goo blog サービス終了のお知らせ 

北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

待てない人々

2007-11-19 23:44:18 | Weblog
 東京も朝から気温がぐっと下がって真冬の様相。出勤にはコートを着てくれば良かった、と後悔しました。

 産経新聞はウェブニュース上で、「やばいぞ日本」シリーズの特集を組んでいます。物質的には豊かになった日本の中で起きている、これまでとは何かが異なる現象を「やばいぞ」というキーワードで問題提起しているシリーズです。

 http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/071113/sty0711130811000-n1.htm

 今回のシリーズは、「待てない人々」を紹介しています。携帯でメールを送ったら返信が来るのを待てず、「返信が遅いのは友達ではない」という人たちがいます。

 居酒屋で前のお客さんの片づけをするテーブルセッティングの2、3分が待てずに帰ってしまう客がいます。

 子供の発する思わぬ答えについ「そうじゃないでしょ!」と言ってしまう親がいます。子供の日々の成長を待てないのだ、と識者は言います。

 通信技術や生活技術が発達して便利になったその裏側で、その便利さに甘えて「待つ」という忍耐が欠けてしまったのだ、とも。

 自分が求める理想の姿に届かないときに、昔は諦めるか耐えたものだし、その現状を本当に打開しようと思うときには自らを鍛えたものです。

 それが今は、自分の欲求が満たされないときに、相手や回りに対して不満をぶつけたり暴力をふるうという行動になって現れる人が増えているようです。

 スローライフは、言葉や活動として面白みがありますが、それが中に含んでいる意味は重いものがあります。足を知って諦めたり、求めて得られないものを耐える忍耐です。

 ゆっくり、ゆったり、豊かな心が実現するためには、もっと現実を教え諭す行動が必要なのかも知れません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする