しか行われないのですが、個人的に仲の良くなった友人同士は外で勝手に集まるのはもちろん自由。こんな素敵な仲間とは、年に一度じゃもったいないのです。

    ※    ※    ※    ※

 集まったのは新宿歌舞伎町の奥にある中華料理屋さん。幹事を引き受けてくれたAさんが、常連なのだとか。

「ここは中国人のママが昔から経営をしていて、本場の中国人を連れてきても美味しいと評判なんです。昔はテーブルの上に拳銃が置いてあったりしたこともあったとかで、このあたりはすごく怖かったんですけど、いまは綺麗で変わりましたねえ」とはAさんの感想。

 新宿といっても、歌舞伎町にはよほど用事がない限りなかなか来ることはありませんから、良い経験になりました。

 三々五々、参加者が集まってきて近況報告です。

 最初はお隣り韓国の有名電気メーカーS社のBさん。「Bさん、そういえば最近、家電が日本から撤退するという話が出ていましたけど」
「そうなんですよ。世界では売れている家電製品が日本では売れないんですよ。日本の消費者は厳しいですからね」

 お次は国内超有名電機メーカーであるM社のCさん。「Cさん、M社ではいまだに欠陥のあったストーブの改修をお知らせするCMを打っていますけど、大変ですねえ。そこまでやらないと駄目なのかなあ、と思いますけど」
「いや実は今私はそこに少し関わっていて、初めて知ったんだけど、今でも一日百台ずつくらい集まるんですよ」

「一日百台!?それはすごいなあ」
「でしょう?それで、情報をくださったお客さんに訊くんですよ『どうして今頃分かったんですか』って。そうしたら『いや集めているだなんて、全然知らなかった』って答える人がほとんどなんです。コマーシャルっていったい何なんだろうって本当に思いますねえ…」

 今でも一日百台集まるとは、一体何台売れたんでしょうね。日本の経済ってすごいな。

    ※    ※    ※    ※

 少し遅れてやってきたのがKホテルの広報ウーマンのDさん。「最近の話題は何ですか?」と訊ねると、「とりあえずホッとしてます、…というのは、ミシュランの日本版ガイドブックが出たでしょう?あれって、皆さんレストランの星ばかり注目していますけど、ホテルの項目もあるんですよ」

「ホテルにも星が?」
「正しくは星ではないんですけど、一応ミシュランがお勧めするホテルというのでガイドブックに載ることができたのでホッとしてます」

「それって片言のフランス人が『トメテクダサーイ』とバレバレの調査をしているとか?」
「いえ、私の場合はちゃんとミシュランから来た取材でした。説明したとおりに書いてくれたので嬉しかったわ」

「説明ってもしかしてフランス語で…?」
「まさか。私は英語しかできないので英語で説明したらそれは理解してくれました。ミシュランのレストランガイドって、フランス語と英語ができなくちゃいけなくて、おまけに日本語版のためには日本語も分かって、さらに料理にも詳しいと言う人じゃないと駄目みたいで、そんな人って日本じゃほんの数人しかいないんじゃないでしょうかね」

 笑いと感心の2時間でしたが、参加者の話を聞いていると、ほとんどの人がバイリンガル。それも英語はもちろん、中国語や韓国語、フランス語、という第三外国語も話せるという人までいます。本当のエリートって、にこにこしているけど実はすごいのだ、と改めて思いました。

 そして、さすがに東京は情報交換の質が高くてスピード感にあふれています。

 しかし、情報をほしがっているようでは駄目なんだ。みんながほしがる情報を発信できなくては。東京は奥が深い!
コメント (1)
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