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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

顔の見えないボランティア

2006-06-08 23:56:36 | Weblog
 今日もどんよりとした一日です。週末もどうもお天気が芳しくなさそうです。
 せっかくのよさこいソーラン祭りなのですが。
 
【顔の見えないボランティア】
 わが家の近くには立派な血液センターがあるので、思い立ったときに健康管理の面からも献血をするようにしています。

 昔は400mlが中心でしたが、最近では成分献血をお願いされる事が多いのでそちらが中心になってきました。

 しかし私の回りにも、海外で肝炎のウィルスにかかってしまった、とかある時期にイギリスにいて狂牛病の可能性があるから、といった理由で献血が出来ない人たちが何人もいます。

 献血も健康体でなければ出来ないボランティアである事を思うと、健康な自分に感謝したいと思うのです。

 献血が面白いのは、お互いに相手が見えないボランティアであると言う事です。私が目の前の誰かを助けるのではなく、社会を仲介として誰かが誰かを助けるということなのです。

 そこでは提供者の健康を損なう事のないような慎重な医療システムとIT情報がその社会システムを支えています。このような高度な社会システムを成立させている社会そのものも制度という私たちの貴重な財産なのです。

 最近の若者が「痛いから」といった理由で献血に行かない、という報道が以前になされましたが、社会の一員として生きるということの大事さをもっと伝えて行かなくてはなりませんね。

 一部には献血センターでメイドに扮した女性が対応してくれるところもでたとか。そういう話を聞くと、なんだか本質が歪められてしまって数だけ集めれば何でもありになりつつあります。

 そこに品があるかどうか、という視点を加えることが必要です。正しいという条件はもちろんですが、そのうえに美しいかどうかを求める社会でありたいものですね。

コメント
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